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未来のために出来ること。 LivingAnywhere Week in 下田 体験レポート


テクノロジーの発達は、働く場所に囚われない新しい働き方を生み出しました。学生時代に何度も訪れた大好きな下田にある『Living Anywhere 伊豆下田』。新しい時代のスタートを感じ、どこでも働けるフリーライターとして、大きな一歩を踏み出せた、大切な場所になりました。

LAweek in 下田でワケーション、絶好のロケーションと多様性豊かな出会い!

場所やライフライン、仕事など、あらゆる制約にしばられることなく、好きな場所でやりたいことをしながら暮らす生き方(LivingAnywhere)をともに実践することを目的としたコミュニティ「LivingAnywhere Commons」(以下LAC)。

LACのメンバーになると、日本各地に設置された拠点の共有者となり、仲間たちと共に、場所に縛られない暮らし方を体験することができます。

9月11日から16日にかけて、LAC伊豆下田にて、ワケーションイベントが行われました。その名も『LivingAnywhere Week in 下田』!(以下LAWeek)ウッドデッキを作ったりペンキ塗りをしたりするDIO(Do It Ourselves = みんなで作ろう) プロジェクトやトークセッション、BBQなどのイベントが実施され、仕事は通常通りテレワークで行いながら、様々なイベントに参加できます。

2019年の夏に完全にフリーランスのWebライターになる覚悟を決め、在宅で仕事を進めていく中で、『Living Anywhere 』の理念が、筆者の心に熱く響き、参加を決意した筆者がLAweekで感じた思いを素直に綴ります。

新しい生き方への幕開け

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旅がライフワークの一部となっている私にとって、8年ほど働いた旅行会社は理想の職場でした。やりがいもあり、新鮮な旅行の情報に触れられ、旅好きな仲間も増える。その一方で時間の足りなさをいつも感じ、職場や管理された就業時間に縛られることに疑問を感じていました。

もっとフレキシブルな働き方や生き方ができたら、幸せなのにと。以前から好きだった文章を書いて生計を立てようと、今年の夏、フリーランスのWebライターになることを決意したのです。

フリーランスになり、働く場所に囚われない新しい働き方の実現と、家族との在り方や職場・居住への概念を大きく変化させたいと考えていたとき、LivingAnywhe Commons伊豆下田(以下LAC伊豆下田)で行われるイベントの情報を知りました。

学生時代に、下田にある鍋田湾でアマモ場の調査をしていた私にとって、下田は年に何度も訪れていた大好きな場所。あたたかい地元の人がいて、歓迎してもらえる環境は大きな魅力の一つです。あの場所で新しい働き方にチャレンジしたいと考え、LAC伊豆下田に行くことを決めました。

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Win-Winが至るところに散らばっている

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下田の海には、いつ来ても最高の美しさがあります。当時、下田の町並みによく見られたなまこ壁を残すため、お世話になっていた研究所の人に頼まれ、署名をしたこともありました。LAC伊豆下田へ向かう途中、なまこ壁の連なる歩道を歩き、懐かしく、発展しつつも、変わらない情緒ある町並みに足取りが軽くなります。

LAC伊豆下田のあるNanZ VILLAGEも、元々は多くの方に惜しまれつつも2014年に80年の歴史に幕を閉じ、解体された南豆製氷所の跡地にあります。南豆製氷所は、国登録有形文化財であり、伊豆石で造られた地元の人に愛される歴史的な情緒ある建物でした。パチンコ屋になる運命だった跡地が、株式会社VILLAGE INC と地元の方々の働きにより、新しい形で、下田の良さを伝えるNanZ VILLAGEへと生まれ変わったのです。

そのため、地元の人にとっても、懐かしく、思い入れがあります。海の町らしいカフェやバー、下田バーガのテナントなどがあり、中でも、南豆製氷所の名残を色濃く残す、下田南豆製氷所のトマトのかき氷は絶品です。トマト味のかき氷、ここにも嬉しい発見がありました。

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LivingAnywhereの小池氏は「LACではワークスペースやレジデンススペース等の提供を行っているが、最も重要視しているのは、空間を提供する事ではなく、地元の方との触れ合いや共創なのです」と話していました。

地元の活性化にもなり、人々の交流の場にもなり、新しい出会いや情報の発見、そして快適なワーキングスペースにもなる。LAC伊豆下田には、その場にいる人々のwin-winの関係が至る所にキラキラと散らばっています。

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本当の意味での働き方改革を実感できた

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LAC伊豆下田に滞在している3泊4日の間にリモートワークをする中で、業務効率・生産性の向上を痛感しました。在宅で仕事ばかりしていると、時間の感覚が鈍ってしまい、集中力が切れることで効率が悪くなることがあります。でも、ここでは環境を変え、リフレッシュしながら仕事ができるので、とても心地良く働くことができました。

他の拠点利用者も、起床して仕事を始める前に海へ散歩に行ったり、釣りをしたり、地元の美味しい朝食を食べに行ったりと、各々が様々なプランで楽しまれていました。

旅をするように働ける環境や、同業・異業を問わない他の利用者と交流ができる環境は魅力的です。実際、現地で知り合った方から仕事を増やすためのアドバイスや、多角的な視点からの意見を聞くことができ、大変勉強になりました。また、在宅で働く方にとっても、オフィスで働く方にとっても、仕事のスケジュール管理や生産性・効率化ということを、より明確に意識して働ける機会にもなると感じます。私と同じように、LACの拠点に滞在することで、業務効率やモチベーションを上げられる人も多いのではないか、というのが素直な感想です。

子どもも大人も一緒に楽しめる

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LAC伊豆下田では、お子さんを連れた利用者の方も多くいらっしゃいました。家族旅行の気分で家族と一緒に訪れることができることも新しい働き方の形です。仕事をしながら、地元の美味しいものを家族と食べに出かける、空いた時間に海へ繰り出す。時間配分や仕事のスケジュールをきちんと計画すれば、ワケーションであっても業務効率が上がり、仕事でもプライベートでもより有意義な時間が過ごせると確信しました。家族にとっても、自分にとっても良い働き方ができます。

LAweek中に、筆者が最も夢中になったこと。それはDIYならぬDIOです。「一人よりみんなでの精神」のもと、大人も子どもも、初心者も上級者も一緒になってウッドデッキやプランターを作る、一体感と達成感が素晴らしい取り組みでした。

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最初は「物作りは苦手だから……」と逃げ腰な私でしたが、いつの間にかその魅力にどっぷり入り込んでしまいました。デスクワークばかりの体に、いい運動にもなります。

子どもたちも、初めて経験することにワクワクしながら取り組んでいました。子ども同士のコミュニケーションも盛んで、大人より早いペースで垣根を超えてどんどん仲良くなり、新しい遊びを考えていく姿は、微笑ましくもあり、頼もしくも思えます。

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LAC伊豆下田の家具や壁などは、DIOで作られたものがいくつかあります。一つ一つに、ぬくもりがあり、みんなで作り上げていくという、あたたかな思いを感じます。はじめてなのに、ほっとできる。そんな空間でもありました。

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大人が子どもの頃と同じように、輝きを失わない場所

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LAWeekでは下田の海風を感じながら、参加者のお話を聞き、様々な人々の繋がりや会社同士のコミュニティーがサステイナブルな町づくりに貢献していることを実感しました。

「俺たちはここにいるからさ。」

LAWeekの最終日の宴の席で、VILLAGE INC 代表取締役の橋村氏がそう言って笑顔を向けてくれたのが印象に残っています。

未来のためにできることは、大人が子どもに、生き生きとしている姿を見せることだと思います。ワクワクする思いを忘れずにいることが大切です。

LAC伊豆下田には、新しい働き方と共生し発展する豊かな多様性がありました。LA week中に出会った人たちの生き生きとした目が忘れられません。仕事場に子どもたちの明るい声が聞こえ、大人も子どもも、新しいコミュニティーを創造できる。LivingAnywayere Commonsは、確かに、テクノロジーの発展と共に、新しい働き方を定義しています。

文:末吉 麻衣子

LivingAnywhere Commonsでは今、個人・法人を問わず、自由な働き方を共創してくれるメンバーを募集しています。今回の記事を読んで少しでも興味を持った方は、ぜひ募集ページをチェックしてみてください !

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