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2019ムジェッロGPまとめ その1 ドゥカティ&ホンダ[ 2019年6月8日 発行 Vol. 235 ]

コンテンツ目次

【イタたわGPまくら話】
●中上貴晶をじっくり観察すべし

【2019ムジェッロGPまとめ その1 ドゥカティ&ホンダ】
●ムジェッロ決勝戦を左右した5つの鍵
●ドゥカティ
・ペトルッチ《ブルーカラー、天上に昇る》
・ドヴィ&ペトルッチ、良好関係にひびが入るのか?
・なぜドヴィツィオーゾはペトルッチに敗れたのか?
・ドゥカティ機でタイトル争いはできるのか?
・ドゥカティはライダーを支えることができるのか?
・ペトルッチ、契約更改はどうなるのか?
・ミラー向上したが課題あり、バニャイア転倒ながら高評価
●ホンダ
・なぜマルケスはムジェッロが苦手なのか?
・今年のエンジン評価は?
・ロレンソ、ホンダ/ドゥカティの初年度比較
・ロレンソ、ホンダ契約破棄の噂
・ロレンソはマシン開発に口を出せるのか?
・ホンダよ、ロッシ離脱の轍を踏むなかれ

イタたわGPまくら話

皆さん、こんにちは。
イタリアもやっと初夏らしくなってきて、ちょっと喜んでいる管理人のラ・キリコです。

今年は5月末まで、なんだかずっと寒くって…
春先には珍しくローマ日帰り旅行を2回もしたのに、1回目の3月末には冬用オーバーを着こみ、2回目の4月末の時も厚手のギャバジンのコートで行ったんですよ。

ところが、6月になった途端、夏の暖かさって感じで!
今は日中なら上着なしでもよさげな暖かさなんで、今年もまた春らしい格好を堪能しないうちに夏になってしまうようです。

でも家の中は、1年でも最も寒く感じる時期でして(室内の気温がまだ上がりきらないけど、暖房はつけないから)…
相変わらず、ウール100%のセーターを着てるんですよねぇ。

おっと、恒例のモトGPこぼれ話でしたね、はいはい。
今回は、今年のホンダ機を見るには中上選手を観察すべしって話です。

まぁ、どうぞ、どうぞ。

中上貴晶をじっくり観察すべし

速さもあり、ミスも少なく、ほぼ毎回、きちんと完走している中上貴晶選手!
今回はモトGPキャリア最高リザルトである5位を獲得し、プライベートライダー首位となっておりました!

しかも、ホンダのファクトリー機に乗ってる3選手のうち2選手よりも上だったし!!
(2位マルケス、8位クラッチロー、13位ロレンソ)

ちなみに、チームメイトで大先輩のクラッチロー選手が、なぜ中上選手に負けてしまったのかと言うと…
ロレンソ選手と同じ問題を抱えてるからなんです。
クラッチロー選手、こう言っておりました。

「今年のホンダ機はあまりにも操縦しづらくって、両腕がへろへろになってしまうんすよね。」

で、中上選手のことを「じっくり観察すべき」とエンジニアのジョルジョ・ベルナルデッレ氏(モトGP業界では、長年、ホンダ&アプリリアで働いていた)が言ってましてね。
理由は「どうやら、2018/2019年マシンはかなり違うようだから」って。

実は今回のレース後、マルケス選手が、「もしロレンソが2015/2016年版のホンダ機に乗ったら、今とは物凄く違うってことが分かるだろう」って言ってたんですが…

実際、その頃のマシンに比べたら、2019年版はかなり乗りやすくなってるだろうと言われてるんです。
だから、その前の2018年版で好リザルトを出した中上選手もたいしたもんで、ベルナルデッレエンジニアも、「ゴール後、たいそう喜んでいたが、あれは当然でしょうね」って。

ただ、2019年版に乗ってるクラッチロー選手がフィーリングが掴めずに苦戦してるんで、好みもあるんだとは思いますけどね。
ベルナルデッレエンジニア、こうも言ってましたから。

「ホンダはこのまま極端なマシンでいくでしょう…おそらく、マルケスがホンダにいる限りはこのままでしょうね。
極端なライディングスタイルのライダーが最大限に実力が発揮できるように開発されているのだから、当然、極端なマシンなわけですよ。
ロレンソが3年前からホンダにいたなら、こう言うマシンにはなってないわけでね。」

で、その極端なマシンに苦戦しまくってるロレンソ選手が、今回、ついに日本へ直談判に行った…と。
おっと、その辺については本編の内容でした。
では、そろそろ『ムジェッロGPまとめ その1』ってことで…ドゥカティ&ホンダ、行ってみますか!

なぜドヴィ選手はペトルッチ選手に負けたのか?とか…
ペトルッチ選手の契約更改はどうなるのか?とか…
ロレンソ選手にホンダ契約破棄の噂が流れたとか…

まぁ、どうぞ、どうぞ。

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