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iPadの使い道を考えなければ!

母親から「パソコンの調子が悪いので、買い換えようかipadにしようか悩んでる」とメールが来た。

会社も定年退職してExcelやWordを使う機会もそれ程ないので、メールやLINEが出来てネットが使えればと言う事ならipadの方が安いし手軽で良いんじゃないか?
ついでにその使いづらい簡単スマホも、iPhoneに替えたら?
docomoより料金の安い所に替えれば?

などと話が広がり、ちょうど仕事も休みだったので「今から携帯ショップ行って見てみよう!」と軽い気持ちで、自分とカミさんと母親の3人で駅前の電気屋さんに入ってる携帯コーナーへ。

入り口には丁度「格安携帯比較表」的な物が張り出されていて、ワイモバイル、楽天モバイル、UQモバイル、ahamoなどCMで見たことのある様な会社の料金プランが並べてあり、「楽天なら1980円か」「docomoからの乗り換えならahamoがいいのかな?」などアラフィフとアラエイティの3人では選び方もよくわからないので、「スマホ料金相談員」と書かれた分かりやすいベストを着たお兄さんに
「すいません。母がdocomoから安い携帯に乗り換えをしたいんですけど?」
と言うと、
「では、店舗のあるメーカーさんの方がよろしいですね。(^^)」

楽天などは安いがWEBで自分で手続きをしなければならず、店舗が無いので困った事があっても、「全ては、WEBで!」的な事らしい。
今まではdocomoのスマホ教室に通い、困った時には「取り敢えず、docomoさんに行ってみる!」というウチの母には到底無理な話だ。

相談員(相)「店舗のある物だと、ワイモバイルかUQモバイル辺りですかね。」
自分(自)「なら自分と同じワイモバイルにしようか?」
カミさん(妻)「いいんじゃない?」
母親(母)「いいわよ。安ければ。」
(自)「ワイモバイルでお願いします。あとipadも欲しいんですけど。」

因みに母はもう何年もdocomoさんを使っていて、家のWiFiも docomoで一纏めにしている。
(相)「それなら光回線をソフトバンクにすれば割引が付くので、iPadの WiFiモデルなら割引分で購入出来ると思いますよ(^^)」
(自)「ん?それはiPadがタダになるって事?」
(相)「ハイ。そうですね。実質タダです。(^^)」
(自)(妻)(母)「マジか!」
(相)「あと新しくiPhoneSEを買われるのでしたら、そちらの方も割引が付くので30000円ほどになるかと。(^^)」
(自)「マジか!俺の時は50000円もしたのに!」

iPadで40000円程の予算でいた母は、お財布の中のお金を携帯の機種代に充てられると言う事に喜んでいたが、ワイモバイルに乗り換えれば今まで月々15000円程(光+スマホ代)払っていた支払いが、機種代の分割払いを入れても8000円に下がる事を説明して、お財布の40000円はしまってもらった。
年金生活の母にとっては40000円の現金は大きいだろう。

(相)「ではまず光回線の変更手続きから進めて行きますが、ココに電話をして頂いて事業者変更承諾番号と〇〇番号(忘れた)を教えて貰って下さい。色々説明があると思いますが、ハイと言って頂ければ大丈夫ですので。(^^)」
(母)「ハイ!」

プルルル。。。カチャッ。。。

(母)「。。。ハイ。。ハイ。。。ハイ?。。。ハ、ハイ?。。。ハイ?。。」

母のスマホを取って
(自)「ちょっと母は耳が遠いのでムスコの自分が代わりに聞きます。」
まだ大して耳は遠くない筈だが、埒が開かなそうなので、選手交代。

(自)「。。。ハイ。。ハイ。。。ハイ?。。。ハ、ハイ?。。。ハイ?。。。」

電波が悪いねん!

(相)「あ。。。すいません。ココたまにdocomoだと電波入りにくい事があるんで、こちらの方で。。」
と隅っこの方に案内された。

(自)「すいませんが忙しいんで、手短に簡潔にお願いします。」
電話の相手「ハイ!ではご説明の後に番号をお伝えしますね。(^^)」


。。。。。40分後


電話の相手「。。。では、番号は〇〇〇〇〇〇〇〇です。ありがとうございました。」

40分間「ハイ」を言い続けたが、内容は全く覚えていない。

ハウスメーカーの安全大会以外で、こんなに鉛筆クルクルする事があるとは思わなかった。

40分間ハイを言い続けるこっちも、ひたすらに原稿を読み続ける相手にもなんのメリットも無い。文書にして郵送なりメールなりにしてくれた方が時間も人件費も節約出来ると思うし、第一に40分間の会話を覚えていられる訳がないだろうに。。。
「これは大切な事なのですが、、、」で始まる説明が何個かあった気がするが。。。


番号が判ってからは手続きもスムーズに進み、3日後にはルーターが届き、その2日後には回線が繋がった。


母の様な70〜80代のシニア世代は、iPadをどういう風に使うのが良いのか色々考えてみたが、ウチの母の趣味は本や映画鑑賞と舞や歌舞伎の舞台鑑賞なので、取り敢えずブックやAppleTVなどのアプリの説明をしたが、「へえ〜。。。」という感じで、手応えが無い。

確かに本などはブックアプリで購入するより、図書館行って借りた方が安いし、映画の方も衛星放送と月に1〜2回の映画館通いで間に合っている様子。

しかし折角のiPad。何かに役立てて貰わなければ、40分間もハイ!を言い続けた自分の努力が報われない。

なので手始めに「脳にいいアプリ」と言うそのまんまのネーミングのアプリと「塗り絵パズル」というシニア世代が好みそうなゲーム(完全な偏見)を母のiPadに仕込んでみた。

「脳にいいアプリ」は簡単なゲームで脳年齢を判断してくれて、1日の歩数管理や脳に良い食事を食べているか?といった事をみれる様になっていて、月々500円でそれらを離れて暮らす家族と共有できると言う物。母の反応を見てから有料で使うかどうか検討しようかと。

もう一つの「塗り絵パズル」は試しに自分でやって見た所、意外に面白くて只今絶賛ハマり中。(自分が)用意されている絵柄に4色の色を配置していくだけなのだが、同じ色を隣り合わせに配置してはいけない、というたった一つのルールでこれだけ頭を使うのかとビックリ。ぜひウチの母にもハマって頂きたい。認知症予防にもなるし。(知らんけど。)


コロナの影響もあると思うが、仕事を辞めた母親の年代の一人暮らしというのは、どうしても家に篭もりがちになる。
SNSなどで家に居ながら外部の人と交流したり、何かを発信したり、という事は自分でもなかなか難しいと思うが、それなりに、なかなかの波乱万丈の昭和、平成と生きてきた母なら、令和の時代にも何かを見つけて逞しく楽しく生きて行けるだろう。

iPadやiPhoneが少しでもその手助けになる様、自分も使い方を勉強して教えられる様にならなければ!


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