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【LivingAnywhere Commons】「場所にとらわれない働き方」を体験して感じたのは、「自分に何ができるのか」を考え、行動することの大切さだった

2019年9月にフリーランスのライターになるも、最近「何かうまくいかないな」と考えることがあった私。LivingAnywhere Commons伊豆下田でワーケーションを体験する機会をいただきました。

「場所にとらわれない働き方」とは何か、どうすれば可能なのか、実践するとどうなるのか。2泊3日の体験を通じて得たのは、うまくいかない原因と、それに対する解決策を見つけるきっかけでした。

LivingAnywhere Commons伊豆下田での活動日程

LivingAnywhere Commons伊豆下田で体験した9月14日~16日(2泊3日)を紹介します。(控えめに言って最高でした!)

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14日、東京→下田へ移動

わたしは長年勤めていた会社を辞め、2019年9月からフリーランスのライターになりました。在宅勤務になったので、家事と育児は妻と分担し、主夫、主婦業を半分ずつ協力してやっています。

今回、LivingAnywhere Commons伊豆下田(以下LAC伊豆下田)には子ども2人を含めて合計3人で、東京郊外から参加しました。新幹線などを利用して、最寄りの伊豆急下田駅までドアtoドアで約5時間。子ども2人を抱えての移動はなかなかハードでしたが、段々と緑が濃くなり、そして視界が開けて海に近くなっていく感じが心地よかったです。

到着すると夜も更けていたので、コンビニで買い物を済ませ、翌日に備えて早めに寝ることにしました。拠点は駅から徒歩5分程度で、途中にコンビニもあって便利です。さらに海にも近いこともあり、子どもも夜風にあたりながらの散歩を楽しんでいた様子でした。

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15日、下田港にて釣り(港は宿から徒歩5分、竿は無料で借りました)

15日、気持ちのいい晴れで朝から動きました。(子どもにとって、初めての釣り体験!)1時間ほどで1匹もつれませんでしたが、子どもたちは「竿を投げるのと、クルクル巻くのと、海が楽しかった!」と大満足だったようです。

釣りに行く前、わたしは「釣れなかったらグズるだろうし、やだな…」と思っていましたが、全くそんなことはありませんでした。子どもたちは「釣り」という体験を求めていたのです。

わたしが想像した「子どもがわたしに求めていること」と、子どもが実際に思っている「わたしに期待したこと」が違っていたのに気づきました。

と同時に、「もしかすると、最近自分が「何かうまくいかない」と感じていたのは、相手が私に求めていることと、実際に相手が期待していることが違っているのかもしれない。」ということにも気づき、はっとしたのです。

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15日、レジデンス棟にてウッドデッキ制作

宿に帰ってから参加したのはウッドデッキ制作。みんなで力を合わせて何かを作り上げること、人との交流の楽しさを子どもたちと体験できました。

個人で来れば部屋で仕事をするのも、町へふらっと繰り出すのも自由。家族連れなら、参加自由のウッドデッキ制作をしたり、水族館などに観光に行くのもありですね。
※LivingAnywhere Commons伊豆下田の近くは、「下田海中水族館」、「黒船遊覧船」などの観光スポットが豊富です。

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15日、NanZ VILLAGE近くの海鮮丼のお店にて

昼食も忘れて参加したウッドデッキ制作が終わり、気づくと夕方になっていました。わたしたちは、散歩がてら地元で有名な海鮮丼を食べに町へ繰り出します。

拠点のある辺りは下田港で仕入れた新鮮な魚介を使った海鮮丼が有名で、宿から歩いてすぐのところにもいくつかのお店があります。

拠点でゆっくりするのもいいし、仕事をしてもいい。散歩に出かければ、まったりと観光気分も楽しめます。働きながら、空いた時間には観光も味わえてしまうのも「場所にとらわれない働き方」の醍醐味ですね。

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15日、NanZ VILLAGEにて夕食&地元の方と交流(写真はEDY BURGER STANDさんの超うまいバーガー)

宿に戻り、風呂に入って一休みすると、辺りはすっかり暗くなっていました。

せっかく来たからには絶対行きたいのがNanZ VILLAGEの中にある飲食店。各店舗から、食べ物や飲み物を持ち寄って、参加者同士の交流会に足をはこびます。

交流会と言ってもだれか主催者がいるわけではなく、気になったテーブルに入るだけ。席に着けば自然と会話が始まる空気感は、ここでしか味わえないものでした。

普段はあまりご飯を食べない子どもたちも、もりもり食べ、初めての人とも楽しくお話ししています。

いつもは「ママは?いつ帰ってくるの?」と妻の帰りばかりを気にしていた子どもたちですが、ママのことは忘れたかのように遊びまわっており、ここに来て子どもが少し大きくなったのを感じました。

NanZ ViLLAGEで出会った魅力的な方々

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15日、NanZ VILLAGEにて楽しい会話は閉店ギリギリまで続く

LivingAnywhere Commons参加者のみなさんと閉店ギリギリまで、楽しくおいしいご飯を食べ、お酒を飲み、いろいろなお話をしました。

クラウドファンディングなども活用し、LivingAnywhereの世界観を実現されているVILLAGE INC.代表の橋村さん、40代で家業をたたみLivingAnywhere Commons伊豆下田コミュニティマネージャーとして活躍する梅田さんなどの魂に触れました。

特に、お父様から継ぎ、40代まで続けた家業(板金業)を辞めて、新しい道に進むことに決めた梅田さんの姿、お話はすべてパワフルでした。
転職時には、不安や悩みはあったのでしょうが、まったくそれを感じさせない笑顔と元気は圧巻です。

きっと梅田さんがこのように働けるのは、梅田さんに求められていることを、梅田さんご自身がきちんと理解して、それを全力で提供されているからだと思います。

だからこそ、家業をされていた頃は「おれはこのままでいいのか…」とモヤモヤされていたとのことですが、今の仕事には「これだ!」と思って40歳を超えてからでも挑戦できたそうです。

「ここに来れば、またこの人たちに会える」

このような出会いが、人を惹きつけて離さないのだと思います。

働く場所を変えると「自分」が浮き彫りになる

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2泊3日で「場所にとらわれない働き方」を体験して感じたのは、どこでも働ける便利さや旅行気分の楽しさだけではなく、「『自分』が浮き彫りになる」という感覚でした。

会社を辞め、専業ライター、そして主夫になって「これから何をするのがいいんだろう…」と漠然とした不安があったからかもしれません。
この不安が、晴れ渡った空のように、山の濃い緑のようにはっきりしたのです。

専業ライターは、通勤する必要がなく在宅で仕事ができます。カフェがよければカフェで、その他の外出先でもパソコンとWi-Fi環境さえあれば仕事ができるのです。

だからこそ、柔軟に家事の分担を決められますし、こういった企画にも子どもと一緒に参加できるのです。とても便利なことです。

しかし、ここで体験した「場所にとらわれない働き方」は、いつもとは違う刺激でいっぱいでした。わたしにとっては、カフェやその他の外出先もすっかり「日常」になってしまっていたのです。

「場所にとらわれない」とは「『日常』にとらわれない」ということかもしれません。

・家から遠く離れて「いつもと違う場所」に行くと、意識が自分に向く
・「いつもと違う人」と話すと、自分の経験や持っているものに意識が行く
・そして、「自分に何ができるのか」を考え、行動することの大切さを発見できる

わたしがクライアントさんから、そして、妻や子どもたちから求められていることは何だろう。わたしが提供できる価値は何だろう。わたしがこれから実現できる可能性はどこまでなのだろう。

これまでぼんやりと浮かんでは消え、思い出しては流れていた感覚を捉えることができました。これが「『自分』が浮き彫りになる」という感覚です。

わたしは専業ライターになったばかりですが、これからの公私のキャリアアップの大本にもなる心構えや考え方を「場所にとらわれない働き方」で学ぶことができました。

いくら場所に関係なく働けるフリーランスという働き方をする人にも、家などの居場所は「安心感」という意味では、絶対あった方がいいと思います。

ただし、「場所にとらわれない働き方」をすると、いつもは気づかないことに気づき、考えを深められるのです。

家や家族という居場所を大切にしながら、時には「場所にとらわれない働き方」を実践し、「自分」を見つめ直しながら進んでいくのがいいのではないでしょうか。

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梅田さんを始め、LivingAnywhere Commons伊豆下田の関係者のみなさん、素晴らしい出会いと楽しい時間をありがとうございました。子どもたちも大満足で「場所にとらわれない働き方」を、一緒に企画に参加し、わたしを見て肌で感じてくれました!

では、またいつか!

文:河井勇樹(PN:めんおう)

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