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ラーメン十字架落とし。

愛子にある(正確な住所は栗生)「ラーメン ふうふう亭」。仙台市内では稀有な存在のド豚骨ラーメンを食べられるお店です。どれくらいド豚骨かって、臭みはそこまでではないものの(本場の九州豚骨は犬が風呂に入ってる臭いがする)九州出身の奥さんがココは!と認める豚骨具合なのですよ。

しかも無化調。個人的には無化調に思い入れはないのですが、店主曰く「半分は体のことを考えて。もう半分は、意地。」だそう。昔は22時間スープを炊いてたらしく、ついにはうとうとしてボヤ騒ぎを起こすほど。自ら十字架を背負ってます。ふうふう亭さんも超人十字架落としもかっけー。

ちなみに今回お邪魔したのは、twitterで新メニュー「油そば」が登場したと聞いたから。取材時に、満足できる品ができるまで他のメニューはつくれないと言っていた店主が、ついに新メニューに手を出したというのだから、行かない訳にはいかないよね。

で、オーダーは店主も苦笑いの「豚骨香味ちゃあしゅうめん(980円)」。「新しいメニューができたんですよ!」の声に、「次頼むから!」と必死に逃げる。だってさ、新しいメニューに手を出したってことは、裏を返せば豚骨が完成したってことじゃないか!!まずはゴールに行き着いた味を確かめないとね。

で、相変わらず長時間豚骨のみを炊いたスープは、旨味も濃度もたまりまセブン。髄の味が、骨の味がする。唇ぺったぺた。固めに茹であげられた麺は小麦感たっぷり。うまくさい香味油。炙ったバラチャーシューのホロホロ具合。ぺったぺたの口の中を爽やかにする青ネギ。ご苦労様でした、ゴールの味わいしっかりといただきました。

店舗前のライトアップされた幕には店の名前が記されていたのですが、今ではあぶり出しを疑うほどに何も見えません。店主も「十年以上経って、やっと新しいメニューができました」と笑っていましたよ。そうそう、今年の夏には冷やしも出す予定だそう。令和はふうふう亭から目が離せなそうな予感です。

ラーメン ふうふう亭/仙台市青葉区栗生5-16-3


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