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母になっても羽は伸ばせる。多拠点生活は「母」を脱ぐ時間をくれる

奈良県在住のフリーライターをしている私には、現在小学校2年生の娘が小学校を卒業するまでに47都道府県を回りたいという夢があります。

娘が夏休みの間に、まだ訪れたことのない土地に行き、ただの観光では出会えないようなおもしろいものに出会いたいと思って調べていたところ、LivingAnywhere Commons会津磐梯(以下LAC会津磐梯)で「LAな未来の食とは?」というテーマのイベントを実施しているという情報をキャッチしました。

名峰“磐梯山”を間近に臨める雄大な自然の中、ワーケーションをしながらイベントにも参加でき、ただの観光では出会えないような体験ができることに魅力を感じ、はるばる奈良から参加しました。

私たち母子が3泊4日で体験した、「こんなデュアルライフもありでは?」をお届けします。

「いつもと違う」空間に興奮!ただ「居る」だけでなんだか楽しい

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LivingAnywhere Commons会津磐梯を訪れてまず最初に感じたのは、なんといってもその立地とインテリア。心洗われる緑に囲まれた施設は、みんなで力を合わせたDIOにより床が張り替えられました。手作りの図書室やミーティングルームも、とてもおしゃれで居心地のいい空間になっています。

小学2年生の娘がまず駆け寄ったのは、ハンモック。すっぽりと包まれて、長い時間、揺られていました。

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周囲を散策して夏の名残を探したり、花を摘んだりもしました。写真には撮れませんでしたが、一瞬、リスが走り抜けていきました。「クマ出没注意」の看板もあちこちで見かけるほど、自然豊かなエリアです。

「みんな」がデュアルライフを楽しめば楽しむほど個々のフットワークが軽くなる!?

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娘がハンモックに揺られている傍らで、筆者はオンラインミーティング。東京・長野・福島・オーストラリアをつないでの打合せです。

オンラインミーティングは一度に複数人で実施でき、表情もわかりますし画面を共有して同じ資料を見ることも可能です。実際に対面しているのと遜色ない内容で打合せをおこなうことができます。

パソコンがあれば、出社しなくても多くの仕事がこなせるようになった今、「デュアルライフ」を実現するために重要なのは、それを許容してくれる周囲の人的環境だと感じます。

「みんな」が同じように「今の住所×好きな場所」を楽しむようになれば、思い立った日に飛びたてる人が増えるのではないでしょうか。長期休暇まで待たなくてもいい、仕事を持ったままでも出かけられるフットワークの良さには憧れますよね。

土地の恵みとともに、その土地を記憶する

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デュアルライフの良さは、地域をまたぐことでもあります。それは「都会×田舎」でも「田舎×別の田舎」でもアリ。せっかく訪れるのですから、しっかり記憶に留めたいですよね。筆者は旅先で「その土地のもの」を食べることにしています。

磐梯町の隣の猪苗代町は猪苗代湖で有名ですが、平成10年に「蕎麦の里宣言」もおこなっている蕎麦の産地。広く続く蕎麦畑は圧巻です。

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目の前に広がる蕎麦畑を見た後で、蕎麦を食べたことで、娘にも印象深く残ってくれたことを祈ります。

ただの旅では終わらない。「社会」について考える機会も持てる

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LivingAnywhere Commonsの各拠点では、おもしろいワークショップやイベントがいろいろおこなわれています。筆者が滞在したときは「LAな未来の食とは?」というテーマで、代替肉や分子料理法、ガストロノミー(料理と文化の関係を考察すること)についてなどを、親子一緒に学べるワークショップが開催されました。

「何気なく食べている牛肉を作るためには4000Lの水を使っています」「宇宙には水分を持って行けないので、キャビア状にした出汁やボール状にした味噌汁を持って行きます」など、子どもにもイメージしやすい表現でのお話しでしたので、娘も「へー」と感心しながら聞いていました。筆者自身も知らないことが多く、非常に勉強になりました。

慌ただしい日常の中では「ただ暮らす」だけで日々が過ぎていき「どう暮らしたいか」までなかなか思い至りません。筆者は今回このワークショップを受けたことで「ハッ」と目の覚める思いがしました。

食の未来について考えることは、未来の生活そのものについて考えること。持続可能な環境にしていくために「今」できることは何か。子ども達に豊かな未来を残せるよう、自分にもできることをし始めなければと思いました。

「近所のおじちゃんおばちゃん」が減った時代だからこそ、先生でも親でもない大人に出会うことは貴重

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滞在中、多くの方々が娘を気遣って声をかけてくださり、ずっと一緒に遊んでくださる方もいました。

普段はお菓子もテレビもひとりじめにし、好き放題に過ごしている一人っ子の娘ですが、LivingAnywhere Commonsに滞在中は年下の子たちと触れ合って「お姉さん」体験もできました。お姉さんぶり過ぎて偉そうになってないか、ちゃんと「どうぞ」ができたのか、親としてはハラハラでしたが、本人はとても楽しかったようです。

最近は、知らない子どもに話しかけると「不審者」と言われかねません。昔のように気さくに話しかけてくれる大人が減りました。しかし、滞在中は娘も、学校と家庭の往復だけでは出会えない多様な人々に話しかけられ、優しくしていただき、「人」に対する信頼感を持つことができたようです。

「行ったことがある」「知っている人が住んでいる」そんな思いが、子どもにとって、遠くで起こる災害にも「自分ごと」として想いを馳せられる共感力につながると思います。

母になっても羽は伸ばせる。多拠点生活は「母」を脱ぐ時間をくれる

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子どもが生まれると、遠くまででかけることは億劫になりがちです。「旅行にでたい」と思っても宿から探すのは面倒。でもLivingAnywhere Commonsを利用すれば、多拠点に自由に滞在しやすくなり、思い立ったときに出かけられるようになります。

「子どもにより多くの体験を」というモチベーションで参加した筆者でしたが、癒されたり発見があったりしたのは私のほうかも知れません。全国から人が集うので、視野も広がりました。

居心地のよい空間とはハコ(建物)ではなく、人がつくりあげるものです。子どもがまだ一緒に遊んでくれるうちに、たくさんの冒険にでかけませんか。LivingAnywhere Commonsには多様性を歓迎してくれる、寛容な空気があります。

同僚やママ友とも違う存在の「また会いたい」と思える人たちに出会える、素敵な旅ができる場所です。

ママのフットワークが軽くなれば、子ども達に見せられる世界も変わってくるはず。子どもがまだ一緒に遊んでくれるうちに、たくさんの冒険にでかけませんか。

文:那波 りよ

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