レディースデーに思うこと
新潟県十日町市に引っ越してから、毎週金曜日の楽しみは、アルバイト先からの帰り道にある「キナーレ 明石の湯」という温泉施設に寄ることだ。
自宅から歩いても10分程度のこのお風呂、コンビニ2店舗分かそれ以上に広い浴場に、10程度の洗い場、ドライヤーやシャンプー、果てはサウナもついて600円。
それがなんとレディースデーの金曜日には400円で入浴できる。
今日も例によって入浴してきたのだが、ドライヤーをかけながら、ふと「よく考えたらレディースデーってなんだ?」と疑問を抱いた。
受付の人は、わたしが「女です」とか言うまでもなく「400円です」と割引価格を教えてくれるが、見た目で判別しづらい人がやってきたらどうするんだろう。
レディースデーというのは映画をはじめ、半世紀近く前から普及している取り組みだが、特に客から何かを提示する必要はなく、サービス提供側の「この人は女性だな」という判断に委ねられている。もしレディースデーがあるお店で働くことになったら、間違えないか、何か失礼なことを言ってしまわないか、緊張するだろうなと思った。
レディースデーについて検索すると、差別だとか逆差別だとか巧みな経済的策略でしかないとか、それこそ時代の流れに合わせて近頃廃止したとか、10年以上前からいろいろな話が出てくる。
ここではそういうことを議論したいわけではなくて(され尽くしていそうなのでそれは他の方々に譲る)、純粋に「お店の人、間違えていないかドキドキしないんだろうか」と思ったのだ。
わたしはレディースデーで何かお得なことがあればふつうに嬉しいけど、何かもっとはっきりとわかりやすい…自己申告制の、お互いドキドキせずに(?)むしろ和むような割引があったらいいかもと思った。
例えば「今日1万歩以上歩いた人に生ビールサービス」とか…
これならスマホの歩数計の画面を見せればいいので間違えようがないし、人々の健康にも一役買うかもしれない。ビールが健康的でないならリンゴ酢とかでもいい。
そんなたのしい割引をやっているお店の例があったら聞いてみたいなあ、なんて考えながらドライヤーを片付けた。
おわり。
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