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『Hej! Laere vol.22』:短い時間でも好奇心と学びを得るには? ~社内勉強会「レアピックス」レポート(2022年9月配信)

こちらのnoteでは、Laereが定期的にお届けしているお便り『Hej ! Laere』
をダイジェストにして公開しています。
本ニュースレターは、9月16日に配信しています。

社内勉強会「レアピックス」がスタートしました!

弊社では今月より社内勉強会「レアピックス」がスタートしました。「レアピックス」とはレアメンバーが社内に共有している記事を起点にした対話型勉強会です。普段から社内ではSlackのなかで多種多様な記事が共有されていますが、業務の中で目を通せないことも多く、有効活用できないか?という問いから実験的にスタートしました。

勉強会ではファシリテーターの簡単な記事の要約と、記事から生まれた問いや最近思っていることを共有しながら対話を深めています。

今月は「Inspirations of the Month at Laere」でも紹介する野中先生の記事と日本のDXに関する記事を使用し実施。野中先生の記事ではレアが大事にしている対話の本質的な姿や、日本独自の共創の姿があるのか?という問いが生まれ、DXでは「デジタル」という一見システム的なトピックにも組織や人材育成の在り方に対する問いにつながるなど、30分という短い時間の中でも思わぬ視点や問いが生まれ、レアメンバーの好奇心を刺激する場となりました。

ファシリテーターが勉強会後にまとめたメモ

レアピックスのポイントは勉強会の目的を「探求したい問いを見つける場」としていること。一般的な勉強会は知識や情報に関するインプットに留まってしまいがちですが、問いを見つけるという目的にすることで、自分の関心とのつながりを考える視点が生まれました。お互いのインプットとアウトプットが両立する学びあう場になっています。

このニュースレターでも勉強会で紹介した記事もご紹介していく予定です。

Voice from Finland

この連載はアアルト大学に留学している吉田真理子さんがフィンランドから最新北欧トピックをお届けする連載コーナーです。今月もLaereコラボレーターの吉田真理子さんから『Voice from Finland』が届いています。2022年5月、フィンランドが義務教育を延長を決定したニュースは、日本でも話題となりました。現地で学生として生活する真理子さんの視点で、興味深い教育サポートを共有いただきます。

Moi(こんにちは)!
フィンランドのアアルト大学に留学している吉田真理子です。

Voice from Finlandでは「共創」「ウェルビーイング」をテーマにフィンランドでの学びや体験をお届けしています。

2022年5月にフィンランドの義務教育の年齢が16歳から18歳に引き上げられました。これまでも大学院まで授業料は無料でしたが、今後は18歳まで教科書や備品、学食の費用が全て無料になります。また学食は2.8€もしくは5.1€でブッフェ形式で食べられます。

大学食堂の様子

人口は550万人と日本の約20分の1、人が国の重要な資本と考えるフィンランドはとても教育に力を入れていることはよく知られています。どんな職業の人、年代の人と話しても、道徳心が高く、地頭が良い人が多い印象があります。そんなフィンランドで具体的にどのような教育サポートがあるのか、私が驚いたものをもとにお話できればと思います。

学生のお財布に優しい国
フィンランド人、EU加盟国の人はフィンランドの大学院まで全て学費が無料です。それに加えて「Kela」という機関から生活費と家賃の補助が出ます。残念ながらEU加盟国ではない日本人の私はもらえませんが…。EUの結びつきを強く感じた瞬間でもありました。
そのほかにもスポーツクラブ、日用品など多くの学割があります。私は学割15%を使って、憧れのフィンランドの時計ブランドAarniの時計を購入してしまいました!

個人に合わせた柔軟な対応
こちらの記事でも紹介しましたが、大学院ということもあり、仕事をしながら、子育てをしながら通う人も少なくありません。そういった人に対する柔軟な対応があります。学生にもパタニティー、マタニティーリーブがあり、合格通知のメールにもその件が記載されていたのにはとても驚きました。学生のためにカウンセラー、牧師さんが常駐していて、また大学には職員用の「Well-beingオフィス」があります。冬は日照時間が長く、鬱になる人も多い国だからこそ、メンタルのサポートもしっかりとされているなと思いました。

職員用wellbeingデスク

これだけお金の心配をすることなく、安心して学びに集中できる環境はとても羨ましいです。人口が少ないからこそできる政策でもありますし、その分税金も高く、物価も高いです。ただ私の印象では皆、税金が何に使われているか透明性があるので納得している印象です。そこから世界各国からきたアアルト大学の同級生を見ていると、優秀な人材がフィンランドにくる理由が見えてきました。そして、就職はフィンランド語が話せないと難しい場合も多いですが、そのままこちらの働き方や教育が魅力的で住み続ける人も多いです。

もちろん幼稚園の先生の給料が低いためボイコットが起こったり、問題もありますが、無料でここまで質の高い教育を受けることができるのは、住む国としても魅力的だと思いました。

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『Hej ! Laere』は、毎月届く、株式会社Laere(レア)からのお便りです。
レアの最新情報やレアで話題になっている北欧トピックについて、メールマガジンで皆様にこっそりお届けしていきます。
”Hej(ヘイ)”はデンマーク語の「こんにちは」で、”Hej Hej(ハイハイ)”とふたつ重ねると「バイバイ」という意味になります。

それではまたお会いしましょう!Hej Hej 👋

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