レビュー:SerieA第1節 ヴェローナvsボローニャ

なんでボローニャのレビューかと言うと、普段ツイッタを見てくれている方には既知の事項だと思われるが、僕がボローニャのファンだからだよ。
多分、日本のサッカーファンの内、99.99%以上の人にとってボローニャはどうでもいいクラブだと思うし、そうでない人にとっても「あー冨安が入ったクラブだっけ?」くらいのもんだろう。「中田英寿が在籍してたよね?」なんてコメントが出てきたら十分すぎる合格点なので君にボローニャを応援する権利をやる。
そんなボローニャの試合のレビューを書いても、いったい日本のどこに需要があるんだろうと言う気がしてならないんだけど、Jリーグでいつも見てるチームが割りと頭おかし………ゲフンゲフン………まともなチームを観察してなんか書けば自分の中でバランスが取れるかもしれないと思ったのだった。
ちなみに、以後の文中で出てくる選手のほとんどが、大多数の方にとって
「………誰?」
だと思う。すまん、ゆるふわ選手紹介は2節か3節終わったくらいで上げようと考えております(プレー見たことない選手がいるから)。

ボローニャってどんなチーム?

0.01%以下のサッカーファンしか知らないだろうから、まずはここから。
イタリア・セリエA優勝7回(ただし最後の優勝は1963-1964シーズン)を誇る『古豪』なんだけど、クラブの破産→オーナー交代とか色々あってセリエBに降格したりもした。現在は2015-2016シーズンからなんとか4シーズン連続でセリエAに残留中。まずは残留、できれば中位グループの上の方に入りたい。そんな立ち位置だ。
昨シーズンは、ユヴェントスやミランで活躍した、元イタリア代表FWピッポ・インザーギを監督に据えた。個人的にピッポは現役時代大ファンだった心のアイドルなのでとっても期待していたけど………21試合で勝点14、19得点34失点とかなりヤバい戦績だったため解任。
代わりに招聘したミハイロヴィッチ(フットボリスタ愛読者にはお馴染み、レナート・バルディはミハイロヴィッチチームのスタッフです)の手腕によってチームは復活。ミハイロヴィッチ政権下の17試合で勝点30、29得点22失点とかなりすごい戦績で、最終的にはリーグ10位でフィニッシュ。根拠になる数字等は割愛するけど、ミハイロヴィッチ政権下でも攻撃は基本的にカウンター。自分たちでボールを保持してじっくり攻めるのはあんまり得意じゃなかった。
そろそろ、ヒーヒー言いながらなんとかセリエAに残留するだけでなく、中長期的なチームビルドによるチーム力の底上げをしたいボローニャ。今シーズンは、継続性を持った上積みをできるかどうか、重要なシーズンになるかもしれない。

試合内容

対戦相手は昇格組のエラス・ヴェローナ。正直、去年どんなサッカーをしていたのかは知らない、すみません。昇格組vs去年10位のチームの対決なので、普通に考えればボローニャが地力に勝るはずだ。まずは基本の配置から。

続いて、完全に自陣に撤退した場合の守備配置はこうだ。

まずは中央を固めようという意図が見て取れる。相手のヴェローナはそんなにサイドから攻撃してこなかったので、そういう事前のスカウティングに基づいた配置だったのか、どこが相手でもこれが基本なのか、それはまだ1節だからわからない。

最後に攻撃時。

攻撃時とは言うが、そもそもボール保持から相手を押し込んで攻撃するのはやっぱりそんなに上手くない。

試合は、お互いにそんなにハイプレスはせず、ミドルサードでの奪い合い&クリアのセカンドボールの拾い合いで始まった。………と思ったら、ロングボール一発で抜け出したオルソリーニが相手CBと入れ替わったところを後ろから倒され、いきなりのPKゲット&相手の退場。PKをサンソーネが決め、ボローニャは前半10分過ぎでリード&数的優位を得た。

こうなってしまうと、ヴェローナの戦い方ははっきりする。数的不利だけど、ビハインドは最少の1点で、試合時間も70分以上残されている。ならばまずは引いて失点しないことと、カウンターorセットプレーからのゴール狙いだ。

しかしいかにも昇格チームっぽいと言うべきなのか、引いて構えてるはずなのにヴェローナのDFラインの背後のスペース管理は妙に甘い。前半だけでもボローニャは3回ほど決定機を作っていた。しかし決めきれない内に相手4番のヴェローゾにどうしようもない直接フリーキックを叩き込まれてしまった。ハイライトで是非とも見ていただきたい、ものすごいフリーキックだった。あのスピードであれだけ縦に落とされたら、スコルプスキでもどうにもならない。

後半

変わらず引き篭もるヴェローナ相手に攻めあぐねるボローニャ。やはり自分達でボールを持っている時の攻め方は課題だ。

どうにも膠着していたので、PKでの得点以外、特に目立ったところのなかったサンソーネに代わって、身体張れる系ガチムチCFのサンタンデールを投入。足の止まってきたキングスリーに代えてジェマイリ投入。最後にパラシオに代えてデストロを投入。まあまあチャンスを作るも得点には至らず、試合はそのまま1-1の引分けで終わった。

まとめ

ボローニャとしては完全に勝ち損ねた、勝点2を損した試合だった。

実力未知数の昇格組相手の開幕戦、しかも前半早々に相手が一人退場してしまったので、この試合で見たボローニャの姿をどの程度信じていいのか判断できない。ボール支配率75%なんてのはボローニャ的にはかなり異常だ(相手が引き篭もってたからだけど)。次節、ホームのSPAL戦を見たらもうちょっと色々わかるかもしれない。

攻撃面では、相変わらず最終的にはオルソリーニとサンソーネの調子と閃き次第っぽい感じだ。でも、この試合の結果論としては、サンタンデールとデストロの両方をベンチスタートさせたのは失敗だっただろう。引き篭もられてスペースの無い状況では、もっと単純に高さ・強さが必要だったと思う。

最後に冨安の話

パス成功数でトップだった等の記事が出ていたけど、繰り返しだが前半早々に相手が一人退場し、結果として右SBの冨安に対しほぼノープレスだったことは無視できないだろう。しかも、ボールロストの回数は密かにチームトップでもあった。

それでもかなり積極的に敵陣へドリブルし、チームの押し上げに貢献していたことや、守備を特に問題なくこなしていたのは、セリエAデビュー戦の日本人選手としては十分な評価に値すると思う。主語が『ボローニャ』ではなく『冨安』だけど、日本でもボローニャ関係の記事が出てくるのはいちファンとして嬉しい状況でもある。ダニーロの状態や冨安本人のプレーぶり次第では意外と早く右CBに入る機会もありそうだ。

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ラグ

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