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2023 イタリアGPまとめ:風聞〜イタたわGP Vol. 365

【イタたわGPまくら話】
なぜ日本メーカーは苦戦しているのか?

【2023 イタリアGPまとめ】
●ドゥカティ

・バニャイア優勝「ドヴィとタイ記録になったけど、彼の時代の方が大変だったから…」
・ドゥカティは、かつてのホンダのポジションに就いた
・ドゥカティ内のライバル意識は?
・バウティスタはワイルドカード参戦するのか?

●ホンダ
・マルケスはホンダから解雇されるのか?
・ホンダで大改革が起きるかも…
・マルケスが移籍するとしたら…

●KTM
・スタートダッシュの凄さに秘密はあるのか?

●アプリリア
・エスパルガロの『軽率さ』は問題
・アプリリア側のマネージメントも悪い

●ヤマハ
・ヤマハはきちんと対応しているのか?
・ヤマハが投資すべき2つの問題点

皆さん、こんにちは。
イタリアから管理人のラ・キリコです。

ここ最近は天気の良い日が続いてるんですが…
モトGP3連戦ってことで、管理人は完全引きこもり期間となっております。
外に出るのは、ゴミ捨ての時ぐらいですかねぇ。

おっと…モトGP情報でしたね。
今回は、『レースの流れを左右した鍵』がお休みなんですよ…
やっぱり、ムジェッロの場合、イタリア人関係者が大勢集まるせいか…
ジョヴァンニ・ザマーニ記者(イタリア衛星放送『SKY』レポーター)も話を聞いて回るのに忙しいみたいで…
いつも、お休みになっちゃうんですよね。

と言うわけで、今回はジュリオ・ベルナルデッレエンジニア(モトGP業界ではホンダ&アプリリアで働く)のコメントを、ご紹介しますね。

なぜ日本メーカーは苦戦しているのか?

数年前まで、モトGP業界における日本メーカーと言えば、
『欧州メーカーにとって、倒すべき最大の敵』だったのに…

2022年末にはスズキが撤退し…
参戦を続けているホンダ&ヤマハも、大苦戦が続いております(涙)

で、なんでこんなに苦戦しているのか?について、ベルナルデッレエンジニアが解説しておりました。
こちら。
「日本メーカー陣に足りないのは、『レース部門の技術マネージメント』なんですよ。
これまでも何度か言ってきましたが、日本メーカー陣は道に迷ってしまっているんです。
なぜならば、モトGPの進化にどう対応していけば良いのか、いまだに掴めていないからであり…
そのうえ、今年はレース関連のレギュレーション変更により、それが浮き彫りになってしまってるんですよ。
進行形式が変わり、すべてがスピードアップしてしまっていますからね。
以前のように4時間もテスト作業をしていられず…実質的には1時間ぐらいしかないわけでしょ。
好タイムを出すには、金曜午前から仕上がっていなければならず…
ほんの些細な改善をするために、技術レギュレーションの文章の行間を読み尽くし、上手く切り抜けていかなければならないんですよ。
まさにドゥカティは、それをやってビッグになったんですから。

では、イタリアGPまとめ、行きますか!
今回、書いていて興味深かったのは、この辺でした。

「もうドゥカティはチームオーダーを出しているのでは?」なんて噂が立ってるとか…
マルケス離脱と言うよりは、ホンダの方から解雇する可能性だってあるとか…
アプリリアはアレイシ選手の軽率さと、チーム側のレースマネージメントに問題があるとか…
ヤマハが数年前から解決できずにいる問題点とは?とか…
とにかく、どうぞ!

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