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2018ブリーラムGPまとめ その2 ヤマハ&スズキ[ 2018年10月17日 発行 Vol. 208 ]


コンテンツ目次

【イタたわGPまくら話】
●上田昇ミラクルグローブでホルヘ・マルティン総合首位を死守

【2018ブリーラムGPまとめ その2 ヤマハ&スズキ】
●ブリーラム決勝戦を左右した4つの鍵

●マーヴェリック・ヴィニャーレス
・本来なら、この順位が妥当
・今回のスタートは満足
・マッピング3ってなに?
・優勝は無理だった…
・ヤマハ機を抜くのは簡単だけど…
・ヤマハ社長にはっぱをかける
・ヤマハ内で、もっと暖かい態度で接してもらいたい
・ロレンソ、ヴィニャーレス擁護「メンタルが弱いなんて言えない」
・ロレンソ、ヤマハ組にお祝いTweet
・ガンの若者に1000万円寄付

●ヴァレンティーノ・ロッシ
・なぜ今回は好調だったのか?
・シーズン後半のベストレース
・落ち込んではいなかったが、ホッとした
・ヴィニャーレスには体力で負けたのか?
・ヤマハが「M1機はそれほど悪くない」と思ってしまうかも…
・ヤマハ機はいまだにブリジストン用?
・弟ルーカ2位に泣きそうになる

●アンドレア・イアンノーネ
・タイヤ選択&スタートで失敗
・後追いしすぎ…

【イタたわGPまくら話】

皆さん、こんにちは。
ご近所の80才ぐらいのご婦人が年代物の『チンクエチェント(Fiat 500)』を運転しているのを、つい注目してしまう管理人ラ・キリコです。

こちらの車なんですけどね。

イタリアって、車の運転席にいるより棺桶に入ってた方がしっくりくるようなお婆さんが、時々、普通に運転してるのを見かけるんです。
大丈夫なのかなぁ~って思いつつも、日本と違ってオートマ車がほとんど普及してないから、ご高齢者のアクセルの踏み間違いの事故なんてほとんど聞かないんですけどね。

でも、このご近所の『チンクエチェント』
うるさいし、けっこう臭いんですよねぇ。

だから、出入りする度に気になってたんですが…
ここ最近は駐車場に置きっぱなしなんですよ。
大丈夫ですかねぇ…なにしろ、かなりのご高齢者だったから………
いや、まぁ、いつまでもお元気で頑張って欲しいもんです。

おっと、恒例のモトGPこぼれ話でしたね、はいはい。
今回は、『上田昇ミラクル特製グローブ』のおかげで、ホルヘ・マルティン選手がブリーラム決勝戦で4位になれたって話です。

まぁ、どうぞどうぞ。

上田昇ミラクルグローブでホルヘ・マルティン総合首位を死守

ブリーラムのモト3決勝戦ではホルヘ・マルティン選手が4位でゴールし…
マルコ・ベッツェッキ選手が最終ラップの最終コーナーでエネア・バスティアニーニ選手と接触して転倒リタイヤとなったため、総合ポイントは以下のようになりました。

総合首位ホルヘ・マルティン(204ポイント)
総合2位マルコ・ベッツェッキ(178ポイント)

この結果…
マルティン選手は、かなりツイていたと言えるかもしれない…

実は、マルティン選手、5日(金)にモバイル・クリニックでマッサージを受けていた際、左手の橈骨神経に触れられてしまったんです。
それで深刻な炎症が起き、指をきちんと伸ばせなくなってしまったんだとか。

なぜ左手のマッサージをしていたかと言えば…
8月初めのブルノ戦FP1のラスト5分って時に、第10コーナーでハイサイド転倒して左手首の橈骨を骨折してたんで、多分、その関係なのでしょう。

で、この炎症のせいで、ブリーラム予選では8周しか走行できず、13位となり…
マルティン本人も予選後、「きちんと操縦できない」と言ってたんで、まぁ、レース参戦は無理だろうって思われていたんです。
左手の指がきちんと曲げ伸ばしできないってことは、クラッチ操作ができませんもんね。

一応、添え木とか分厚い包帯とか、色々と試してはみたものの全く役に立たず…

と・こ・ろ・が…
突然、マルティン選手のお父さんことアンヘルさんが、昔々のある出来事を思い出したんです!
アンヘルお父さんはかなりの2輪レース通だそうで、「そう言えば、昔、ノビー・ウエダが似たようなケガをして、特製グローブをはいて走ってた!」って言い出したんですって。

実は、1995年のバルセロナ戦で、当時のモバイル・クリニック代表のコスタ医師が、似たような症状の上田選手を見て、その特製グローブを思いついたそうなんです。
ちなみに、上田選手はその時のレースで最後まで優勝争いに加わり、6位でゴール!
優勝した眞子智実(まなこ ともみ)選手とは1秒弱の差だったんだとか。

と言うわけで、早速、マルティン選手のチームがその『ウエダ式グローブ』の制作にとりかかり…
下の写真のように指がスムーズに動くような『引っ張り素材付きグローブ』を作ったんです。

ちなみに、その昔、上田昇元選手に作られたものと良く似てるんだそうで…

予選後のマルティン選手は、およそレース完走なんてできない感じだったのに、結局、みごと4位ですから、このグローブのおかげですね。

レース後、マルティン選手はこう話していました。

「このグローブがなかったら無理でした。
金曜に腱を痛め、土曜にはなんとか予選をこなし、日曜のレース中はリタイヤしようかとも思ったんですが…
けっこう転倒が多発してたんで、歯を食いしばって走り抜きました。」

で、次の茂木戦なんですが…
一応、理屈からすると、マルティン選手の腱の炎症は茂木GP前には収まるだろうと見られてるんですが…
もし収まってなかったら、また、この特製ウエダ式グローブのお世話になるそうです。

では、そろそろ、『ブリーラムGPまとめ その2』行きますか!
今回はヤマハ&スズキってことで…
久しぶりに、ヴィニャーレス選手の記事が長いですよ!
とにかく、まぁ、どうぞ。

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