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英語のすゝめ。 Let's talk about learning English.

英語で自分の思っていること言えますか?

残念ながら、実感として、日本の英語教育は読み書きに重きが置かれていて、多くの人にとっては、受験勉強のために勉強してる感が拭えないと思う。  
いままでの実体験として、特にスピーキングとリスニングが満足でなくて、コミュニケーションがままならない日本人をたくさん見てきた。

ちなみに、私自身のことを言っておくと、
いまでは普段の生活ではほとんど不自由しないし、
Facebookの投稿も日記ももっぱら英語、
シェアハウスでも職場でも英語しか使わないので、1週間日本語をまったく話さないなんてこともザラ。

今は英語でのほうが思っていることが話せると思うことが多くある。
多分トピックにもよると思うのだけど、日本語にあるような語尾の変化とかがなくて、英語のほうがストレートで単純だからなのかもしれない。

オーストラリアに住んで8年という経験ももちろんある。

都内で会社員をしていた頃は英語でメール書いたりプレゼン作ったりしていて、
英語はもともと得意だったから確か2010年か2011年時点でTOEICはスコア910あった。

2018年末にやったIELTSはスコア8

※補足:日本では何故かTOEICがメジャーだけど、世界的に資格としてより認識・信頼されているのは間違いなくIELTS (The International English Language Testing System)。
現にここオーストラリアでは学校やビザの申し込みに際して英語力の証明としてIELTSのスコアを求められる。
ちなみに、TOEICの満点990点はIELTSではスコア7.5換算、
英検1級はIELTS7換算にしかならないらしいです。

でもこれ、別に自慢じゃない。
それなりに努力して英語力を伸ばしたから。


ツールとしての英語。


日本の最近の教育事情にはちょっと疎いのだけれど、
これを読んでいる多くの方は中学で初めて英語を学び始めて、恐らく高校時代も含めて6年、もしくはそれ以上勉強したはず。

6年、これってかなりの期間。

始めに書いた通り、受験勉強のために勉強してる感が拭えないために苦手意識を持ったまま、やっつけで勉強してきた人が多いんじゃないだろうか。

そもそも受験勉強を意識した教え方に根本的な問題があるのだけど、
日常生活にもっと根付いた勉強のしかた、取り組み方が大事だと思う。

役に立つという実感なくして、どうして勉強しようという意欲が起こるのか。

英語を覚えるのがゴールじゃなくて、英語をツールとして扱えるようになることで開ける世界を想像して、そこを目指して欲しい

英語を通して世界が広がることのメリット。

得られる情報が増える
〜 同じ事柄について、日本語と英語のニュースで伝えられ方が違うのは日常茶飯事。
 何かについて調べるときも、英語でも調べられるとなったら情報量は格段に違う。むしろ英語でないと得られない情報もあったりする。

価値観が広がる
〜先述の点に関連して、より多くの様々な観点の情報が得られるので、当然それを参考にし、より広い視点で物事を見られるようになる。

活動・交流域が広がる
〜日本語を解さない人との交流も国際語である英語がわかるようになれば可能になり、海外/英語圏もしくは英語で会話が可能な場面でできることが増える。

選択肢が増える
〜例えば本屋やアマゾンで、日本語の本だけでなく、洋書という選択肢ができる。しいては、上記の通り、得られる情報が増える。
 仕事の選択肢も当然増えるし、生活の場所の選択肢も増える。

他の言語を勉強するのが楽になる
〜特に同じくアルファベットを使用する言語や、ゲルマン語系(ドイツ語、オランダ語、スウェーデン語、デンマーク語など)・ロマンス語系言語(フランス語、イタリア語、スペイン語など)は英語と似ている文法や単語があったりして、英語の知識があればまったくのゼロから勉強をしなくて済む。

私の個人的な体験から言うと、価値観が広がったのが一番役立ったポイントだと思う。
日本という、地理的、文化的そして言語的にも孤立した国に住んでいると、
どうしても価値観や視野も一定の範囲に留まってしまいがち。

でも英語のレベルがあがるにつれて、
いろんな情報や人にアクセスできるようになって、
自分の考え方がいかに狭かったかを思い知らされた。

英語の勉強法。

参考までに私がしてきた勉強法をご紹介。

英語を音読している自分の声を録音
〜私が英語を勉強し始めた当初使っていたのはカセットレコーダー
いまは懐かしきテープに何重も上乗せして録音していたのが懐かしい。
これは発音の訓練に自信を持っておすすめの勉強法。
できたらお手本のある素材を使って、聞き比べては録り直して、を繰り返す。
まずは手元にスクリプト/原稿があるとやりやすい。

好きな洋楽の歌詞の意味を調べる
〜好きな歌だったらどうしても意味が知りたくなるし、歌は日常会話に近い英語を学ぶのにもってこいの素材。
高校生時代は洋楽ばっかり聞いていた。
ブリトニー・スピアーズ、バックストリート・ボーイズ、JEWELとか。

好きな映画の一コマのセリフの意味を調べる
〜映画も日常会話に近い英語を学ぶのにもってこいの素材。

実は通っていた高校が外国語の教育に特化した県立高校で、特別な機材のある部屋で『プライベートライアン』を1場面1場面、セリフを繰り返し聞いて、しゃべって、その意味を調べてってのをリスニングクラスでやった。

映画の舞台となる国や地域、時代によって使われる言い回しや単語が違うのでそこはちょっと複雑だけど、それもまた文化を知る良い機会。

興味のあることに関する記事やブログを読みまくる
〜私の場合、料理とヨガ、健康のことに興味があって、それに関するブログを色々読んだ。
特に料理ブログは次から次へと読むのが止められなくて夜中まで読んでたことが良くあった。
おかげで料理に関する単語や言い回しを色々覚えた。
簡単な例というと「大さじ1杯」は1 tablespoon、「5分置いておく」はlet it sit for 5 minutes、など。

興味のあることに関するYoutubeやドキュメンタリーを観る
〜上と同じで、料理とヨガ、健康、あとは仕事柄解剖学や生理学に関するビデオ。
特にこのご時世ヨガスタジオに行けないのでヨガレッスンはもっぱらYoutube。(もしくはインスタライブだったり、Zoomだったり。)
最近ではスピリチュアル系な教えのトークをよく観る。(Mooji, Eckhart Tolleなど)
あとはTEDxTalksもおすすめ、色んなジャンルのトークが見つけられる。

英語で日記を書く
〜始めは1文でも、単語の羅列でも全然良いと思う。
言いたいことを調べながらでも、1日で1単語覚えられたら十分な進歩。

アウトプットは日本の英語教育ではとにかく欠けてると思われるエリア。
与えられた日本語を英語に訳すのではなくて、
自分が思っていることを英語ではどう言うのだろうと考えるほうが楽しくない?

興味のあることに関する本を英語で読む。もしくは、日本語で読んだことのある本の英語版を読む
〜正直、これは上記6点と比べると難易度は格段に上がる。

英語で本を読み始めた当初は、集中力が続かなくてほんとうに辛かった。
少し読んでは知らない単語にぶち当たり、調べてる内にストーリーを忘れて少しページを戻って読んだり。

オーストラリアに来てからというもの、
そもそも日本語の本が手に入らないからなのか、
スピリチュアル系、自己啓発系のリサーチやワークショップは英語でやってきたからか、英語のほうがそれ系の情報が多いからなのか、
読書はいまはもっぱら英語。

英語での読書初心者におすすめは、
ドン・ミゲル・ルイス著 "The Four Agreements" やタイトル画像にもある"Mastery of Love"。
比較的シンプルな英語で書いてある上に、章ごとにある程度話が完結しているので少しずつ読み進めやすい。
そして何より、ハッピーに生きるためのアドバイスに溢れていて、本当にあらゆる人にオススメしたい良書。

つい最近、同僚からパウロ・コエーリョ著『アルケミスト』を借りたので、もうかれこれ約10年ぶりに英語で読んでいるところ。

自分に合う勉強法をみつける。

私が紹介した勉強法は私にとって効果的だった方法であって、
これが誰にでも効くわけではない。
そもそも英語が誰にでも必要だとも思わない。

好きこそものの上手なれ。とあるように、
やっぱりまずは英語を学ぶことによるメリットが実感できること、
「英語を学んでコレができるようになりたい!」という目標があること、
英語の勉強を始めるまえに、何気にそこからだと思う。

カタカナにしない!

よくあるのが、英語にカナをふって読み方を覚えようとすること。
いますぐやめたほうがいい。

英語の発音はカタカナでは表現しきれないから。

アクセントがあるのはしょうがないと思うし、
正直アクセントを取り除くのは難しい。

でも正確に発音しないと理解してもらいにくいのは事実。

慣れるのに少し時間はかかるかもしれないけど、
「発音記号」を覚えるのをオススメしたい。

例えば「ファーム」。
固いを表す'firm' 
農場を表す'farm'

どちらもカタカナをふれば「ファーム」だけど、
実際の発音は全然違う

「ア」だけでも、発音記号にしたら、
a、aː、æ、ʌ、ə、əː
それぞれ音が違う。

上記の2つの単語、発音記号でみるとこうなる。
- firm /fəːm/
- farm /fɑːm/

とにかく耳で聞こえた通りに発音する、という癖をつける。
国や地域によって発音ががらっと違う単語もあるのでここはちょっと注意が必要だったりもする。

こつこつと。


大人になっても漢字を覚えるのが大変なように、
外国語を覚えることはそうそう短期では叶わない年数のかかること。

あせらず、好きな勉強法をみつけて、
毎日少しづつでも良いから続けること。

身体の柔軟性と同じこと。
毎日少しずつでもストレッチを続ければ、どんどん可動域が広がるけれど、少しでもストレッチを怠ると、身体はあっと言う間に柔軟性を失う。

ある程度知識がつけば、点と点を線で結ぶように、いろいろ歯車式に連動して理解できることが増えてくるはず。
あとはやっぱり反復学習の効果は侮れない。

いまはありがたいことに無料でアクセスできる素材もたくさん。

自分に合うペース、自分にあったやり方で。

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