見出し画像

天草(2021.11.15)②

崎津教会。わたしは潜伏キリシタン関連の場所に来たのがこの度初めてで、知識ゼロから看板などを読み、なるほどそうなんだと、理解できているのか、しきれていないのか、曖昧なままに進む。

昔からあった教会ではなく、かつて信徒弾圧が行われていた場所に
信仰が許されてから建てられたのだそうだ

この半年後、五島列島に行き、いくつかの教会を見て、よりキリシタン潜伏についてのいろいろな話を見聞きすることになるのだが、それを経た今でも彼らに対する共感などはなく。
ただし、そう遠くない過去に、このような信仰と弾圧の歴史があったこと、何かを信じ守り続けた人たちがいたんだなあということ、そして教会が今でも街で機能しているという事実が強く心に残っている。

この日一番海に近かった瞬間。

その後、海を近くで眺めたいと思い鬼海ヶ浦に立ち寄ってから、昼食へ。
ちょうど観光バスとすれ違いで、入店するなり「良いタイミングで来ましたね」とお店の方に声をかけられる。
海鮮炙り丼に、下のご飯がうにを混ぜ込んだ「うにめし」という贅沢ランチ。量が多く後半はおいしさよりしんどさが勝ちそうになったがおいしかった。

炙り加減も◎

ランチ後は眠気と戦いながら、今度は島の西海岸線を通って本土へと戻り始める。
最後に一ヶ所だけ、と、本渡にある「赤い月珈琲」に立ち寄る。カフェみたいな感じかと思っていたら無骨な焙煎所で、事務所みたいになっていた。
机の上には発送待ちの豆が積まれていたりして、なんだか場違いなところに来てしまったような…。
ドリンクとしての販売はしておらず豆売りのようで、「思ってたんと違った…」状態だったのだが、事務所の方が気の毒に思ったのか「よかったらお味見していきますか?」と、「三日月ブレンド」という一番浅煎りのコーヒーをカップに入れて、クッキーまでつけて出してくれた。
「よかったらこちらへおあがりになって」と事務所の空いた椅子に通される。目の前には焙煎機があって、「よかったらご覧になってください」と言われるがままに焙煎の説明が始まった。焙煎機が動いているところ、初めて見たかも。

いただいたコーヒーは、浅煎りが苦手な私からしてもとても美味しくて、目を丸くしていると「美味しいでしょう?これにミルクを入れても良いですよ。コーヒーよりも、紅茶みたいな風味でサラッと飲めますよね」と嬉しそうだ。
深煎りも気になったので、味見したものと、深煎りと2種類、それぞれ100グラムずつ豆を買って帰った。

写真を撮っていない…(泣)

そうこうしているうちに、気づいた時には帰り時間ギリギリ!
まだ続きそうな焙煎の説明を申し訳ないけれど遮って、「ごちそうさまでした」と事務所を出る。

先日教えてもらった商業施設「リゾラテラス」の賑わいを尻目に、急いで熊本空港まで車を走らせる。レンタカーの返却予定が17時で、飛行機は17時45分。すべてがぎりぎりだ。
夕方の渋滞にやきもきしながら、最後、ものすごい手際でガソリンを入れ、17時ちょうどにレンタカー屋さんに到着!そして送迎車で即、空港へ送り届けてもらい、5分前に保安検査場を通過。

もう少し焙煎の説明を聞いていたら完全にアウトだった。なんて絶妙な時間感覚、間に合って本当によかった。
っていうのがわたしのお決まりのパターンであることが、今後だんだん明らかになってきます。

おわり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?