15時17分、パリ行き

列車に乗り込んだテロから乗客を救う勇敢な若者の話で、パニックムービー?と一瞬頭をよぎるものの、クリントイーストウッドなのでそんな訳はないだろうと期待大。
テロから乗客を救う内容ではあるけれど、肝心なことは、やはりそこではありませんでした。

まず実話ベースであるということ、そして、登場人物は役者ではなく、実際の事件に遭遇した本人たちであるということに度肝を抜かれました。
物語は3人の若者の小学生時代からの様子が延々と続きます。
子ども時代はさすがに本人じゃないと思うけれど、すごく気の利いたクールな子役たち。

そして作品はというと、意外なことに「神」「運命」「導き」について、否が応でも、気持ちがブワ~ンとシフトしていってしまうのがもう、流石としか言いようがありません。
テロから乗客を守った若者たちはフランス大統領から勲章を授与され、故郷に戻れば英雄のようなパレードが待っていたりしたわけだけど、「ここ重要ではありません」という囁きが聞こえてくるようでした笑。
メッセージは「アメリカンスナイパー」、「グラントリノ」から一貫して一緒だなと嬉しくなりました…。

主よ、私をあなたの平和の道具にしてください
憎しみある所に、愛を置かせてください
侮辱ある所に、赦しを置かせてください
分裂ある所に、和合を置かせてください

私はクリスチャンではありませんが、心に響いたフレーズでした。
なんつうか…新しいタイプの映画としかいいようがない。すばらしかったです。

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