格闘ゲームについて②格ゲーにハマるまで

皆さんお疲れ様です。
前回の記事から時間が経ってしまいました。
体調悪かったり忙しかったりしたので許して下さい。
それでは前回の続きを書いていきます。

ガキんちょの頃から格ゲーを触り、ちょっとしたコンボが出来たりCPU戦をクリア出来たりとライトに遊んでいましたが、格ゲーに本格的にハマるきっかけとなった作品KOF2002が発売されます。
かなり色々あった時期なので細かい出来事は端折ります。
自分にとって大きなきっかけや変化を与える事になった事だけ書いていきます。

KOF99〜01はゲーセンで見かけてはいましたが、なんか横から味方キャラが攻撃してくれたり戦う人数を変更出来たりと、ちょっと複雑そうに見えてやろうという気が起きませんでしたが
KOF2002で従来の3on3の形に戻ったこともあり面白そうだったので触ってみることに。

私は中高一貫教育の学校に通っており、学校(北千住)の近くにあるGAOというゲーセンで同級生と遊んでいました。
たまに学校の体育教師が見回りにきて、バレると怒られてました。
私の時代は竹刀で叩かれたり、校則違反すると坊主にさせられたりした時代でして、体育教師は特に強力な存在でしたw

KOFは98ぶりに触るので知らないキャラが沢山いて新鮮さがありました。
色んなキャラを触りますがみんなビリーとチョイは卑怯だから使わない、みたいな感じがありました。
まぁ勝ち負け云々よりもみんなで楽しむことが目的だったので別に構わないのですが、卑怯っていうのが私には理解出来ませんでした。

KOF2002で弱攻撃からのコンボを覚え、しゃがみB(小足)→しゃがみA(小パン)→必殺技なんかも出来るようになって、KOF2002で遊ぶのが非常に楽しいと思うようになった時、友人から「GAOでやるより一駅移動した綾瀬にあるゲーセン(ポパイ)の方が1play50円で安い」という話を聞き、ポパイに行ってみることにします。
この頃からKOFしかやっていませんでしたね。

しかしポパイは人口が多く、KOFも強い人が多かったので
安いのはいいけどあんまり遊べないね〜
なんて言って、最初はあまり行かなかったんです。

が、ある時学校が終わってポパイで1人で遊んでいると知らない人に乱入されてボコボコにされます。
高校生になりアルバイトを始めて遊ぶお金くらいは自分で出せるようになったので、周囲に誰もいないことを確認して連コインします。
多分30回〜40回くらい対戦したんですが1回しか勝てませんでした。
クーラの遠距離B→弱レイスピンの連携にハメられて手も足も出ませんでした。

そして1000円札を両替に行き、筐体に戻った時に対戦していた人に声を掛けられます。
もう20年も前の事なのでちゃんと覚えてはいませんが
「君強いね。俺よくここにいるし、君と同じくらいのヤツも知ってるから来る時教えてよ」
みたいな事を言われ、連絡先を交換する事になりました。

「タクマの鬼って知ってる?俺その人の弟子で、よしゆきさんの弟子(以下鬼弟子)って名前で闘劇も出たんだよね」
と言われます。
闘劇は当時の私でも知っている大会で、よしゆきさんの弟子は名前だけ知っていました。
ベスト8まで残っていた強豪です。勝てるわけありませんでした。

この頃私は友人達と遊ぶのにも飽きてきており、ポパイにいる強い人達と対戦してみたいと思っていたのでまさに千載一遇のチャンスでした。
鬼弟子さんやその周りの人達に対戦を申し込んで強くなろうと思いました。

当時毎週金曜に新宿モアというゲーセンで色んな格ゲーが流行っていたのですが、KOF2002もその中にありました。
私は金曜に新宿モアに行き、他の行ける日でポパイに行って対戦しようと計画を立てます。

ポパイの方が家からも近く行きやすいので、後日早速鬼弟子さんに連絡してみますが、電話が繋がりません。
なんならコールすらしません。
番号は間違えていません。何故なら連絡先を交換する時に自分の番号を教えて、その場で電話をかけてもらったからです。

……鬼弟子さんは携帯が止まっていました。
料金未払いです。
鬼弟子さんはカイジみたいな人で、金がある時と無い時の落差がとてつもなく激しく、よく携帯は止まるしタバコはもらいタバコだし色々と激しかったです。
しかしゲームの強さは本物でした。
何をしても勝てないと思ったのは鬼弟子さんと対戦した時が初めてで、以降シャオハイとKOF98で対戦するまで抱いた事がない感情でした。
それくらい強かったし、負け方が完敗だと思わされるような負け方ばかりで精神的にきつかったし、何よりつまらなかったです。
相手が上手すぎて完封されるとつまんないんだなって勉強になりました。

余談ですが鬼弟子さんは私が見てきた格ゲーマーの中でトップクラスに人間性能が高いと思います。
賛否あると思いますが、特に変わった事はしてないし華のあるプレイでも無い、誰しもがやっているプレイ内容なのにその精度が高過ぎて勝てないのです。
本人が出不精だし大会とかに興味ない人だったので表立って評価される事は無かったように感じますが、知っている人は知っている強さです。
あの人は本当に強い。強過ぎて尊敬したのは鬼弟子さんが最初で最後です。

負けるとつまらないとはいえゲームは好きなので継続して遊び続け、色んなゲーセンに行き色んな人と対戦し気付けば格ゲー沼から抜けられなくなっていました。

池袋にアリスというゲームセンターがあったのですが、大学の通学路で池袋を経由するのでよく行っていました。
そのまま終電までゲームして家に帰って朝寝坊して大学を自主休講してまたアリスに行く、という生活を繰り返してしていたら大学を中退していました。

ゲームやり過ぎて大学中退するとか我ながら頭おかしいと思いますが、当時はそれくらいゲームしたかったしゲームが楽しかったんですね。

当時KOFは98と2002が流行っており、98もやるけど基本的には2002の方が楽しいから2002をメインにやっていました。
そんな時、そんそんという知人から声がかかりDuelling the KOFという大会のKOF98の予選に出る事になります。
98はあまりやっていなかったし、モチベもそこまであるわけじゃないのであんまり練習しないと思うけどそれでもいいならいいよ、と返答して人数合わせで予選に出る事になります。

その時相方として紹介されたのが群馬のプレイヤー「カリー」さんでした。
私が1番雑魚なので常に先鋒で出てはカスみたいに死んでいくという流れなのですが、カリーさんがとても強く、なんと予選を通過してしまいます。
本戦は京都でやるので京都まで行く事が確定します。
はっきり行って京都まで行くの面倒だしお金もかかるしで内心かなり嫌でしたが、チームの参加をOKしたのは他でもない自分なので京都行きを決心します。
しかしモチベは無いので練習はしません。

予選から1ヶ月か2ヶ月か経ち本戦のために京都へ向かいます。
まぁ旅行感覚で遊んでくるべ〜みたいな気持ちでした。

京都のゲーセンでカリーさんと再会。
予選以来です。
相変わらず雑魚ですがよろしくお願いします、と挨拶をして本戦へ。

本戦は1日目にベスト16だかベスト8までを決定して、2日目に決勝トーナメントを行うという流れです。
さすがに本戦は全国の予選を勝ち抜いた猛者達が集まっているので一筋縄では行きません。
私のチームは負けてしまいます。
敗者復活トーナメントへ。

敗者復活はチームの代表1人が出て勝ち抜き戦で行われます。
私のチームは私が1番雑魚なので私が出る事はありません。
3人で話し合ってカリーさんに出てもらうことに。
そしてなんとカリーさん、敗者復活トーナメントを勝ち上がります。
マジつえぇこの人。

これで2日目確定です。
本来喜ぶところなのですが私はお荷物確定なので素直に喜べませんでした。
カリーさんへの申し訳なさがありつつも、勝ってしまったものは仕方ないので自分に出来る事をやろうと決めて2日目に臨みます。

2日目の初戦は、名前は伏せますが関西の強豪プレイヤー3人のチームでした。
私とそんそんは即死します。平常運転。
そして我らが大将カリーさん。
カリーさんの活躍を目の前で見続けてきた私にとってカリーさんはまさにヒーローでした。
この人なら何か起こしてくれるんじゃないかと期待してしまっています。

カリーさんは関西の強豪3人を相手に1人で戦い、なんと全員倒してしまいます。
これは本当にすごい。
俺この人と組んで大会出てよかったのか?と思いました。

続く2回戦でライアン2等兵という強豪プレイヤーにカリーさんも砕かれ、私達のDuelling the KOF 3rd seasonは終わりました。
カリーミラクルもここまで。

終わってみれば楽しい大会でした。
適当に返事して適当に出た大会でしたが、カリーさんのおかげで楽しめたし夢も見れました。
自分は全然モチベが無かったので力になれませんでしたが、それがとても悔しいと思いました。
カリーさんは私が弱くても嫌な顔一つせず、大会が終わった後も普通に喋ってくれました。
私は自分が無力だったのがとても不快に思いました。

そして私は
自分が強くなってカリーさんとまたこの大会に出て、今度は自分がカリーさんの力になれるように、カリーさんを勝たせてあげられるようになりたい
と思い、KOF98を本気でやり込む事を決意しました。
私のKOF98の始まりはこの時です。

そしてここから全てを捨ててKOF98をやり込む日々が続くのであった…。

長くなりましたが格ゲーとの馴れ初めはこれで終わりです。
次からは自分がやり込んだ格ゲー(KOF98、3rd、ブレードアークス)について触れて行きたいと思います。

続く。

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