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お遍路ウォーキング日記(16:札所十三番大日寺へ ④)

【2024年1月19日(金曜日) Day 16】

 今日は歩数が少ないため先には進めていない。まだ札所十三番大日寺の手前、鬼籠野おろのの周辺にいる。早ければ明日、明日がダメだと来週月曜以降になりそうだ。

 今日は以前に書くと言っておきながら未だ以て書いていない遍路の装備についてやっと書けそうだ。

 いろんなものがあるので「服装」「装備品」「頭陀袋の中」の三つに分けて書いてみたいと思う。

 まずは服装。基本は白装束だ。背中に「南無大師遍照金剛なむだいしへんじょうこんごう」と書かれた白装束、または袖のない「笈摺おいずる」を着る。最近は減ったが下も白い装束に合わせた物があったが今はジャージ生地なものがある。こっちの方が洗いやすいということらしいが無理して白い物など着ないで履き慣れた物を選んだ方がいい。 

 夏場はTシャツに笈摺、冬場は必ずしも装束が一番上でなくてもいいと思う。この辺りは意見も分かれると思う。だいたい夏と冬はお遍路のオフシーズンだ。

 装備品は何はなくとも金剛杖。最近は杖なしで巡礼をする人もいるし、昔から団体バスツアーの人は必ずと言っていいほどつえをどこかに札所に置き忘れてしまう。しかしこれは大切なことなのでしっかり書く。

金剛杖はお大師さまの代わりだ。

 なので本当ならどこかに置き忘れたらお大師とはぐれる事を意味する。杖をついて巡礼をするから「同行二人どうぎょうににん」と言う。とはいっても自転車やバイクの人は中々難しいと思う。

 自分がバイク遍路の時は佐々木小次郎のように背中に担いでバイクに乗っていた。100均で売ってる物を工夫して組み合わせれば簡単に背負うことができる。

 またこの十年ほどで見かけるようになったのは金剛杖二本持ちの歩き遍路だ。これは両手こそふさがるものの足腰にかかる負担は相当減る。

 今は少なくなったが腕には手甲てっこう、脚には脚絆きゃはんをつける。夏場の手甲は日除け効果大と聞いた事がある。

 頭に菅笠すげがさをかぶる人もひと頃に較べると減ったと思うが菅笠の効果も絶大だ。日除け効果大だし、目も護れる。そして御堂の中でも被ったままでよいのは菅笠だけだ。脱帽をしなくてはならない場所でも笠はそのままでよい。

 残る「頭陀袋の中」についてはまた他の日に書くことにする■


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