週刊 La manie 第2号 ボスマン判決がサッカー界を変えた/京都穴場酒屋、他。

//初めてのIELTS for UKVI受験
//ボスマン判決からサッカービジネスを見る
//インスタに載せたくないお店
//フランスで気になったニュース
//パスカル『パンセ』読書会開始
//他

 こんにちは、Koü です。
 昨日の初投稿で早くも「スキ」が付き、大変嬉しい限りです。しかし、まだ何も始まっていません。今回から少しずつ『ラ・マニ』を構成する核となる部分が見えてくると思いますので、今後とも目を通して頂けたら幸いです。

 さて、筆者は先日 IELTS for UKVI Academic Module という英語運用能力評価試験を受験してきました。週刊『ラ・マニ』第1号 プロフィール欄に記載しているように、イギリスの教育機関の受験に向けてです。IELTS for UKVI は移民局よりスコアの提出が求められた者、または該当教育機関から受験の指定を受けた者が対象となっており、長期イギリス留学を考えている方は必ず通る関門ですね。テストでは4技能しっかり試されるのですが、特にスコアアップに時間がかかりやすいと傾向にあるライティング・スピーキングはやはり専用の対策が必須であると感じました。今後結果が届き次第随時報告したいと思います。





1、ボスマン判決からサッカービジネスを見る

 フランスでは女子ワールドカップが開催されていますね。フランスの友人のSNSを見る限り、やはり盛り上がりは男子WCには及びませんが、女子 ヨーロッパ チャンピオンズリーグ王者のオリンピックリヨン(France)から何人か代表に選出されています。優勝最有力候補アメリカは順当にスペインに勝ち、フランス代表と準決勝で対戦します。

 
 さて、サッカービジネスにおいて選手の移籍は非常に受験な要素です。ドキュメンタリー『サンダーランドこそ我が人生』の中でフロントの方が移籍マーケット終了寸前まで寝ずに奮闘する姿はまさに移籍の重要性を強調していますね。今回は今日の移籍問題を語る上でかかせない事件『ボスマン判決』についてです。よろしくお願いします。

 

 世界のサッカー界は90年代に入りTV放送権マネーの流入により市場が拡大・活性化された(イギリスのDAZNのJリーグ放送権獲得は私たちにとって新鮮な記憶だ)。 それに伴い、サッカー選手の移籍や労働基準法に関する法的環境の整備も開始されたことを最初に述べておこう。
 
 90年代、RFCリエージュ(ベルギー)所属のジャン・マルク・ボスマンは契約終了に伴い更新しようとした際、クラブ側がオファーした年俸に不満を持ち、USダンケルク(フランス)のオファーを受けて契約を結んだ。しかし所属元リエージュがダンケルクの移籍金に不満を持ちこの移籍を了解しなかった。そこでボスマンは「もうリエージュとの契約が切れているのだから自由の身でしょ?サッカー選手も労働者なのだからEU内の他国で働く自由が保障されていて、国外移籍に際して移籍金を求める条件はおかしいのではないか!」と起訴したのだ。その結果ボスマンの主張はほぼ認められ、以下の2点がそれに当たる。

1. クラブと契約が終了した選手の所有権をクラブは主張できない
2. EU国籍所有のサッカー選手にもEU労働規約を適応するべき

 つまり、以前はEUの労働規約にサッカー選手は適応されていなかったのだ。そして結果的に、この『ボスマン判決』は世界のサッカービジネスを変える元となった。例えば、契約終了後の「移籍金」が発生しなくなったので、その金は選手年俸に回り、サッカー選手の高給化が進んだ。しかしクラブは移籍金を得てクラブを運営していかなければならないので、選手と5年や6年という長期契約を結んで、残った契約を買い取ってもらう方法で実質的な移籍金を得ることが一般化した。これが今日のサッカー選手の移籍の基礎だ。しかしだ!これはまだEUレベルの制度で、01年7月5日、さらに様々な問題を踏まえ国際サッカー連盟がサッカー史上初の全世界共通の移籍ルールを採択した。これが「ボスマン2」と言われる規定だ。興味があれば調べてみても面白いかもしれない。
 
 かなり割愛して説明したが、現代サッカービジネスの大きな割合を占める移籍問題は元を辿ればボスマン判決がサッカー界の構造を変えたことが分かる。それにしても、サッカーっていう実力の世界で、なかなか上に発言するのが難しい中、ボスマンはEUに対して声を挙げたわけだから凄いことた。サッカー界はボスマンかケイスケホンダの二択だろう。今後はさらに背景にある政治的問題や国民性など様々な切り口から分析して、ボスマンとケイスケホンダに注目だ。あれ、何の話をしているんでしたっけ?笑

 
 p.s. 僕もまだ修行中の身なので、間違いなどがあれば指摘して頂きますようよろしくお願いします。また、有益な情報や映画、必須コンテンツなどあれば教えて頂きたいです。

参考文献: 『サッカービジネスの基礎知識』広瀬一郎


2. インスタに載せたくないオススメのお店 

・京都の隠れ家的な落ち着いた雰囲気が最高です。クラフトビール飲み比べは、ビールに合わせてグラスを変えて提供してくれるのも嬉しいですね。京都を訪れる際には是非。https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/kyoto/A2601/A260201/26023825/top_amp/


・唐揚げ食べ放題ランチ900円!学生はほんま助かる。ランチデートにも使えるユーザーフレンドリーな雰囲気です。https://r.gnavi.co.jp/ez7320pz0000/lunch/?sc_lid=r-smp_menu_tab3_bottom


・京都北山の洋菓子店、キャロットケーキがめちゃくちゃ美味しいです。営業日注意のかなり穴場!https://s.tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26030168/dtlphotolst/


3. フランスで気になったニュース

平等性を確保する為、バカロレア試験に「口頭試験」を導入するべきか議論されています。自由・平等・友愛を掲げるフランスは本当に議論が大好きで、夕食をたべながら急に議論が白熱するのもよくある光景で。実際、自分の意見を持つこと、それを伝えることが一種の礼儀正しさみたいな空気が確かにありました。例えば、僕のフランス語が上達していくにつれて徐々に周りが「Koüはどうしてそう考えるの?」とニヤニヤ質問してきて、夕食の時間とか特に面倒くさくなっていた時期もありましたね。笑 まあ、そういう時はテクニックというか常識かもしれませんが、質問されたらまずは簡潔に結論を述べること、それから理由を適当に一つ以上ポンと足してあげること。これは海外では鉄則です!特にアメリカはフランスよりもそういう文化が強くて、簡単な単語でわかりやすくがモットーですよね。でも「そのitは何を指してんねん」っていうことがたまにあって、一方フランス語は単語に性数一致が行われていたり指示代名詞にle la les など細かく使われていたり、そういう意味で分析しやすい言語なのです。

https://www.lemonde.fr/societe/article/2019/06/24/reforme-du-bac-peut-on-faire-du-grand-oral-un-levier-d-egalite-des-chances_5480557_3224.html





4. 哲学者パスカル『パンセ』読書会開始!


「哲学を馬鹿にすることこそ、真に哲学することである。」


 ここからは日本人にはあまり馴染みのない哲学についてです。個人的にはこのnoteを発行するにあたって、スポーツビジネスに次いで2番目にしっかり勉強したいと思っているのがこの『パンセ』なんですよね。どうしてかというと、フランスで1年間、大学院博士過程の専門家の方がパスカルの『パンセ』を大学院修士レベルで僕にみっちり教えてくれて、そこでの経験が僕の人生を大きく変えてくれたからです。しかも、フランス語で読むとかなり噛み応えのある難しい文章で、これに慣れておくとフランスでの日常生活や書物の中でフランス語の構造が分からない、となることはほぼありません。まあ、今日は初回なので、そもそものパスカルと『パンセ』の基礎知識だけ押さえておきますね。

『パンセ』とはフランスの天才パスカルが書き残した"メモ書き"です。それによって、どのような順番でメモされていたのかという研究が進められていたり、文学的な視点からなぜこの単語が使われているのかなど、様々な研究が現在行われています。有難いことに、僕は大学でパスカル研究者たちにかなり可愛がってもらっていて、フランスで何度か食事に誘ってもらったり、彼らから人生の重要事項をいくつか教わりました(もちろん恋愛も)。

 そんな彼らが本当に楽しそうに研究しているパスカルの特徴は、まあ、ユーモアたっぷりのおもしろい人ではないけど、頑張って面白く書こうとしているのが見受けられるタイプの人間だと僕の指導者は語っていました。笑 

 それから17世紀の時代に生きた人ということも必須キーワードです。この時代から、世の中の秩序、人間の本質、神の存在、キリスト教、宇宙の無限などなど、本当に鋭いことがいくつも書かれています。
 パスカルはキリスト教になるべきだ!と言っていて、その目的でパンセを書いているわけですが、僕はキリスト教信者でもないですし、僕の指導者も全く違います。とにかく、様々な切り口から『パンセ』を切り取って、面白さを見出すセンスや感覚を鍛えることが一番大切なのです。(生意気にすみません、パスカル研究者の方の口調と文体を意識して書かせてもらっています。笑)

 まあ、そんな感じで来週から本格的に読解を掲載していこうと思います、よろしくお願いします。



プロフィール

 Koü (コウ)

 高校時代、地方のJユースクラブでプロサッカー選手を目指す。プロのトップチームの練習試合に帯同するくらいまでチームで成長させてもらったが、プロ契約とは程遠く夢を断念。大学からは語学に専念し、三回生の一年間をフランス・リヨンの大学に留学する。ヨーロッパのサッカー文化に触れ、フランスでワールドカップ優勝の瞬間を経験した中で、スポーツの普遍性の高さの中に特別な希少価値を確信した。
 現在は大手サッカースクールで150人の選手のアシスタントコーチを務めながら、一年後イギリスでスポーツビジネスを学ぶ準備を進めている。

『フランス国民教育省認定公式フランス語資格DELF B2 (仏検準一級相当)』
『スペインAFEN公認サッカー指導者ライセンス』






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