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風邪で葛根湯が合わない方に

年末から風邪気味だったのですが、こじらせてしまって、昨夜は微熱。こんなことだったら、はやいところ、薬、飲んでおけばよかったなぁ~

葛根湯の副作用

しかし、私は、風邪の初期に効く、葛根湯が合わない体質。
漢方薬って、副作用がないイメージがあるかもしれませんが、それなりに強い成分も含んでいます。例えば、私は、葛根湯に含まれる【麻黄】がダメ。
【麻黄】に含まれるエフェドリンで、心臓がバクバクしてしまいます。これは、エフェドリンの交感神経刺激、中枢興奮作用によるもの。高血圧など、循環器系疾患を抱えている方は、注意が必要です。

私に効くのは、大正製薬のゼナジンジャー

ドリンク剤が???とお思いでしょうが、ゼナジンジャーの成分は

カンゾウ(甘草)
ショウキョウ(生姜)
ケイヒ(桂皮)
タイソウ(大棗)
シャクヤク(芍薬)
ジオウ(地黄)
トウキ(当帰)
オウギ(黄耆)
ニンジン(人参)
ムイラプアマエキス
ハンピ(反鼻)
ブクリョウ(茯苓)
ロクジョウ(鹿茸)
イカリ草(淫羊藿)
タウリン
リボフラビンリン酸エステルナトリウム
ピリドキシン塩酸塩

このうち、桂皮・芍薬・大棗・甘草・生姜が桂枝湯の成分であり、ゼナジンジャーのベースが桂枝湯であることがわかります。
漢方医学では、それぞれが持つ体質や症状などからの診断である「証」が重要なのですが、桂枝湯は虚証(病気に対する抵抗力が弱く、弱弱しい反応が長引いている状態)向け。それに対し、葛根湯は、実証(もともと体力がある人が強く激しい痛みや腫れ、発熱などの反応がでている状態)向けです。私は虚証なので、体質的にも葛根湯は合わないわけです。

漢方薬のチョイスには証が重要

このように、漢方薬をチョイスするときは、証が重要なのですが、知り合いの地元大卒の某婦人科医も、耳鼻科医も、私は虚証であり、麻黄が合わないと言っているのに、実証向けの麻黄が含まれる漢方薬を処方されたので、地元大では漢方医療に力を入れておらず、きちんと勉強している医師も少ないのかもしれません。という私もしっかり勉強しているわけではありませんが。

体力をみる虚証・実証の他、「熱証」と「寒証」という暑さや寒さに対する強さをあらわす証もあります。

また、証以外にも【気】【血】【水】という漢方独自のカラダの不調を知る指標もあります。

これらを考慮して、ひとりひとりの体質に合わせ、漢方薬をチョイスしなくてはなりません。漢方を学んでいる医師、薬剤師に相談するか、自分がどの体質であるか調べてから購入することをお勧めいたします。

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