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上手に乗り越えよう!更年期②~エクオールを摂ろう~

私は現在、お年頃真っ最中。疲れが出たのか、いまひとつ体調が優れない毎日です。

私の薬局では、同世代の女性も多いのですが、エクオールを取り入れていらっしゃる方がほとんどです。

エクオールって何?

エクオールは女性ホルモン、エストロゲンとよく似た働きをする成分です。大豆イソフラボンは、ご存じの方が多いと思いますが、
大豆イソフラボンは、「ダイゼイン」「グリシテイン」「ゲニステイン」の3種類があります。そのうちの「ダイゼイン」が腸である種の腸内細菌によって代謝されると、エクオールに変化して体内に吸収されます。

現在、エクオールには

  • 女性ホルモンに似た働きをする「エストロゲン様作用」

  • エストロゲンが過剰な時にその作用を抑える「抗エストロゲン作用」

  • 男性ホルモン アンドロゲンの働きを抑える「抗アンドロゲン作用」

  • 体をさびさせない「抗酸化作用」

などが認められています。特にエストロゲン様作用は大豆イソフラボンより強く、細胞のエストロゲン受容体(レセプター)に入り込むことでエストロゲンに似た働きをすることがわかっています。

誰にでも出来るわけではないエクオール

エクオールは、大豆イソフラボンから産生されますが、大豆イソフラボンをエクオールに変換するには、腸内細菌が必要です。エクオールを作れる人は日本人の約半数にも満たないことがわかっています。                            最近の研究では97%がエクオール産生菌を持っていることがわかっています。エクオール産生菌は30種ほど見つかっていますが、ほとんどが腸内環境によって、働きを変える日和見菌であり、善玉菌は1種類のみなので、このあたりが関係しているのかもしれません。
更年期症状がツライ人は、エクオールが産生できず、腸内細菌の多様性が少ない(多くの種類の菌が存在することを腸内細菌の多様性と呼び、好ましいとされている)傾向にあるという報告があります。
なお、自分がエクオールを産生出来るかどうかは、ヘルスケアシステムズの尿検査キット「エクオール検査」でわかります。

エクオールが作れる場合は?


エクオールを作れる場合は、毎日、大豆製品を摂取することが大切です。
必要とされる大豆イソフラボン量は、一日50mg(大豆として50g)です。
目安としては、納豆(中1パック):37㎎ 豆腐(木綿・1/4丁):19mg、
いり豆(10個):14mg、煮豆(小皿1杯):14mg、
枝豆(小皿1杯):3mg、豆乳(コップ1杯):35mg、ゆば(小皿1杯):29mg、凍り豆腐(3個):21mg
組み合わせて上手に摂取する必要があります

エクオールが出来ない方、出来ても、毎日大豆製品を摂るのは厳しい方には、エクオールのサプリメントがオススメです。うちの薬剤師さんたちも、エクオールを作れる方も多いのですが、毎日、これだけの大豆製品を摂取するのは厳しいということで、不足した日だけ飲むようにしている方もいらっしゃいます。

安全、安心なエクエル

エクエルは、他のメーカーさんのエクオールとは異なり、合成・抽出・濃縮などの製法は使わずに乳酸菌から自然に大豆を発酵させて作っているため、安全性が高く、ハイクオリティーです。
粒が大きいのが難点ですが、最近、かみ砕いて服用してもよいというのを初めて聞きました(笑)
また、エクオールの効果を示す研究データは、ほぼほぼ、エクエルを使用したものであるそうです。

参考
大塚製薬 更年期ラボ
浜松町ハマサイトクリニック吉形玲美DR:第33回日本女性医学学会学術集会「エクオール産生能と腸内細菌叢および、食習慣、生活習慣関連因子についての検討」

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