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2018オースティンGPまとめその2 ヤマハ&ドゥカティ、予選処罰[ 2018年4月30日 発行 Vol. 185 ]

コンテンツ目次

【イタたわGPまくら話】
●ザルコ批判『マモラ、殿堂入りの資格なし』
・ランディ・マモラ殿堂入り
・ザルコ批判「タイトルの価値が下がる」
・クラッチロー「マモラ持ち直しは凄かった!」
・加藤大治郎メモリアル映像、『SKY』が作成

【2018オースティンGPまとめその2 ヤマハ&ドゥカティ、予選処罰】
●予選処罰まとめ、マルケスvsヴィニャーレス
・なにが起きたのか?
・マルケスよ、わざとだったのか?
・マルケス処罰は政治的な意図あり
・ポル・エスパルガロとばっちり
・ペドロサ「ザルコ処罰なしはおかしい」

●オースティン決勝戦を左右した4つの鍵

●マーヴェリック・ヴィニャーレス
・まだ余力はある
・マルケス並みに走ったら転倒のリスクが

●ヴァレンティーノ・ロッシ
・総合順位は落ちてるが、マシンの乗り心地は上がってる

●ウッチョはヤマハから本当に叱られたのか?
・ロッシ完全否定
・ジャーヴィス「私もマルケス一行を押し留めていた」

●アンドレア・ドヴィツィオーゾ
・なぜドゥカティはドヴィ契約更改を即決しないのか?
・ホンダ移籍の可能性も浮上か?
・特定サーキットで苦戦することを再確認
・今の手札だけでは戦っていけない

●ホルヘ・ロレンソ
・あそこまで落ち込むのは初めて…
・ロッシから励まし
・ミラー謝罪、ロレンソ拒否
・スズキ移籍は?

【イタたわGPまくら話】

皆さん、こんにちは。
わずか数日で体重が増えてしまい、ショックを受けてる管理人のラ・キリコです。

いえねぇ、今回のnote/メルマガは、大人の事情により締切がいつもより早かったんですよ。
で、普段は10時間ぐら寝てるんですが、さすがに焦ってしまって、6~7時間ぐらいで目が覚めちゃってたんです。

んで、起きてる時間が長いと、ついつい余計に食べてしまって…
しかも、たまたま先日、ラードたっぷりのこってりピアディーナなんか買ってきてしまったもんだから、もうズルズルとねぇ…

おっと、恒例の『モトGPこぼれ話』でしたね、はいはい。
今回はザルコ選手が、お祝いごとに対して不適切発言をしてしまったって話。
あと、加藤大治郎選手についてもちょっとだけ。
では、どうぞ。

ザルコ批判『マモラ、殿堂入りの資格なし』

・ランディ・マモラ殿堂入り

今回のオースティンGPでは、あのランディ・マモラ元選手(58才)の殿堂入りセレモニーが行われました。
(※1980年代に世界選手権で活躍したライダー。ジャックナイフ等、派手なパフォーマンスで人気を博した)

マモラ元選手のスピーチは大変長いもので、途中、涙で言葉がつまり、これまた長い沈黙が続き…
震える声で、その昔、年齢が足りずにイモラ250cc戦に出られなかったことや、その後のスズキ、ヤマハ、ホンダ、カジヴァでの勝利についてが語られ…
その長いスピーチはまるで2輪レースへの愛の告白のようだったそうです。

マモラ元選手と言えば、最高峰クラスで総合2位を4回獲得したものの、タイトルは取れなかったライダーなんですが…
イタリア有名サイト『Gpone』編集長は、《伝説ライダーになるには、2輪レースを愛し続けた歴史をいかに綴って来たかが重要である》と書いておりました。

・ザルコ批判「タイトルの価値が下がる」

さて、そんなマモラ元選手の殿堂入りに、一言物申している御仁がおります。
はい、ヨハン・ザルコ選手であります。
19日の木曜会見で、こんなコメントをしておりました。

「去年から彼のことは良く知ってるけど、でも、久しく会ってないんですよね。
正直なところ、ランディが伝説ライダーになるなんておかしいと思います。だって、1度もタイトルを取ってないんですから。
こう言うことをしていると、モトGPの価値が下がってしまうでしょう。
まぁ、人々の記憶に残るような時期があったわけだから伝説ライダーには相応しいのだろうけど、でも、やはり、タイトルを獲得すると言うことの価値が下がってしまいますよ。」

う~ん、まぁ、現役レーサーとしての気持ちも分かるんですが…しかし…
ジョヴァンニ・ザマーニ記者(イタリア衛星放送『SKY』レポーター)も、ザルコ選手の発言についてはこんな風に書いておりました。
《ザルコが言ってることは、だいたい賛同できる。ただ、その表現の仕方や、特に、あの口調は不適切だったと思う》

あっ、そしてね、ザマーニ記者、今回の木曜会見でのザルコ発言に関しては、もう1つ驚いていました。
ほら、ロッシvsマルケス対立について訊かれ、「2015年のセパン戦でヴァレンティーノがマルクに蹴りを入れた時は失格になるべきだった」って言ったやつですよ。

(ブログ関連記事:ザルコ『ロッシvsマルケス問題?これは二大帝王の話…』2018オースティンGP  )

ザマーニ記者の記憶によれば、「ロッシが蹴った」って公の場で口にされたのはこれが初めてなんですって。
で、これによって、ザルコ選手の立ち位置がはっきりした…とも書いておりました。

まぁ、ザルコ選手はヤマハのシート争奪戦でロッシ選手には負けてしまったわけだから、今後は決して馴れ合ったりせず真っ向から向かって行くぞ!って言う宣戦布告なのかもねぇ。

・クラッチロー「マモラ持ち直しは凄かった!」

では、マモラ元選手の話に戻してっと…

あの、もちろん、その他の選手はマモラ元選手の殿堂入りを喜んでるんですよ。
例えば、カル・クラッチロー選手なんかはこう言ってました。

「ランディがモトGPの殿堂入りしたなんて凄いっすよ。
何年間か、彼と一緒に組んだことがあるし、友人でもあってね。
思い出はたくさんあるけど、あのミザノ戦での持ち直しなんか唯一無二って感じでしょ。」

あぁぁ…
このことを言ってるんですね。うん、確かにこれは凄かった。

あとはね、こちらの選手の皆さんのコメントもこんな感じ。

アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「ランディは素晴らしい人物だし、世界選手権に名前を残したと言うことは喜ばしいですよ。」

マーヴェリック・ヴィニャーレス
「良かったです。ランディとは良く話す機会があって。
あと、Youtubeに『オートバイ事故』って入れて検索すると、ランディの名前が上の方にでてくるんですよね(笑)。」

アレックス・リンス
「ランディにとって本当に素晴らしい瞬間ですよね。
ここCOTAで良くご一緒したんですが、楽しかったですよ。」

・加藤大治郎メモリアル映像、『SKY』が作成

あっ、そして最後にですね…
モトGP殿堂と言えば、日本人として唯一入っている加藤大治郎選手が、ちょうど今回のオースティンGP初日の4月20日に15年目のご命日を迎えておりました。
で、イタリアの衛星放送『SKY』がメモリアル映像を作ってましたんで、ご紹介しますね。
こちらです。

では、そろそろ本文に行きますか!
オースティンGPまとめ『その2』で、今回はヤマハとドゥカティについてです。
あっ、それから、予選でのマルケス処罰についての政治的な意図なんぞも少々。
んでは、どうぞ。

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