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2019ムジェッロGPまとめ その2 スズキ&ヤマハ、KTM[ 2019年6月12日 発行 Vol. 236 ]

コンテンツ目次

【イタたわGPまくら話】
●ロッシ、ムジェッロGPこぼれ話
・昔のモトGPには浪漫があった
・ダッチワイフの思い出
・トラックについて説明
・F1テストの思い出

【2019ムジェッロGPまとめ その2 スズキ&ヤマハ、KTM】
●ムジェッロ決勝戦を左右した5つの鍵
●ヤマハ

・ロッシ自身にも問題がある?
・ロッシ、ボックス内で上手くいってないかも?
・ヤマハ機はどこに手を入れるべきなのか?
・ヤマハ機は根本的な改善が可能なのか?
・ロッシ「ドゥカティを辞めて、後悔している?」
・なぜロッシ以外のヤマハ機はFP/予選で好調なのか?
・ヴィニャーレス、克服すべき欠点は2つ
・モルビデッリ、タイヤへの愛が足りなかった?
・ペドロサではなく、クアルタラローと契約して良かった
・クアルタラロー発音、イタリアでも混乱
●スズキ
・リンスは本番向きライダー!!
・スズキは、あと何が足りないのか?
●KTM
・ペドロサがなにか言うと、皆、真剣になる
・ザルコ、マシン以外にも問題あり

イタたわGPまくら話

皆さん、こんにちは。
イタリアの列車の検札で、久しぶりに失敗しちゃった管理人のラ・キリコです。

イタリアで列車に乗る時は、まず乗車前に刻印機でチケットに日付と時間を刻印しなければならないんですよ。
じゃないと、列車の中で車掌さんにチケットを見せた時、罰金を取られてしまうんです。
まぁ、とりあえずチケットは買ったけど、不正して、次に乗るときにまた使おうなんて輩がいるんでしょうね。

で、駅のホームにはあちこちに、こう言う刻印機が設置されてるんですが…

ただ、最近は昔ながらのチケットなんて買わないで、ネット購入してから紙に印刷して持って行くことが多いんですよ。
んで、そのパターンだと、もちろん、刻印機を通す必要はないわけで…
だから、そう言う習慣があることさえ忘れかけてたんですよねぇ。

ところが、最近、マルペンサ空港からミラノ中央駅まで列車に乗った際、久しぶりに窓口でチケットを購入しましてねぇ…
そのまま列車に乗り込み、車掌さんに見せたところ、案の定、罰金を取られてしまいました(涙)

路線が路線だから車内には外国人も多く、同じようなミスを犯してしまった人が続出してまして…
そんななか、やけに軽い感じの車掌さんが、嬉しそうに罰金を徴収して歩くんですよ。
あぁぁ、悔しい。

おっと、恒例のモトGPこぼれ話でしたね、はいはい。
今回は、ロッシ選手がムジェッロでの思い出話やら、トラックの走り方について説明してましたんで…

まぁ、どうぞ、どうぞ。

ロッシ、ムジェッロGPこぼれ話

6月30日(木)、イタリア衛星放送『SKY』がムジェッロGP恒例のヴァレンティーノ・ロッシ独占インタビューをやってたんで、面白そうなところをご紹介しますね!

・昔のモトGPには浪漫があった

「時代は変わってきて…どのスポーツも同じなんですけどね。2年前の方が、なにかとロマンがありましたね。
今は、とにかくあらゆる面で以前より努力しないと。
昔は木曜日って言ったら、パドックでサッカーしてたもんだけど、今はなにかしら研究とかしてるじゃないですか。
とにかくレベルが上がりましたね。今年なんか本当に凄いですよ…強いライダーが増えてるから。
僕は何でも把握しておきたいタイプで…電動システムなんかもそうなんですよ。現在のモトGPではどんどん重要性を増してるしね。
データ読解にはたっぷり時間をかけているし、僕が実際に乗ってる時の手応えと比較したりしてます。
あと、イダリオ・ガヴィラ(新コーチ)もいますからね。外側から僕を観察しつつ、他のライダーのことも見ていてくれるんです。
ガヴィラやエンジニア陣と話し合って、どうすべきかを突き止めていくんですよ。」

・ダッチワイフの思い出

「バールで友達連中と話してるうちに、ああ言うアイデアが出てきて…あの時は『なにか非常識なことをやってみよう』って話になったんですよ。
あのダッチワイフはビアッジを馬鹿にしようと思ったわけじゃないですよ…少なくとも、当初はそんなつもりはなかったから。
ただ、誰かが表面に『クラウディア・シファー』って書き込んだもんだから、当然、ビアッジとナオミ・キャンベルの関係を連想させてしまったわけで…
でも、もともとの案は、そう言うものではなかったんです。
(クールダウンラップのお祝いパフォーマンスで)けっこう面白かったのは、2002年のやつかなぁ…
タヴッリャ警察の制服を着たのが、僕にスピード違反の切符を切るってやつですよ。」

・トラックについて説明
「直線コースを飛び出して行くと、現在、問題視されている盛り上がり部分があるわけですよ。
それから第1コーナー『サン・ドナート』があって…けっこう長いコーナーで、2速で走るんです。ここのハードブレーキングが重要で、膨らまないようにしながら高速でけっこう長い時間走らなければならないんですよ。そして、とにかくできるだけ膨らまないようにして抜けることですね。
そして、第2~3コーナーは最初のS字こと『ルーコ』『ポッジョセッコ』でしょ。まずは見通しの悪い左折コーナーで、けっこう難しいんですよ。この辺にファンクラブがいるから、格好良いとこ見せなければならないんですよね。
2つ目のS字は『マテラッシ』『ボルゴ・サン・ロレンツォ』で、最初のより高速でね。同様に常に2速で走ります。
その後、シーズンを通して、一番最高のポイント『カザノーヴァ』『サヴェッリ』『アッラビアータ1』に入って行くわけですよ。もうね、いつ走ってもワクワクするから。物凄い下り坂で、片側にファンが黒山の人だかりになってるんですよね。ここはずっと3速で走るんですよ。
そして『アッラビアータ2』も見通しが悪くって、陥没だらけで、けっこうキツいコーナーです。
第9~10コーナーは3つ目のS字で、最初のに似てますね。2速で走るんだけど、第9コーナーの立ち上がりで強い走りをして、その後の短めの直線コースをフル活用するため、ちょっとマージンを残しておくのが鍵なんですよ。
そして、『コッレンタイオ』に入って行って…こう見えて、コーナーとしてはけっこう丸い方なんで、マシンをかなり深く倒すんですよ。
それから第4セクターに突入し、ここが一番大変でねぇ。マシンが暴れるから、走行ライン通りに走るのが大切ですね。
最終コーナーの『ブーチネ』は、かなり難しいんですよ。ここも下り坂になっていて、目算しつつ盲滅法入って行くって感じでね。」

・F1テストの思い出
「ムジェッロで、フェラーリのF1テストをしたけど…けっこう怖いサーキットでねぇ。
『カザノーヴァ』『サヴェッリ』『アッラビアータ1・2』を5速で渡って、それから6速にするんです。
時速270キロで、何も見えないまま抜けてくんだから。」

では、そろそろ『ムジェッロGPまとめ その2』ってことで…ヤマハ&スズキ、KTMについて始めてみますか!

今回はロッシ自身やボックスにも問題があったんじゃないかとか…
ヤマハ機は根本的な改善ができるのか?とか…
スズキには何が足りないのか?とか…
ザルコ選手はマシン以外のとこでも苦労してるとか…

まぁ、どうぞ、どうぞ。

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