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ビリヤード&ダーツバーの接客とは

前回書いた、『ビリヤード場について考える』の続編的な感じです。

そもそもビリヤード場やダーツバーはアミューズメント施設?体育館の様なスポーツ施設?はたまた飲食店?

位置付けとしては凄く曖昧ですよね?

自動販売機やペットボトルでのドリンクの提供だったり、レストランに負けない飲食を提供していたり…。
さらにはお酒やタバコがOKだったり。

と言うことは、サービスの形態が違う以上一緒くたにする必要はないのかもしれませんね。

今回は、そんなサービス形態がぼんやーりとしたビリヤード&ダーツ場の接客を考察してみたいと思います。

私の文章では良く出てくる“実体験”から、自分なりの思うところを話します。

最初に驚いたのは、ビリヤード場のスタッフの挨拶。
自分が日本のビリヤード場に最初に行ったのが23歳の時。衝撃だったのはそこの店主の挨拶でした。
入店すると、“おはよう!”と言われます。
夕方、夜中、そんなの関係ねぇと何時なんどきでも“おはよう!”でした(笑)。
沢山のビリヤード場に行っていたわけではなかったのですが、特に個人店ではこの“おはよう!”を常連さんも含め専門用語みたいに使っていました。(今もそうなのかな?)
さらにさらに、帰る時は“おつかれ!!”ですね。

挨拶の次は相撞き。
私が何も分からず店を始めたばかりの頃は、プレイ中にチップが飛び交っていました。
スタッフは誰が相手だろうと、誘われたら断るな!!というのが暗黙の了解でありました。
こちらの体調やお財布の中身関係なく、断ることはお客さんに対して失礼であると…。

スタッフが数名いるような店舗さんでしたら、お一人で来られたお客様に対してお相手することも可能かもしれません。ただ、一人で店番をしなくちゃならない店舗さんは沢山あります。
お客様に対戦していただいている最中に他のお客様が来られたらどうしますか?
お相手中にドリンクや、フードの注文を頂いたらどうしますか?
待たせてしまいます…。

私がビリヤード場の開店準備をしている時期にビリヤード台を設置していただいた職人さんにこんなことを言われました。
“これからビリヤード場を始めるなら、プレイヤーにはなるな!自分が上手くなりたいと思って熱中すればするほど接客が疎かになる。プレー中のオーダーが邪魔に感じる。プレーするならほどほどにしておきなさい。”というお言葉をいただきました。
その時の自分の中でのビリヤード場経営は、タダで球撞けてラッキー♪くらいにしか思っていなかったので、とても衝撃を受けました。

数年前のとあるダーツのリーグ戦のオーナーミーティングでのこと。
いつもの流れでリーグ戦のメンバーのことや日程を決めた後にお金の話になりました。
関東ではミニマムチャージと言って、その日にゲーム代金と別に飲食代として~円を1チーム最低使うのが主流になっているとのことで、この辺りも取り入れるかどうかという話になりました。
その時自分以外の店舗さんはダーツバーさんで、ビリヤード&ダーツ場はうちだけでした。
そんな時、その会を仕切っている方にこう言われました。
“ここからは飲食店の話をするから少しゴメンね。”と。
この言い方は明らかに話に入ってくるな!という意味を含んでいました。
私の店でも飲食物は取り扱っています。
ダーツバーさんからしたらチンケな物に見えたのでしょう。話し合いすら参加させてもらえませんでした。 とても悲しかったです…。
その人の中でビリヤード場とダーツバーではなにが違ったのでしょうか…。

話を戻しましょう。
私たちビリヤード&ダーツ場で働く者にはどのような接客が求められているのでしょうか??

私は常に心掛けていることの一つに、必ず“いらっしゃいませ。”と“ありがとうございました。”と言う!があります。“いらっしゃーい!”の時もあります(笑)。
常連さんになってくれて仲良くなれば、昔からの友達みたいに感じてきて、挨拶が段々疎かになってしまう傾向があるように思います。

それから先ほど話した相撞き。
一人で店番をする時間はなるべく相撞きをしない!
冷たいかもしれませんが、自分がプレーしていたら他のお客様も気を使って飲食のオーダーをしづらい雰囲気になってしまいます。
嫌らしい言い方だけど、それで売上が下がります。
ただし、みんながみんな一人でプレーし続けるのは不可能だと思いますので、他のプレイヤーさんとのマッチングや、余裕がある時(暇な時)は一緒にプレーさせていただいてます。

あるお客様からみると、単なるスタッフ。
またあるお客様からすると憧れのプレイヤー。
スタッフと話したくて来てくれている方も悩みを聞いて欲しくて来られた方もいるかもしれません。

私は大型チェーン店とは違う、もう少しだけ距離が縮まった接客が出来たらなぁと思ってます。

最近では大型チェーン店の中でも専門店に負けない設備を整えているところも増えてきて、ますます個人店は厳しくなってきました。
近くのビリヤード場もダーツバーも何店舗も閉店してしている中、価格で勝負しても必ずチェーン店には勝てません。
それでも私たちはお客様の選択肢の候補にならなきゃいけません。
次もまたここに来たい!と思ってもらえるようにお客様と触れあっていきたいです。
ビリヤード&ダーツ場経営の旅はまだまだ続く。(続けられるまで…)

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