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2017 ザクセンリンクGPまとめ ヤマハ&ドゥカティ[ 2017年7月11日 発行 Vol. 149 ]

本コンテンツの目次

●ヤマハ:ヴィニャーレスはレースで笑い、ロッシはフレーム開発で笑う?
・ヴィニャーレス「ロッシを抜いた時は愉快だった」
・ヴィニャーレス「アッセンの転倒で学んだ」
・ヴィニャーレスは結局、新フレームを使っているのか?
・ヴィニャーレス、電制システムも問題
・ヴィニャーレス「タイトル争いは厄介な状況…」
・ロッシ、困難に平然と立ち向かう
・ロッシ「新フレームがなかったらワーテルローの戦いだった」
・ロッシ「会計士モードで走ってたわけじゃない」
・2016年版マシン優勢、ロッシ「でも、戦闘力は僕らのほうが上…」

●ドゥカティ:ドヴィかてつないほどポジティブ、ロレンソ楽観的
・ドヴィツィオーゾ、タイヤ選択で失敗
・ドヴィ「ドゥカティ機への疑念は晴れた」
・ドヴィ:期待以上の前半戦
・新生ロレンソ、いつでもポジティブ
・ロレンソ満足「もっと酷いレースになると思ってた」
・ロレンソ「マシンが変わる日を待つ」

●ブルノGPについて


ラ・キリコより

皆さん、こんにちは。
イタリアも暑いです…ここ2~3日、すごっく暑いんです。
猛暑のシベリアンハスキーみたいに、ハァハァ言ってる管理人のラ・キリコです。

一応、部屋に備え付きのエアコンがあるもんですから、早速、使ってみようと思ったら…
よもやのリモコン電池切れ…この暑い中、電池を買いに行くのもしんどいし…あぁぁ…
ここの部屋に住み始めてから何年も冷夏が続いてたんで、一度も使ったことなかったんですよねぇ(遠い目)
まぁ、湿度の少ないイタリアの夏だからこそ、エアコンなしでも何とか過ごせるんですけどねぇ。

そして、暑い中、枕話恒例のモトGPこぼれ話も行ってみますか。
実は、ここに至って、2018年に向けてのライダー探しでアプリリアが窮地に立たされております。

アプリリアと言えば、今年、モトGPに昇格させたばかりのサム・ロウズ選手のリザルトが予想以上に悪くて、早速、その後任を探してるんですが…
まず、ダニーロ・ペトルッチ選手にオファーを出したところ、結局、ドゥカティ・プラマックと契約更改されてしまったんですね。

まぁ、そう言うこともあるだろうとアプリリアは、2016年中盤に三行半を突きつけたアルヴァロ・バウティスタ選手にも復縁オファーを出してたんですが…
まだ公表には至らないものの、こちらもドゥカティ・アスパーとの契約更改がかなりまとまっている状態だと言われております。
ちなみに、チームメイトは現状のままカレル・アブラハム選手の可能性が高いそうです。

余談ですが…
今年のバウティスタ選手は、色々なチームから引っ張りだこでして、イタリア大手サイト『Gpone』なんかは、《バウティスタはライダー市場におけるイタリアンパセリのような存在だ》とまで書いておりました。
その心は?
《どこに入れても、よく合うから》

おっと、話はアプリリアに戻してっと…
某マネージャーさん達の話によれば、アプリリアが選手を確保できないのは、どうやら金銭的にけっこう渋ってるからなんだとか。
それなりのレベルの選手が欲しいなら、財布の紐をもっと緩めなきゃ駄目だよ…なんて言われてるんです。

あら?
でも確か、アプリリアはペトルッチ選手に70~80万ユーロ(約9000万~1億円)を提示してたって話もあったから、
それほど悪くはないようにも思えるんですが…
ただ、ペトルッチ&バウティスタのどちらの選手サイドからも「金銭的にはアプリリアの方が高かったが、それでも蹴った」って話が聞こえてくるんですよね。
まぁ、現チームとの契約更改の条件を上げるのにアプリリアからのオファーを利用したのだろう…とも言われております。

実際、ペトルッチ選手は来年もファクトリー選手と同じ最新機に乗れるだろうと言われているし、バウティスタ選手の方も、ザクセンリンクでの6位には、あの一本眉ジジ・ダッリーニャ氏(ドゥカティ・ゼネラルディレクター)も大喜びしてたそうだから、このままの調子でいけば、ドゥカティからプラスアルファのサポートだって期待できるかもしれないし…

一方、アプリリアのマシンと言えば…
最近はRS-GP機もパフォーマンスの高いところを見せていて、今回のザクセンリンク戦でもアレイシ選手が7位(+19.736)だったんですが、ただ、今回はアプリリア機にとっては得意トラックだったのだから、まだまだ首位とのギャップがありすぎ…なんて評も出てるんです。

さて、アプリリアの話はこの辺にして…
以前から来季のシートで話題になっているジャック・ミラー選手の方は、7月1日(土)までにドゥカティ・プラマックに返答をすることになってたそうです。
で、もしミラー選手がNOならば、プラマックではティト・ラバト選手に鞍替えする予定なんだとか。
まぁ、周囲の見立てでは、ミラー選手のプラマック移籍の可能性が高いようですけどね。

とりあえずプラマックチームではっきりしていることは、スコット・レディング選手との契約更改は絶対ないってことで、
レディング選手の場合は、個人マネージャーがミハエル・バルトレミー氏(下記画像の中央)で、バルトレミー氏と言えば、マークVDSチームのチームマネージャーなんだから、来年は古巣のマークVDSチームに戻るのが順当だろう…と見られております。

で、そうなるとマークVDSからの放出が決まっているラバト選手は、おそらく、ドゥカティ・アヴィンティアへ移籍するのではないか…と。

そうそう、それから、ホンダLCRチームのことを忘れちゃ~いけない。
クラッチロー選手のチームメイト選びに悩んでるんですが、8月初めのブルノGPまでには決める予定だそうです。
チームマネージャーのルーチョ・チェッキネッロ氏によれば…
第1の選択肢は、まず『どこかの団体からサポートされているライダー』…例えば、2輪レースに力を入れているマレーシア政府が支援する選手とか。
第2の選択肢は『メーカーからサポートされている選手』…はい、これは中上貴晶選手のことです。
第3の選択肢は『既にスポンサーが付いている選手』…これが一番難しいんだそうです。

チェッキネッロさんとしては、できればイタリア人ライダーが欲しいそうなんですが…
モルビデッリ選手は決まっちゃいましたからねぇ。

おっと、また長くなっちゃった。
でも、ザクセンリンクGPまとめ『その2』もお楽しみ下さいませ。

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