鰓の筋肉は美味しい

ほーんの少しずつ、立ち直っている。
それは、耳の後ろの髪を青く染めることだったり、爪の色を綺麗にすることだったり、可愛い下着をつけることだったり、気が進まなかった飲み会に行って意外と楽しかったり、古本屋で70年以上前の本を買ったり、欲しかった革の鞄を買ったり、美容師に話を聞いてもらったり、スカートのホックを強めに直したり、知らなかった人のことを知ったり、ほんとの話ができる友だちが増えたり、ちょっとハメをはずしたり、友だちのイラストのステッカーをMacBookに貼ったり、お手紙にお返事をしたり、チャレンジングな仕事を受けたりする。
たぶん、そんなようなことなのだ。

ダメなことはたくさんある。さらに鬱に入れば、ダメに見えることはいまの何倍も増えるとおもう。いまはもしかしたら躁転してるかもしれないけど、いまうれしいことを、ちゃんと自分の真ん中に詰め込んであげないと、わたしは生きていかれない。定年までははたらく。はたらいたお金で好きなことをする。自分が知らないことを知ってる人と一緒に過ごしたい。そうできれば、わたしの世界はどんどん広がっていく。知ってることを、ちゃんと共通言語で話せる人と一緒に過ごしたい。そうできれば、わたしは自分を好きになれるような気がする。全部はできないだろうけど、わからないことは、期待があるから幸せなのかもしれない。思っていた未来じゃなくても、そのいまが、愛おしいと思える日がくるだろうか。いまより一つでも多くなにかが決まれば、安心する分、可能性は減っていくのかもしれない。

まだ自分のこと全然好きになれない。でも、もう少し、甘えさせてくれる人やものに甘えていたい。わたしは弱くて、常になにかに救われていたいし、常になにかを頼りにしたい。「わたしは救われるし、なにかに頼れる」とちゃんと信じられたら、もう少し自分を好きになれる。いまでも、みんなに救われて、頼っているのに、欲しがりでごめんね。ありがとう。

学校で理科を6年教えていて、自分なりにがんばっていても、理科は宇宙のことなのだ。知らないことのほうが多い。「魚の鰓は呼吸によって筋肉がすごく発達しているから、部位はちょっぴりしかないけど、締まってすっごく美味しい」ということを今日はじめて知った。びっくりした。知らない知識に、知らない気持ちに出会うことがとてもうれしい。飽きっぽいから、見えてる世界が変わり続けないと、全然物足りないの。

#日記 #エッセイ

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2019

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