今年の夏のよく聞いてた曲10選。(2023)

今年の夏は、本当に何もしなかった。多分、来年も特に何もしないだろう。
それでも、音楽はそこそこ聞いてたようだ。

Lyu:Lyu/“ディストーテッド・アガペー”

 現CIVILIANこと、Lyu:Lyuの曲。気づけば吸い込まれるように何度も聞きに来てしまう。暗く破滅的な事ばかり願うことを「それでもいいから、いなくなることだけはしないでね。」と優しく抱擁してくれる歌詞に引き込まれる。バックで流れているの小説を全編どうにかして読みたいが、どこにあるかがわからない無念・・。

GOMESS/人間失格

 GOMESSは本当にかっこいいと思う。何かに一途になれる時点で素晴らしいのに、自分の言葉を即興で紡いでさらけ出していく、フリースタイルラップを生業としているところがまたしびれる。彼のライブパフォーマンスを見れば見るほど生きることの強さを何倍にも大きく成長させてくれる。このライブでは最初に「LIFE」のビートに合わせてフリースタイルをした後、アカペラで「人間失格」を唄う。死ぬときは必ずステージの上と語る、心からのパフォーマンスには圧巻される。

それでも世界が続くなら/シーソーと消えない歌

 私が昔よく思っていた不老不死になりたい、終わることは恐ろしいという思考に違う色彩をもたらしてくれた曲。巡り行く、日常の中、何となく過ごしている今、この瞬間にも祝われる人もいれば、一生を終える人もいる。そんな日々でも満足に過ごして行くにはとても難しい、少しずつ生きることを蔑ろにしそうになる。でも、そんな日々にもいつか終わりが来てくれる。この息苦しさもちゃんと終わる。からこそ、美しい。「ありがとう」の言葉で溢れているコメント欄を見るだけで明日は生きていけそうだ。

GEZAN/Shangri-Ra

 夏が始まったというのを一番感じさせてくれたバンドがGEZANになる日が来るとは・・・。GEZANにしては有り得ない位ポップなサウンドを聞いてるだけで、自然と海や青空の情景が浮かんでくる。そんな中でも、思いっ切り中指を立てたサムネだったり、様々なキャラクターの目元がMV中に出てきたり、GEZANらしさはしっかりと保っている。この曲をフジロック前に解禁してくるのには流石に、「やりやがったな・・・」と言いたくなった。滅茶苦茶なスタッフロールにも注目して見てほしい。

group_inou/EYE

 この曲は本当に大好きで、通算200回以上は聴いている自信がある。お陰で、イノウ特有の理解しがたいけど、口に出すとガチッとはまる歌詞をこの曲だけは何も見ないで完璧に歌えるようになった。MVにストリートビューを使うというアイデアも面白い。そのせいか、この曲を聞いていると無性に歩きたくなる。不摂生が続いたら、またこの曲に帰って駆り出すとしよう。

WORLD ORDER/MIND SHIFT

 余りにも今更過ぎるが、ワールドオーダーにハマった。(まあ、音楽にハマるのに遅いも早いもないとは思うが。)スーツを着たおじさん達がパフォーマンスをするだけなのに、ここまで芸術的で、それでいて何処かノスタルジックな気持ちになるのはなぜだろうか。中でも、やはり「MIND SHIFT」は素晴らしい。これを聞いて寝たら魂がどっかに抜け出してしまうのではないかと思う位、独特の浮遊感を与えてくれる。もし、大分昔からワールドオーダーにハマっていたら、クソゴミロボットダンスを一人で練習していたのだろうと思うとゾッとするが。

稲葉曇/きみに回帰線

 どういう訳か、この曲を聞いていると小学校の頃を思い出す。雨の日のワクワク、職員室前掃除の特有の匂い、太陽の下学年ごっちゃの班での草むしり、嫌な事、良かった事そんな記憶が一秒ずつ断片的にこぼれていく。勿論、嫌な事の割合が多いがそれによって、今の私が形作られているのだなぁと改めて感じた。稲葉曇さんの曲は本当にいい曲が多い。「レイニーブーツ」「ハルノ寂寞」「パスカルビーツ」などあげだしたらキリがないので、とりあえず全部聞いてみる事をオススメする。

じょん/メテオ

 Youtubeの今年の夏のハイライトで、一番だった曲。この曲は本来、2011年3月11日の夜公開予定だったが、東日本大震災を通して、歌の中の物語を一部修正して公開された。夜空に思いをはせる美しいメロディーと静かに綺麗に透き通るミクさんの声に活力を貰える。夜空に輝く星のきらめきをより一層深くしてくれる大好きな曲だ。

椎名もた/さよーならみなさん

 ぽわぽわpの曲の中で、一番好きな曲を決めることは到底できそうにないが、今年の夏一番リピートしたのはこの曲だったようだ。何回目であっても一番最後の歌詞を聞くと、思わず泣きそうになる。おそらく、これからどんなボカロpが登場しようとも、私が一番好きなボカロpはいつまでもぽわぽわpであり続けるだろうと自信を持って言えるくらい、彼の残してくれたすべての作品を愛している。私のパレットは、いつまでもぽわぽわpの思い出でいっぱいだ。

DUET/OMORI

 未プレイの奴は絶対に聞くな!!!!!
  
インディーゲームスタジオ「OMOCAT」によって作られたゲーム「OMORI」のある一つのルートのめちゃくちゃ終盤で流れる曲。(と言っても大きく分けてルートは二つしかない。)この曲があの映像と共に流れた時、本当に号泣してしまった。ゲームであれ程、感情的になったのは始めてかもしれない。涙でだけで消費するには、申し訳ない素晴らしいゲームだった。是非皆さんも・・・とは言いずらい側面もある作品ではあるが、少なくとも私は最高のゲームだと思う。だから、買ってプレイしてみて。本当に。いや、マジで。


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