サティヤ・サイババの講話の通訳をしているアニール・クマール教授の貴重な講演の一部です。教授が地震や洪水など災害の本当の原因を尋ねた際に、スワミが答えた衝撃的な内容です。

2001年1月26日に起きたグジャラート地震の話です。スワミはプッタパルティに戻る前に、指示を出していました。スワミはプッタパルティに戻る前に、毛布や食料品、調理器具を何台も何台も地震の被災者に送り届けました。

そこで私は、「スワミ、あなたがバンガロールにいらっしゃった時に、地震の被災者にたくさんのものを送られたことを知りました。」と言いました。

ババはすぐに答えました。
「私は自分のしていることを公表しません。私がしていることを宣伝することはありません。あなたは皆に話しています。なぜですか？なぜなら、あなたは自分が誰かを助けていると思うからです。誰も私にとっては『誰か』ではなく、すべてが私の民です。すべては私に属しています。では、なぜ私が宣伝しなければならないのでしょうか？私は自分の民を助けているのですから、宣伝の必要はないのです。」

それはなんと素晴らしいアイデアだったことでしょう。バガヴァンは、約75,000枚のサリー、大人用と子供用の衣類、調理器具、米袋、小麦、油缶、シャミアナ（布製のシェルター）、そして約2000張りのテントをグジャラート州に送りました。これらの物資とともに、プラシャーンティ・ニラヤムから50人のボランティアが、被災者への配布と現地での救援活動の監督に行くよう依頼された長老たちに伴われて出発しました。本当に信じがたいことでした。

そして私は言いました。
「スワミ、あなたが被災者に提供している援助の大きさを、私は表現することができません。」

ババは私の方を振り返り言いました。
「私はそれを "助け "とは全く思っていません。あなたは、自分の奥さんや子供たちを助けていると思っているのですか？いいえ、彼らの世話をするのはあなたの責任です。すべて私の子供たちです。したがって、彼らの世話をするのは私の責任です。だから、誰もこのことを知り、感謝し、認識する必要はないのです。」

さて、これを質問するのに適切なタイミングでした。すかさずスワミに尋ねました。
「スワミ、あなたは神です。なぜあなたはグジャラートであの地震が起こるのを許したのですか？あなたは自分自身で全てを防ぐことができたはずです。なぜ、地震が起こるのを許し、このような救援キャンプを組織したのですか？なぜですか？なぜ、あなたは子供を泣かせて、後でその子供を撫でなければならないのですか？なぜ、子供を泣かせておいて、後で子守唄を歌って寝かせなければならないのですか？なぜ、地震が起きなければならないのですか？」

神は自然を妨げません。この点に注意してください。

そして、ババはこう言いました。
「この世で起こることはすべて自然の法則に従って起こります。自然は神の創造物です。自然は自らの規律によって動いており、その限界を超えることは決してありません。そして、それは私の創造物ですから、私は干渉しないのです。従って私は自然の法則に違反することを許しません。ですから、地震、火事、洪水などはすべて、自然の法則に従って起こります。しかし、貧しい人や困っている人を助けに行くことは、人間にとっての愛です。ですから、世の中で起こることは、自然の法則です。人間がすべきことは、苦しんでいる人たち、貧しい人たち、困っている人たちに対して、この『人間愛』の考えを持つことです。」

なぜ、このような地震や火事や洪水が起こるのでしょうか？なぜなのでしょうか？これらの自然災害の背後にある主な原因を私たち全員が知ることができるように、友人たちにはこれらの点を注意深く記録して欲しいのです。

スワミは説明し始めました。
「今日、人間は限りない欲望を持っています。人間は非常に貪欲になり、自然を搾取しています。地球の底なしの深さから金属を採り続けています。母なる大地から鉱石や金属を取り出すために、何千フィートも何万フィートも深く掘っているのです。そして、海の奥深くまで入り込み、灯油やガソリンを採掘します。その結果、地球のバランスは失われました。地球のバランスが崩れると、洪水が起こります。地球のさまざまな場所に浅瀬や空洞があると、それが地震につながります。つまり、地震や洪水は人間が作り出したものなのです。神様は何もしていません。これらのことはすべて、人間の残虐行為、つまり限りない欲望による自然の搾取、貪欲さ、みじめさに対する反動のようなものです。」

これがバガヴァン・サティヤ・サイババが言われたことです。このように、スワミはこれらの自然の災難の理由を説明しました。

「それで、スワミ、欲望を持つことは悪いことなのでしょうか？」

スワミは慈悲深く微笑み、説明し始めました。
「あなたは欲望を持つことができますが、限られた数の欲望だけにしなさい。多すぎないようにしなさい。あなたが水を飲みたい時、タンブラーの一杯の水で十分です。川を全部ここに持ってくる必要はありません。だから、もし人間が限られた欲望しか持っていなければ、自然の災いを引き起こすようなことはないでしょう。結局のところ、もしあなたが両手を使って一生懸命働けば、一つの胃を養うことはできないのでしょうか？しかし、人間は働かず、利己主義が強くなり、限りない欲望に満ち溢れているのです。そして今日、科学が日に日に進歩するにつれて、感覚のコントロールが日に日に失われています。それが、これらすべての悲劇の原因なのです。」

参考 :         
http://saibaba.ws/sai_pw/spow018.htm      

災害と言えば、2011年3月11日に起きた東日本大震災。この日の早朝に配信されたスワミの御言葉(プラシャーンティ ニラヤムのサイババのご住居前のメッセージボードに毎朝書かれるスワミの御言葉)が忘れられません。