見出し画像

お遍路ウォーキング日記(71:三十二番禅師峰寺へ)

【2024年3月15日(金曜日) Day 71】

 今日は札所三十一番竹林寺を打った。五台山の南側に下りてそこから東の方面に進む。次の札所三十二番禅師峰ぜんじぶ寺は一度高知市から隣の南国市に入ったところにある。海沿いの高台にある寺だ。

 今日は竹林寺を打ったので竹林寺の話をする。高知市屈指の寺でもあり非常に優雅な印象さえ受けるこの寺はとにかく歴史的にも歴代の住職が努力をして後世にまでこの寺を引き継いでくれたらしい。

 草創は聖武天皇+行基菩薩のペア。大抵は聖武天皇の勅令を受けた行基菩薩が寺を建立させるのだがこの寺は少し違って聖武天皇の夢に出てきた唐の風景と同じ場所に寺を作れという勅命で行基菩薩が五色台に理想的な場所を見つけて寺を作る。本尊は栴檀せんだんの木に文殊菩薩を彫ったもので、今でも竹林寺の本尊は文殊菩薩だ。

 後に弘法がこの寺で修行をし後には土佐国最大の真言密教の寺にさせる。武家の信仰が篤く特に土佐藩主山内家の祈願所となり栄えていたが、明治の神仏分離で荒廃の一途を辿る。そこから寺をもり立てたのが歴代の住職達だったという。

 今では宝物殿や植物園(牧野植物園)を持つ高知屈指の寺となっている。

 この寺はとにかくきれいという印象が強い。庭園にせよ参道にせよ手入れが隅々まで行き届いている。展望台、宝物殿、そして植物園と高知の人の憩いの場としてこれからも盛り上がって行くのだと思う■

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?