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『Cyberpunk2077:仮初めの自由』をクリアしたぞ

このnoteには『Cyberpunk2077』のネタバレが含まれます。
3年以上前のゲームに今更ネタバレもなにもない?確かにその通りだ。

ようやく『Cyberpunk2077』のメインストーリーをクリアした。

ひどいスクリーンショットだ。
最初のセーブは本作の発売日である2020/12/10のもの。
次のセーブはほぼ2年後の2022/10/04で、そして2024/01/04のセーブが並んでいる。

私はいわゆる「オープンワールド」が苦手だ。
無駄にクソ広いマップ、クソ多いお使いクエストにクソ多い選択肢。
かったるい移動も”決断”も苦手な私にこの手のゲームは適さないのだ。

ACT1で見せられたありがちだがクソかっこいいブリーフィングは確かに私の心を掴んでいたが、それだけだった。
なんか敵は硬いしRPGの醍醐味であるビルドもイマイチ魅力がない。
2.0アップデートでのパークツリーの刷新まではただ「(任意の武器種)のダメージが◯◯%上昇する」だけのパッシブなパークがゴロゴロ転がっていた。
このゲームはRPGなのだと言ってしまえばそれまでだが、ステータスを上げるだけのパークはどこまでいっても退屈だ。

……とここまでアップデート前の所感を述べてきたが、こんなものはめんどくさがってゲームをプレイしなかった私の言い訳である。なぜなら度重なる調整とバージョン2.0での大型アップデートを機に本作は「生まれ変わった」から。

2023/9/21には2.0アップデートが配信されており、9/27には「仮初めの自由」も配信された。
私は「仮初めの自由」を導入してから本作をやり込むと決めていたが、お金の捻出が難しい時期が続いていたのでかなり出遅れることになった。

ようやく腰を据えてプレイしたこのゲームはめちゃめちゃ面白かった。
私はいわゆる寄り道やサブクエスト、本作でいうサイドジョブはあまりやらないのだが、それでもブレードを振り回したい一心でナイトシティに跋扈するゴロツキに斬りかかったり、あるいは「SAMURAI」の復活ライブを見届けたりした。

銀の腕がオーバーラップするのかっこよすぎか?

『Cyberpunk2077』は面白いゲームであった。
同じ会社のウィッチャー3を少しプレイしたときにも薄々感じていたが、このゲームのサイドジョブはすごく作り込まれている。
各地のフィクサーからの依頼など、オープンワールドにありがちなサブクエらしいのもあったが、サイドジョブに関しては別だ。

ハラハラしながら進めてたけどなんかホッとしたやつ

また、本作ではファストトラベルに制限がある。
特定のポイントに移動しないとファストトラベルができないのだ。
なので時には貰い物の車や地道に仕事をこなして買った高級車で目的地やファストトラベルポイントに向かうことになる。
これがなんやかんや楽しい時間だった。
なにせナイトシティの作り込みは尋常ではない。
普段の私なら「ファストトラベルくらい自由にやらせてくれ」などとのたまうところなのだが、このゲームは車や、あるいはダッシュで街の観光を半ば強制させられる。
2kmくらいなら車でびゃーっと行ってしまいたくなる、そういう魅力がこの街にはある。

発売当初「このゲームの数少ない魅力がナイトシティだ」と言っていた人がいた。
だが今やこのゲームはかつてのナイトシティに足りなかった全てを備え(ドッグタウンやメトロもそのひとつだ)、この街はサイバーパンク(あるいはエッジランナー)が暴れるのに最高の舞台となった。
パークツリーは刷新され、退屈なパッシブスキルと引き換えに強力でプレイフィールを変えるアクティブスキルがツリーの上部に配置され、Vの能力も飛躍的に高まった。
もはや誰もVとナイトシティを止めることはできない。


☆☆☆


パナムと心を通わせ、ACT3での選択肢で私はパナムと共にアラサカを襲撃した。
ジョニー・シルヴァーハンドの言葉には不思議な説得力がある。
ハナコ・アラサカを警戒しろというジョニーに頷きながらも、私は「V」としてこの物語にケリをつけるべきだと思った。
私の選んだVの素性はノーマッドだ。パナムやアルデカルトスと共に死地へ臨むのもきっと運命なのだと感じた。
「バシリスク」で襲撃をかけるも、クランの仲間は次々と倒れていく。
ソウルもアダム・スマッシャーの手にかかった。

話が逸れてしまうが、私は『サイバーパンク エッジランナーズ』が心底好きである。中でもレベッカはお気に入りだった。
noteを書くためにNetflixに加入して最終話を見返してボロボロ泣いていた。

アンタは強かったよ。
いや正確に言うと強かったというよりただ硬くてダルかっただけかもしれん。こっちもインフレしてるから。

レベッカとデイビッド(とジョニーとソウル)の仇だ、クソ野郎

アダム・スマッシャーをパナムと共に退け、<神輿>に辿り着き真実を告げられた私は自分の肉体へ戻ることを選んだ。たとえその先に何が待っているのかわからなくとも……。
パナム、いい女すぎる。
あんな状況に放り込まれて「自分を見失うな」という言葉につながるのなかなかないよ……。
にしても紺碧プラザからずっとコイツ振り回されてんな。お祓い行ってきやがれ。


何はともあれCyberpunk2077、最高のゲームだった。






裏切られるのはわかっていた。だから裏切った

もうむちゃくちゃや

「仮初めの自由」、面白かったです。

ソミからの連絡を待っている間は気が気じゃなかった。
本作を通していちばん焦燥していたかもしれない。
どう考えてもこの状況もこの女もイカれてる。
政治家とスパイの板挟みだぞ。そもそも死にかけてんのにだ。
だが土壇場でこの女に手を貸してしまった理由をうまく言語化できないまま時間だけが過ぎていく。

選べと言われてお前は選んだ。誰かの命を救おうなんて、大それた動機じゃないはずだ。リードとソングバード、両方が治療を約束してるんだからな。お前はおそらく、どの道を選ぼうと誰かしらを裏切ることになると気づいた。だったらせめて、自分まで裏切る真似はしたくない。それでお前は自分と同じように、生きるために戦ってる彼女の側に付いた。図星だろ?俺なら別の選択をしたかって?幸い俺は、お前と違ってその手のことを深く考える必要がねえ。幸運を祈ってるぞ、V。お前とソングバードには必要だからな

―――ジョニー・シルヴァーハンド

だからこの後リードに裏切られたときは正直ホッとした。
マイヤーズにも裏の顔があり、リードも忠誠心や責任感で己を縛り、己を殺し大統領に従うだけの人間だった。

ここまで来たら一貫してやろうという反骨心にも似た気持ちでリードを撃ち、ソミを座席に乗せて私は飛び立つシャトルを見送った。
”治療法”がひとり分しかないのも薄々わかっていた。そういう展開だもんな。
ソミは滅茶苦茶な女だけど、周囲を欺き、使い倒して月への切符を勝ち取った。そういやエッジランナーズのファラデーも生き汚い男だったな……。
ソミはせめてVの代わりに幸せになってくれよ。

それが手向けってもんだろ。

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