会社員がジオブロについて本気出して考えてみた

ジオブロは悪なのか?

どもライライ兄です。
どうもtwみてるとタイ沼界隈でジオブロを悪としている人が多いのでちょっとモヤってしまうため自分の考え方を文章にまとめてみます。
twを見る限り少数派のような気がするので、まぁこういう人もいるんだなぁと思って見ていただけたら・・・。

最初に触れますがVPNについては触れていません。また除外して考えています。


ジオブロックとは

ここでとりあげるジオブロは、主にYouTubeにおいて特定の地域が公開範囲の対象外となること(と認識・定義しています。)
動画が世界中で公開されていたとしてもこの状態になった地域ではその画像は見ることができません。

なぜジオブロするのか

国によって法律や規制がちがったりすることもありますし、様々な要因がありますがタイ沼において話題になるジオブロックは
タイの制作会社が自社のYouTubeチャンネルで世界に向けて公開している動画が日本の版権会社との契約により(と、推測)日本にて非公開になる、もしくは最初から日本では公開されないこと
を指しています。
日本の版権会社との契約によりとかいていますが、この条項がほんとうにあるのかは関係者にしかわかりません。
また、これをタイ側からなのか日本の版権会社が契約に盛り込んでいるのかは不明です。


日本の版権管理会社がはいるとどうなるか

タイのプロダクション側から見てみます。
YouTubeの広告収入→作品の権利ビジネスに変化
自社の作った【作品を適正な価格で販売】することができる
日本での展開を契約に基づいた信頼したビジネスパートナーに任せることができる

日本の版権管理会社
タイプロダクションに作品の仕様に対する正当な権利料を支払うことで日本版を正当に制作する権限、及び国内にてその作品を展開する(その作品でビジネスする)権利を得る
作品を自社の戦略によって(※契約内において)プロモーション=販売することができる

視聴者
日本の版権管理会社が展開するプラットフォームに課金することで結果的に正当な方法で作品に課金(応援)することができる

作品の評価がない状況ではそこに投資して版権を買うことはしませんから、タイのプロダクションとしては当然ながら作品が正当に評価されたことを意味します。
精魂込めて作品を作ったタイのプロダクションとしては、自社のチャンネルでただ流しておく以上のより大きいビジネスができるようになるので一歩進んだ状態となるわけです。

上記からお気づきと思いますが、版権が日本の会社に変わることで結果的に窓口が変わります。
YouTube上でタイのチャンネルで視聴していたときは窓口がタイのプロダクションですが、日本の版権管理会社がはいることで結果的に日本においては版権会社が窓口となります。
プロモーションやさまざまな展開をしていく上で、窓口を一本化するほうが物事を有利に進めることができるようになります。

たとえば、話題の作品として雑誌で取り上げようとしたときに窓口がタイのプロダクションだと当然ハードルがあがりますよね。これが窓口が日本の版権会社であればこのへん円滑になりますし、逆に国内で展開していくうえでタイのプロダクションが行うには限界がありますが、国内の会社であればそのあたりのハードルがさがるはずです。

なぜジオブロックをするのか

具体的考えてみましょう、版権会社が手間暇とコストをかけて作成した日本語字幕のついた作品をAという媒体で有料視聴できるように準備したとします。当然日本語字幕をつくるにはそれなりのコストと時間をかけて作っていますね。
その際に、Aという媒体だけではなくYouTube上でファンがつけた日本語字幕をたやすく視聴できると自社の媒体へ誘導できなくなってしまい困ってしまいます。
なので、自社で精魂込めて作った正当な媒体に誘導できるようにタイから配信されているYouTube動画を見られないようにします。
これが現在行われているジオブロックの流れだと推測されます。

勘違いしてほしくないこと

タイのプロダクションは自社のYouTubeチャンネルからみてもらうことよりも、ビジネスパートナーが制作した日本版をみてもらうことを望んでいます。
何故そういいきれるかという、と日本の版権管理会社の展開が盛り上がることがタイのプロダクションにとっても次の作品の日本展開につながるからです。
そういうビジネスモデルなので・・・ここに関しては双方の利害が一致しているんです。

また、tw上では日本の版権管理会社なんかじゃなく直接タイプロダクションに課金したいという意見も見ますが
ビジネスモデル上、日本の版権管理会社の提供したプラットフォームに課金することはタイのプロダクションに課金することと同じです。
結果的にお金の流れはそうなります。

YouTubeだって広告が入るし日本の版権会社なんかはいらなくたって課金しているという考え方もありますが、YTの広告は広告主がカウントに応じて支払っているのであって、直接的に作品に対する評価が高いから広告主は出稿してるわけではありません。
愛をこめて作品をつくった側からするとどちらが嬉しいかは推測できるんじゃないかと思います。
※twを見ているとこのあたりを勘違いされている方がおおいのかなという印象を受けました。


2getherを例に考えてみる

僕が最初にジオブロに触れたのが2getherからでした。
それまでYTでみれていたものがどうやら「ジオブロックで見れなくなる」という話が翻訳をつけていた日本のファンサイトさんから発表されて、実際その後ジオブロがかかりました。
2geがめちゃめちゃ盛り上がっていたタイミングだったので阿鼻叫喚・・・

とはいえそののちに楽天TVで先行配信が決まりwowowで放送が決まり一気にメジャープラットフォームに乗りました。
おそらくwowowにのせたい作品は数あれどそれが実現するのはなかなかハードルが高いと予想されるので、いくらいまタイBLがブームとはいえすごいことなんじゃないかと思います。
これはおそらくGMMのみでは物理的なハードルが高く、なし得ることは難しかったと思われるので、日本の版権会社が入ったからこそといえるのではないでしょうか。
画質がどんでもなく綺麗なwowowでサラタイがみれるなんて僕は嬉しくて仕方ない!

また、TTTS(TharnTypeTheSeries)だってBlu-rayが発売されるのが決定したし、おそらく2geだって今後日本語版のDVDやもしかしたら本国ですから発売されていないBlu-rayも発売されるかもしれません。(というか出ると思っているw)
それにあわせてグッズだって発売されるかもしれない。。。
これも日本の版権管理会社が入ったからこそだと思っています。

ネットでいわれているYouTubeじゃないと裾野が広がらないんじゃないか問題

友達に宣伝しにくくなるからジオブロは嫌だという意見をたまに耳にしますが、宣伝は本来、版権管理会社が行うことであってユーザーが行うことではありません。※現在のタイBLブームはファンがつくってきたものだというのはその通りだと思ってます!念の為。

当然版権管理会社だって先行投資しているわけなので、回収するためにたくさんの人に見てもらいたい(課金してもらいたい)わけで自分のためにもプロモーションは頑張るはずです。

こんな僕が考えるジオブロここが問題だよ案件

ズバリ 見たい作品がなぜかジオブロで見れないという事態が多発している です
still 2getherもOxigenもいきなりジオブロでした。
でもいまだにどこの版権管理会社が契約したのか、待てば見れるのか、それはいつごろかわかりません。

まじでまじでまーじでーコレすっげーストレス!!


まとめ

・視聴窓口を版権管理会社統括プラットフォームに一本化し、プロモーションをやりやすくするためにジオブロックは行われている(と思われる)
・版権管理会社が入ることで現地プロダクションだけではなし得ない日本での作品展開ができるようになる
・結果的にジオブロがかかったとしても作品にとっては評価が高いからこそなのでとてもいいこと
・良いものをYouTubeで無料で見れることが作品にとってよいとは限らない(今後もよいコンテンツを作り続ける為にも良いものには課金するべき)

・そのかわり版権管理会社さんには単なる金づると考えず作品に愛をもって接してほしい。できれば、ジオブロックされた作品がいつごろ どのような形で鑑賞できるのか、タイムラグなく発表してほしい。まじこれにつきる。

現場からは以上です。

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