外壁ムラ補修と溶接機の話

作業当日。


今日の作業は足場のメッシュシートを広げるところから。足場屋さんがメッシュシートを括り付けてくれているのでそれを広げる作業。この現場は外壁一面のみのムラ補修なので、足場も一面のみ。とは言え幅が25メートルに高さが8メートルとなるとメッシュシートが風で煽られたら簡単に倒れる危険がある為、作業後は必ず畳む様に


今回は縦に走っているシールは塗らないので、シールで見切って一枚置きに養生して塗って行こうと思う。全部をいっぺんに塗ろうとすると繋ぎの部分が乾いてそこだけ重ね塗りになり艶が変わったりするので、パネル毎に重なりが出来ない様に仕上げて行こうかと。足場を登ったり降りたりが大変だけど。
使う機械は「ペンキ屋セット」。このネーミングはさて置いて、要はカップガンに圧送式のタンクを繋いで使う物。ホースは自作で10メートルのを作った。何年か前に購入したが使い勝手が良くて、自分はチロンガンよりも此方の方が好きかも。チロンは作業後のガンの掃除が楽なのは良いが、蛇腹の太くて硬いホースがどうにも邪魔。それに手元にネタの入ったガンを持っている形になるので重い。10分で腕が痛くなって来る。
ペンキ屋セットは作業後にホース内の洗浄のためシンナーを通したり、圧送タンクが洗い難かったりコンプレッサーを持って行かないといけなかったり、色々面倒臭いが作業は圧倒的に楽。ガン機の性能も良いのかそれ程周りに散らないし。普通のカップガンだとやっぱり周りが気になるからね。
ただ難点は圧送タンクの蓋が閉めづらい。


セットじゃなくバラであのガン機とコッチの圧送タンク買えば良かったと後悔中。どうせホースもセット品使ってないし。


朝だけ顔出したSホームのSさんに「今日は家から直接ですか?」(Sさんの自宅は府中)
「そう。でもこの辺は前の会社の時に半年位自分の車で通ってた事があって懐かしいよ。」と。
前の会社は横浜で距離があるので自分の車で自宅から直接通っても良いと言われ自家用車で通っていたらしい。1980年代式のミニクーパー。随分とアレな御車でジムカーナなんぞをやっていたとか。
「今はアウディの日本に何台かしか入ってない物(もちろんMT車)が中古で出たから」と此れまたアレな御車を所有しているという随分なクルマ好き。ただミニクーパーは「先頭で信号待ちをしてて、青になった時に今までに無いくらい良いタイミングでシフトアップ出来てよっしゃーって思ったら、隣からオートマのおばちゃんにスーって抜かれた」という経験も一度や二度ではないくらい遅かったらしい。

そんなSさんに「アップガレージ(中古のタイヤやパーツを売ってるお店)へスタッドレスタイヤを買いに行ったら、レカロシートが安かったんでハイエースに付けたくなっちゃいましたよ。」と話したら「レールとかもあるの?」と。「ハイエース用じゃないけどありましたよ。3000円位で。」「ならそれ買って穴さえ溶接で合わせればつけられるじゃん」「そうなんですけど、溶接機持ってないから迷ってるんですよね〜」「わかる!悩むよね〜。俺も昔買ったよ。溶接機。」わかっていただけて嬉しいけど、ハイエース用のちゃんとしたレールを買うか溶接機を買うかという謎の2択では悩んでいない。
そこは普通にハイエース用のレール買えよと思う。
でも溶接機もあると便利なんだよね。DIY心をくすぐると言うか。昔一度溶接教えてもらいながらやってたら、結構楽しくなって来ちゃって、次の日の朝目が開けられなくなってた事がある。あれは辛かった。ヤバイ欲しくなって来た。


で、仕事の方は昨日半分吹いて今日残りの半分吹いたので、メッシュシートを畳んで仕上がり確認。


影ってるせいか、老眼のせいか、腕が良いせいか。。。ムラは見えない。
「取り敢えずこれで建設会社の人に見て貰いましょう。」とK社のOさんからはオッケー貰えたので、もう直ぐ来るであろう担当者を待っていると、「今日はそちらに行けなくなりました」と連絡が。
明日足場解体の予定はズラせないけど、どうします?
「バラしちゃいましょ!」とOさん。


翌日も来られない担当者不在のまま解体完了。

そのまた翌日(御施主さんへの引き渡し前日)、担当者が「あ。良いんじゃないですかね。うん。」と一言残して帰っていった。
足場登ったり降りたり小っちゃいダレ直したりドキドキしながら足場解体したり足場屋さんの軍手の跡を梯子で登って劇落ちくんで掃除したり、結構苦労したのにそれだけかい!と思ったが、K社のOさんの「アレは言いませんでした。」との一言で、笑顔に。


因みに「アレ」とはOさんが「うどんとは何か?」について熱く語ってる傍で「今日もいい天気だ。」と空を見上げていた自分とNさんが見つけた今回のクレームとは全く関係ない面の一番高いところの笠木に張り付いた、新築工事の業者が剥がし忘れたラッカーテープ。店舗の正面入り口上の結構目立つ位置に。
丁度梯子持って来てるから直ぐに取ろうと思えば取れるけど、知〜らない。


まあ、無事に終わってなによりです。



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