日記 ハヌマーンの「幸福のしっぽ」の話をします

もう、noteの中だけでもボロ雑巾のように隅々まで語り尽くされてきたと思うが、山田亮一率いるバンドハヌマーンの名曲「幸福のしっぽ」の話をする。

ハヌマーン/幸福のしっぽ

ハヌマーンのサウンドの良い所など、もう皆知ってるしそれを言葉で表現できる語彙もないので歌詞に着目して話をしていく。

幸福のしっぽ」の歌詞の凄さと言ったら、あまりにも写実的過ぎる日々の憤りややるせなさの描き方にある。本当は全部一文一文語りたいが、今回はその中でも特に好きなフレーズを二つくり抜いて話をする。

ランチを相席した 気立の良いお婆さんに
名前を聞かれ思わず デタラメな偽名を名乗ってしまった

ハヌマーン/幸福のしっぽ

特に気分が明るくもなく、何処となくボンヤリしてるある日の昼間。そんな時に全く予想をしていなかった会話が突然起きしょうもない嘘を付き後悔する。これ程、心に突き刺さる事実をぶつけられるのがきつい。胸が痛い。

明日どれだけ面倒でも 部屋の掃除をきちんとするよ
溜まった洗濯物も干して あなたを想って言葉を書くよ
暮らしがどれだけみすぼらしくて 維持するだけで目が回っても
ただ受け入れるだけの掃除機と 回り続ける洗濯物の様に

ハヌマーン/幸福のしっぽ

もう、やめてくださいってくらいに此処の歌詞は苦しい。何回聞いても自分を重ねてしまって泣きそうになる。誰かに言われた事を受け入れて従って行うことを掃除機に例え、社会という環境に流され目が回る現状を洗濯物に例えるセンスが素晴らしい。

もう、自分はこんなデタラメなやつで本当に人間と言えるか怪しい最低の日々だけど掃除と洗濯はするから。あとは、黙って受け入れるから。だからこんな毎日だけどまだ生きてていいかな?それでも明日を迎えていいのかな?

みたいな感情が爆発する歌詞書けるの山田亮一だけだよ。

こんな鬱屈として誰にも言えやしない感情の最後の捌け口が母さんなのが、もう凄まじい。

本当に大好きだハヌマーン。


しばらく(2年くらい)全く音沙汰がなかった、山田亮一がツイキャスで久しぶりに配信していた時には、ハヌマーンの復活もなくはない話のように語っていたし復活してくんないかなー。

(どうでもいい話だけど、その復活配信内で山田亮一がめっちゃ「このすば」を見てることが判明したのが面白かった。)

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