和解

言葉を扱うことは、言葉に代理をしてもらうこと
近くて遠いそれをなるべくこちらに手繰り寄せて
どうにかそれらしいものを描いてもらう
それはいつだってどこか違っていて
どこか正しい

意図や意思などというものは
往々にして100%の力では伝わりようがない
どうにもならない差異を抱えながら
それがむしろ在るべき形と思ってみたりする

遠くで目の合う月の丸さは
横を通り過ぎた誰かには届かない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?