ゲーム・オブ・スローンズ感想(シーズン8、5話終了時点)

夜にダラダラ酒を飲みつつ見てきたゲームオブスローンズも残すところあと2話となりました。いやー飲酒しながら飲んでると、だいたい最後の方覚えてなくて、AmazonPrimeVideoの履歴的には〇話まで見てるらしいけどその話を再生してみるとちっともシーンに見覚えが無い。じゃあその前の話はどないやねん! と確認したりしていたので時間効率はクソのようでしたが、この1ヵ月ちょっと? 僕の夜のお供を立派に勤め上げてくれました。
いやー面白いっすねマジで。残り2話となった時点でとうとうジェイミーとサーセイが死んでしまった。あとはまあジョン・スノウさんとデナーリスをどう始末つけるんやという話になるんでしょうが、最後を気合入れて見るためにちょっと現時点での感想を書いておこうと思います。

常識的に考えて失敗する男たち

男に限った話でもないんですが、出てくるキャラのうち「良識派」とでも言うのか、常識的に考える奴らが総じて大失敗してるんですよね。

「いくらなんでもそこまで酷いことはせんやろ……」
「こいつ、そこまで酷いことできる奴やったわ!」

て感じで。そりゃもうネッド・スタークさんはそんな感じで首切られるしロブ・スタークさんも首切られるしジョン・スノウさんは刺殺されるしマージェリーはサーセイに大爆破されるしティリオンはデナーリスドラゴン絨毯爆撃に絶句してるし。
オレナ・タイレルさんがサーセイを評して言った
「サーセイが思いもよらないほど邪悪だった」
て言葉がゲーム・オブ・スローンズを表してると思うんですよね。フツーそんなことできねーよ! てことを平然とやってのける邪悪な奴らが躍動する! それがゲーム・オブ・スローンズだ!
てゆーかティリオン! お前感覚がまとも過ぎるのと、本質的に性善説寄りなのか知らんけど! 降伏したんでもう止めますね、とはならんデナーリスやろがい! 何絶句しとんねん!

いやーめっちゃ燃やしますねデナーリス。ラスト2話であとどれくらい燃やしてくれるのか本当に恐ろしいですが楽しみたいと思うわけです。
以下、印象深かったキャラ感想。

ジョン・スノウ

見た目が良いのと言動が勇ましいので割と騙されそうになるのだが、個人戦闘力を発揮できる以外の局面でまったく役に立っていない。お前なあ、ドラゴンゾンビに向かって剣構えて「わー!」て叫ぶのは確かにカッコいいんだけど叫んでどうすんねん! て普通にツッコミ入れざるを得んやんけ! ラムジー・ボルトンとの決戦でも挑発されたとは言えテキトーに突っ込んでいたし。そりゃ後方でダヴォスさんが頭抱えますよ。
とりあえずターガリエンの血だと発覚して、ヴァリスが「善良だからデナーリスよりマシ」という理由で王座につけることを画策していたが、こいつは絶対に王とかやらせちゃならないタイプである。まあヴァリスの言う「善良」とは「自分が制御しやすい」程度の意味であろうが。

デナーリス・ターガリエン

困ったらドラゴンの火力! 火力は正義!
なんでもかんでも最終的には燃やしてしまえばええやろ感の半端ない女王。統治者としては非常に疑わしい資質なのだが、そういう意味で狂王な親父の娘であの兄貴の妹ということなのだろうか。ていうかデナーリスも脳筋具合はジョン・スノウさんとさして変わらず、なんでそこで着地してしまうねん! という流れからジョラー・モーモントさんを戦死させている。ジョラーが死んだのは完全にデナーリスのせいであるが、ジョラーさんはそれで本望だったんだろうからまあいいんですが。
てゆーかドラゴンの守備力が意外と貧弱なんですよね。えっそんなにアッサリ死んじゃうの? という感じで、これはデナーリスも意外だったのではないだろうか。そして残り1体になったと思ったらスコーピオンめっちゃ回避するやん。不意を打たれさえしなければ元々そんくらいの回避力はあったんだぜ! ということだと理解しておきます。

夜の王さんとホワイトウォーカーさん達と死の軍団の皆さん

皆さん思ったのではないでしょうか。「こいつ意外と防御力がヘボくてアッサリ死ぬ」。ホントは他にも色々できるっぽいですが、作中での具体的な脅威は「死の軍団を生み出せること一点特化」なもんだから、正直あんま怖くなかった。ところでアリア、どこをどう通ってそこに到達したの?
一方、その死の軍団の有無を言わさぬ数の暴力には笑わせてもらいましたね。火の壁は突破できるまで突っ込む、城壁は突破できるまで突っ込む、いやここまで露骨に数の暴力で突っ込んでくる敵役がかつてあっただろうか。ジェイミーとかブライエニーとかあの状況でよく生き残ってたよね。

ジャクェン・フ=ガー

捕まってたと思ったら超すごい暗殺者でしかも意外と偉かった奴。なんで捕まってたの? と思ったが暗殺者なので直接戦闘能力は意外とそこまででもないのかもしれない。ググってみたらシリオ・フォレルと同一人物説なんてのがあるのかー。源義経チンギスハン説よりはよっぽど納得できるというかロマンのある感じなので、そうだったら面白いっすよね。

ラムジー・ボルトン

意外と哀しい奴であった。
「拷問したいから拷問し!」
「去勢したいから去勢する!」
「俺に大義名分など無いのさ!」
という感じでシオン・グレイジョイさんをまあいい感じにリークらせていたが、父親に認めてもらったと思ったら後継者争いを恐れて父親もその妻子もブチ殺す意外な気の弱さも発覚(それを気の弱さと評すべきかはさておき)。
ジョン・スノウさんの軍を仕留め損ねているうちにリトルフィンガー率いる谷間の軍勢にやられ、最終的にはジョン・スノウさんにボッコボコのボコに殴られた上で忠実だと信じていた猟犬にヤられた人生。
親父の信頼を勝ち取った上でそれを裏切ったラムジーは、自分が信じていた犬に裏切られたわけで、作中これほどまでに因果応報感の半端なかった奴がいただろうか。そういえばウォルダー・フレイとフレイ家の皆さんとか意外とたくさんいたわ!ガッハッハ!

サンダー・クレゲイン

ブライエニーに負けてアリアに放置された後に魂を浄化されかかっていたのにはワロタ。そうだよね、復讐って虚しいし。しかしそんなことを言ってるうちに新たな復讐案件が発生してしまい、やっぱ復讐ってやるべきだわとなっていたのに苦笑。いや、笑い事ではないんですが。
そんなハウンドさんが最後にアリアを諭していたのは流石にグッときましたよね。そしてアリアに「Thunder , thank you」と見送られ、が親指を立てながら溶鉱炉に沈んでいくシーンは、涙なしには見られなかった。

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