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シヴァナンダヨガTTC(講師養成コース)の様子

リクエストがあり、私が受けた2009年10月のカナダ・ケベックのシヴァナンダヨガ・アーシュラム本部での様子や写真をアップしておきます。

シヴァナンダヨガのTTC(講師養成コース)は古代インド伝統のグルクラ・システムを採用しています。古代インドの習慣で、師匠(グル)と弟子は1つの家(クラ)で寝食をともにし、聖典やヴェーダーンタ哲学を学んだり、アーサナ(ポーズをとるヨーガ)やプラーナヤーマ(呼吸器のエクササイズ)やカルマヨーガ(神様に捧げる無私の奉仕活動、セヴァのこと)を行います。食べ物は動物性のものは一切含まない、菜食料理です。本来は8歳頃から12年間学ぶのが通常ですか、多忙な現代の状況や、西洋人でも難なく学べるように、シヴァナンダヨガTTCでは、1ヶ月間となっています。本来は10年かけて学ぶものを、たった1か月間で学ぶので、ハタヨガ(ポーズをとるヨーガ)やプラーナヤーマや瞑想の他に、バガヴァッド・ギーターの聖典やヴェーダーンタ哲学、解剖学、マントラチャンティング(マントラの詠唱)やバジャン(讃美歌)やセヴァ(奉仕活動)など、かなりギュウギュウに詰め込まれていて、1ヶ月ではすべてをのみ込むのはまず困難です。

シヴァナンダヨガTTCを卒業してから、多くの先生はご自身でヴェーダーンタを学んだり、ギーターを改めて、深く勉強し直す方が多いようです。シヴァナンダヨガのTTCは、東洋文化とはまったく様式が異なる西洋人も飽きないようにデザインされていて、開催期間中にインド伝統のお祭り時期でしたら、そのイベントにも参加させてもらうことができます。そうして、神聖な雰囲気を体験でき、プラサード(神様からのおさがりで、お菓子などさまざまな食べ物)を頂きます。またカンフーパンダなど霊的メッセージが高い映画鑑賞など行われたりします。アーシュラムの外にピクニックや地域で行われているヨガフェスティバルなどの一般の人々とのさまざまな交流にも参加することもあります。TTCは楽しいですが、かなりハードです。宿題は毎日ありますし、試験もありますし、勉強しなくてはならないことは山ほどあります。

そんな多忙でハードで辛いTTCを卒業し、晴れてシヴァナンダヨガの先生になった嬉しさもひとしおです。でもこれはあくまでもサーダナ(霊性修行)の始まりであり、これからの生活がたいへんになっていきます。これまで気づかなかったいろんなものが見えてきて、ヨガ的生活と日本の生活の矛盾、食べ物の問題、家族や取り巻く人々との関係、仕事の本来の意味、真のグルの獲得など、さまざまな葛藤にぶち当たる方が多いのも事実です。ただひとつ言えることは、それらの困難を乗り越えて、意識的に高いステージに到達したときに見える世界は、言葉で言い表せないくらい素晴らしいもので、生まれてきてよかったなあと思うことがあります。

TTCに興味ある方、別に先生にならなくても霊性の科学(聖典やヴェーダやヴェーダーンタ)を学びたい方、愛好家としてヨガじたいが好きな方も、気軽にTTCを学んでいる方も世界中多くいます。年数回になりますが、英語が困難な方のために日本語サポートつきのTTCもインドやベトナムやタイやアメリカで開催されています。興味ある方は、シヴァナンダヨガ東京センターで問合せしてみるのもいいですし、定期的に説明会も行われていますので、参加するのもいいかもしれませんね。もちろん私にきいて頂いてもOKです。

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これがカナダ・ケベックののシヴァナンダヨガのアーシュラム本部の大自然に囲まれた景色。ちなみにケベックは世界遺産に登録されています。私がTTCを受けた9月の時期、野生の鹿やアライグマに何度も遭遇しました。

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左は、シヴァナンダヨガに関する博物館。スワミ・ヴィシュヌが紛争地域に赴いたときに使ったセスナ機も展示してあります。右は、200人は収容できるヨガホール。

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ここが、朝晩に瞑想やサットサンガやレクチャーが行われる寺院。中には、毎日素敵な衣装に着替えているオシャレなクリシュナ神の像や、ガネーシャ神などさまざまな神様の彫像やお写真がおかれています。もちろん、我らがスワミ・シヴァナンダ、スワミ・ヴィシュヌデヴァナンダの彫像もあります。

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アーシュラムから丘の上にのぼった場所にあるスッブラマンニャム寺院。アーシュラムにもちょくちょくいらっしゃる2人のインド人の出家僧が、優しく出迎えてくれます。私が滞在していた9月はちょうどダサラ祭という、9夜連続で行われるヒンズーの女神様のお祭りが開催されていました。とても見ごたえあるお祭りでした。ここで行われるアールティは感動的でものすごい波動です。ありがたくも、毎晩お祭りに参加させて頂き、そのうえおいしいインドのお食事やスイーツを頂きました。

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カナダのシヴァナンダヨガ・アーシュラム本部のTTCの受けた方々のほとんどが、スワミ・ヴィシュヌデヴァナンダの住んでいたアーシュラムからすぐ近くのご自宅を見学できる機会を頂けることが多いそうです。私も、ありがたく訪問させて頂きました。ここは応接間の中にある祈祷場の一部。神聖な気が溢れています。

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こちらは、スワミ・ヴィシュヌデヴァナンダがかつてくつろいでいた椅子。優しい気が流れています。この2階には書斎になっていて、多くの著書を書き上げたようです。ちなみに日本語の本もいくつかおいてありました。

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アーシュラムのスタッフのひとりが誕生日だったので、突然近くの本人宅にお邪魔してサプライズパーティ。そのときの様子。生徒や講師、スタッフやスワミまでもがマイクロバスでおしかけ、食べ物や飲み物を持ち込んで、楽しく団欒。シヴァナンダ・アーシュラムでは、出家しているスワミと身近に交わる機会が数多くあり、いろんなことを学べます。

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卒業式のセレモニーの前に行われたタレントショーでのひとこま。私は、TTCのメンバーといっしょにマントラを唱えながらの太陽礼拝のダンス。さらにバランスのポーズのデモンストレーションを行いました。その後に、なぜかみんなが寄せ書きしてくれたカナダの国旗を、プレゼントされました。素敵なひとときでした。

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TTCの仲間、スワミ、スタッフたちのあまりにも優しいサプライズに感謝感激感動で溢れて、言葉が出ませんでした。一生の宝ものです。

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これはマントラ・イニシエーションの儀式の直前。韓国系カナダ人のリーちゃんこと、パールヴァティと一緒に笑っていますが、かなり緊張しています。私のスピリチュアルネームのラリータンビカ(Lalitambika)はこの時に頂きました。直接スワミから、耳打ちでマントラが授けられます。とても神聖な儀式です。

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カナダ・ケベック州のシヴァナンダヨガ・アーシュラムの本部のメインハウスです。写真の奥にはバレーボールのコートや丘の上には博物館、大小のアーサナホールがあります。正面が食堂やレセプションやちょっとこぎれいな宿泊施設があります。

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ここが朝晩、瞑想やバジャンなどサットサンガが行われたり、座学の講義が行われたクリシュナテンプル。夜9時過ぎに何気なしに行ったら、必ず誰かひとり、ふたりが瞑想していました。一番静かでピュアな波動が流れている場所です。

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ここはメインハウス内の図書館兼自習室。食堂の裏にあります。アーサナなどのテストが近づくと、ここで練習している人が多かったです。でも4,5人でいっぱいになるほど狭いですが、落ち着く部屋です。夜はなぜか、講師どうしのデート場所(笑)または、マッサージ部屋になることも多いです。

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TTCでは毎週末や終盤に差し掛かった頃、カンフーパンダなどの映写会、キャンプファイヤー、トレッキング、プージャ(供犠)、モントリオール市内のヨガフェスタ参加、タレントショーなど、お楽しみイベントがありました。左端にちょこっと写っている男性は、口数少ないですが、優しい紳士のイーシュワラです。講師のお手伝いで参加してくださいました。

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アーサナ・クラスの講師でメインスタッフのメキシカンのジャーナキにはいろんなことを学びました。私と同い年で、女子トーク(♪)したりもしました。自然療法のエキスパートでもあり、肝臓浄化方法など教えてくれました。普段は優しく綺麗ですが、アーサナクラスになると神聖で力強い波動にガラッと変わります。

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シヴァナンダヨガは、通常のハタヨガのほかに、キッズヨガやマタニティヨガやシニアヨガも学びます。写真は、マタニティヨガのクラスのときの様子。アメリカ人のシャクティと妊婦になりきってふざけて合っています。男性も大きいお腹を持ち上げて「オーッ。」と妊婦さんになりきっていたのが面白かったです。

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同じドミトリーで隣部屋だった仲のいいカナダ人のシュレーカと。もともとご両親がインド・バラモンのご出身ですごく品があって穏やかな語りで思いやりのある女性です。私が足をすりむいたとき、タイガーバームを持ってきてくれました。タレントショーでは、伝統的なインド舞踏を披露してくれました。

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バガヴァット・ギーター講師のプレーマと卒業式の時の記念撮影。プレーマもサイババのアーシュラムに何度も滞在しており、また晩年のスワミ・シヴァナンダに直接ヨガを学んだ生き証人でもあります。先祖代々インド・バラモン家系出身の彼女から学んだ価値あるインド太古の教え、そしてきらめくスワミの神聖奇跡の体験に涙が溢れました。TTC終了後もモントリオールのヒンズー寺院に案内してくださったりと、帰国してからもずっと交流しています。

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シヴァナンダヨガTTC卒業式後の翌日、バガヴァット・ギーター講師のプレーマが、モントリオールのサイ・センターに連れて行ってくれました。シヴァナンダヨガTTCの朝食後や隙間時間同様、ここでもバジャンをいっぱい歌わせ頂き、神聖な至福な時間を頂きました。

愛と優しさをいっぱいありがとうございます!