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【東京滞在②】縛られてみたいと思った新宿のヨル

昨日は恵比寿にて、雰囲気が良さげな焼肉屋に行った。

沖縄のガッツリ分厚いステーキも好きだけど、沖縄ではあまり見かけない繊細な薄切り肉もやっぱり好きだ。

個室で一枚一枚焼いてもらうスタイルなのだが、明らかに焼いてる人に話を聞かれているわけで、最初の方は意識してしまった。

ああいう人って、やっぱり話聞いてるもんなのかな?

私だったらかなり聞いちゃうと思う。

むしろそれが楽しみで働くと思う。

一緒に行ったのはもう10年来、夫婦共々仲良くしてもらってるオジサンと、末妹。

ちなみに、末の妹のことを末妹(まつまい)と書くといま知った。

一つ頭が良くなった。

オジサンと末妹は、野心を持ってバリバリ東京でがんばってる人たちなので、エネルギーがすごい。

二人の話を聞いてたらどこまでも焼肉が食べられそうな気がして、肉をお代わりしまくった。

焼肉の後は、新宿二丁目のミックスバーへ移動。

そこで、たまたま接客についてくれたお兄さんが、「緊縛師」をされている方だった。

恐縮ながら私は「緊縛(きんばく)」という言葉も「緊縛師」という職業も知らず、最初「金箔(きんぱく)」を作ってる職人さんだと思って会話していたのだが、まさかの縄で縛ることかと知りとても勉強になった。

緊縛、それは、

古くは江戸時代において縄師といえば、武術としての捕縄術の師、若しくは浮世絵などにおける責め絵、縛り絵を得意とする絵師を指す言葉であった。そもそも人体を縛るということは高度な技術を要することであり(緊縛の項を参照)手錠等罪人を拘束する手段の不足していた時代では、このような技術は極めて実用的手段として学ばれていた。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


と書いてある通り、なるほど江戸からの技法らしい。

確かに「お縄にかかる」とかいうもんね。

縄で縛るのってSMとかの話だと思ってたけど、作品写真を見せてもらうと超アート!!!(語彙力なし)で、ものすごい美しかった。

緊縛は、最近では海外でも「SHIBARI」と言って日本の伝統技術として認知されてて、コンテンポラリーダンスと緊縛の融合なども行われているらしい。

いつか私も、一度でいいから縛られてみたいと思った42歳二児の母であった。

ちなみ緊縛師さんと会話してる最中に、私が縄のことを「縛る」ではなく「結ぶ」と発言したら、「そうそう、結ぶって言葉すごい良い言葉なんです」と言っておられたのだが、確かに日本って古くから「結ぶ」よね、いろいろ。

ご祝儀袋とか、風呂敷とか、お守りについてるやつとか(語彙力)結ばれてるよね。

沖縄で助け合いという意味の「ゆいまーる」の「ゆい」も「結い」からきてるし、「結びの挨拶」とかい言うよね。

よく考えてみると日本の文化に至るところで溶け込んでいる「結」の存在に気付くのであった。

さて、「ご祝儀袋」というワードが出たのだが、今日はこれから、最近結婚した友人に会いにいく。

結婚式はしないみたいなので、せめてご祝儀でも渡そうと思って紙幣を用意したのだが、ピン札がない。

銀行で変えてもらおうかと思ったけど、スケジュール的に行けなそう。

一瞬、「結婚式じゃないし、ピン札じゃなくてもいいかな…」とか思ったけど、ダメ元でホテルのフロントに聞いたらあった!!!

ホテルっていいね!!

若い頃は、「わざわざピン札に変えなくても良くない?めんどい」とか思ってたけど、この年になると、「前もってピン札に変えてくれたその気持ち」が、お金以上に相手に伝わることがわかるから大事だなと思ってしまう。

年々、日本の文化を大事にしたいと思うようになってくるのはなぜだろう。

私には緊縛というスキルはないが、せめて「お祝いごとにはピン札を使う」という日本の文化は守っていこうと思う、東京2日目の朝である。

ラエコ

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