0904 呟きマーシー

自分がどれだけ人や物や環境に恵まれていて、幸せな生活をしてるのか、普段は噛み締めて生きているはずなのに。

そんな大事なものたちの、小さな嫌なところがムクムクムクムク大きくなって、しまいにゃもともと嫌いで人生から排除していたいものたちを巻き込んで、夜になるにつれて絶望しかなくなって、はぁ、もう、全てを投げ出したいとか、そんなことを思ったりする時がある。

そんなときは、あたたかいミルクに蜂蜜をたっぷり入れて飲んで、さっさと寝ようとか、きっと、物語の中とかならそんな風に言うんだろうけど。現実は、心臓が我が物顔で身体の中に居座って、一度へなへなと横になると、布団から起き上がることが出来なくなる。

変なことを考えて、眠れなくなる自分にも嫌気がさして、そう、もうなんというか、好きなものにも嫌いなものにも、「嫌気がさす」以外の感情がなくなってしまう。

そうだ、夢を見よう。
気ままに、夜の街を徘徊しながら、コンビニでちょっといいアイスを買って友人の家に押しかけ。
ギターを片手に公園に向かって、歌って、歌い足りなくて、カラオケボックスで朝まで歌った時の夢を。人間人間!!って、クロマニヨンズを叫んだときの夢を。

頑張っていた時のことや、輝いていたときのことや、恋をしていたときのことも、楽しい思い出だけど。

色々なストレスに襲われて、押しつぶされそうな時、タイムスリップするならと頭に浮かぶのは、なんにもない自分でも受け止めてくれる、あの、クロマニヨンズを叫んだ夜。

お母さんで、妻で、会社員で、娘で、孫で、同級生で、先輩で、後輩で。常に何者かでいることって、思った以上に、良くも悪くもストレスなんだ。

時々こうして、夢の中でタイムスリップして。
何者でもない自分を受け止めてあげたら、また頑張れる気がする。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?