バチェロレッテ 9.10結末観終えた感想(萌子さんが結婚できない、男を見る目がない理由)

最初から最後まで萌子さんが結婚できない理由、男性を見る目がない理由がよくわかるシーンが満載でした。

1番良く分かったのが、萌子さんが母親と2人でいる時のシーン。私から見た萌子さんの正体は「トラウマを抱えた幼児」でした。良くも悪くも彼女は幼児のまま32歳になってしまった。

優しい母親に愛情たっぷり注がれて、五体満足で生まれた時から沢山の愛に囲まれてきたのを自負しているところが彼女の魅力にも繋がっている反面、それが恋愛において仇になってしまっているように思いました。

「愛の正体を知りたい」と言い続けた萌子さんの最大の勘違いは「人(結婚相手)にも最初から完璧な愛がある」と思っていること。

広義の意味では確かに完璧な愛は存在してますが、人間の恋愛における愛とは「育むもの」というプロセスが必要な事がわかっていない。

でもどうして分からないのかというと、森羅万象全てのものに愛を感じる事が出来てしまうからだと思います。

曇り空にも何にでも感動できる萌子さんは、地球の絶対的な愛に浸かりすぎて地球と同化しすぎてしまった。(杉ちゃんという一元性の愛を表層化できる人物が萌子さんに惹かれて止まないのがその何よりの証拠)

と同時に過去の悲しい恋愛体験により、萌子さんの中に潜んでいた古い感情的な苦痛の集積エネルギー(ネガティブなもの。ニュー・アースでいうペインボディ)の存在が増幅し萌子さんのエゴと同一化してしまった。

その為に、唯一人間が抱え持つ、その古い感情的な苦痛の集積エネルギー(ネガティブなもの)の存在を受け入れようとしない。それが恋愛の邪魔をしているのです。

前の男性との間で完璧な愛を見つけたと思っていたら振られ、それがトラウマになっている事を杉ちゃんに告白していましたが、その出来事がそれらを物語っていました。

過去の失恋により、自分にもその苦痛の集積があると知ったのにも関わらず、その存在を認めてあげずに臭いものに蓋をするかのように生きている。

それなのに向き合う男性陣には蓋を開けろと言う。
そうして相手の男性の蓋をこじ開けて、臭いものを見たがるのに自分は見せない。

そして漏れなくコウさんもその被害者になりました。笑 
正確には番組を忖度して被害者役になったわけです。コウさんは大人なので。

萩原さんが「ズルい女」と彼女に言い放ったのはこの深層心理を見抜いていたからに他なりません。(実は本当の萌子さんではない、その蓋をされた苦しみの集積エネルギーが萌子さんの身体をのっとっているのですが萌子さんはまだ気がついてません)

「私は完璧な愛に囲まれて、私だって愛の存在のはずなのに、そんな完璧な私に臭い汚い部分なんてあってはならない。

どんなに辛くても笑顔を絶やさない、本物の慈悲深い愛情を持っている素晴らしい母親から生まれ育った私にそんなネガティブな部分があるなんてあり得ない。

私だって母親のようになれるはず。だって私はこんなに愛されて育ってきたんだから。」

萌子さんの第二感情はそう思っているかもしれません。

杉ちゃんは、母親を見て萌子さんを重ね、20年後の姿が萌子さんだと言いました。

でもね、萌子さんのお母さんが、杉ちゃんから見ても素敵だとわかる人になっているのは愛しい萌子さんを産んで育てたからなんですよ。

お母さんの愛の結晶が萌子さんなんです。

つまり、萌子さんが憧れのお母さんのような人になるには、萌子さんが母親から愛を育む上で必要不可欠な苦悩の側面も学び実践しなければならないのです。

今はまだ、お母さん=愛を育む役割、萌子さん=愛の存在という状態で、母から愛をもらいっぱなしなので幼児のまま成長が止まっているのです。

萌子さんが精神的に大人になるには、萌子さん自身が自分の事だけを考えて生きるのではなく、人間の未完成さを認めた上で男性選びをし、萌子さんのような子を生み育てて天真爛漫な人を支える側の立場を経験していく必要があるのです。

ローズさんが最後まで萌子さんを男性陣の罵声からかばい続けたのは、その幼い萌子さんを見抜いていたからなのでしょう。女子供は守るべき存在。典型的なラテンラバーの姿がそこにあると思いました。

あの衝撃の結末の最大の原因は番組の人選ミス。
バチェロレッテ選びを間違えた事で起こった悲劇でありましたが、それが番組を最も盛り上がらせてくれる喜劇の要因になったので、バラエティショーとして実は初回にして最高に良い人選だったというオチに。

彼女が幼児だったからこそ、素敵なヒューマンドラマが生まれ最高に面白い衝撃の最終話になったのだと思いました。

結婚は自分だけで完結できないもの。

自分1人で勝手に決められないのが結婚であり、そこが結婚の面白さ、醍醐味なのに「自分の人生は自分で決める」と言い放った萌子さんは、お一人様のカリスマ的存在で生きた方がキラキラ輝いていけるのかもしれない、本人も薄々それを感じての結末だったのだと思った次第です。

結論として萌子さんが結婚できない理由、男を見る目がないのは心がピュアすぎて幼いままだから。

悪い男に引っかからないように、ローズさんと杉ちゃん、これからは友人として萌子さんの成長を見守ってあげて。笑笑

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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