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【フラメンコ公演レポート】〜フラメンコ・オン・ファイア:TOMATITO〜 (2023年9月2日)


今回の8月スペイン訪問の目的の一つは

パンプロナに行く事だった


パンプロナはスペイン北部のバスク地方にある街で

牛追い祭りが行われる事で有名である


残念ながら牛追い祭りは時期がずれてしまったので見れなかったけど

8月は北部では珍しいフラメンコフェスティバルが開催される


もともとスペインに行っても

目的がクラス受講だから

空港着いたらいつもそのままセビージャのある南に向かう


なので実はスペインの北の方って縁がない


フラメンコのイメージがない北の地のフェスティバルが

どのようなものなのかを一度見てみたかったというのもある


フェスティバルの公演スケジュールが発表された時

「ファルキート公演がある」

って事で8月訪西を決めたのだけど


いざチケットを購入しようとすると

ファルキート公演のクレジットカード決済ができない

なんどやっても、日にちを変えてもできない
(結局飛行機をとる最後の最後まで決済できなかった)


他の公演は購入出来るのか?と思い

スペインでもそう数が多くない

トマティートというギタリスタさんの公演チケットを購入してみる


と、購入出来る


結局決済できなかった理由は最後までわからなかったけど


その頃にはファルキートとモレノのマドリッド公演が決まっていたので

スペイン滞在のメインをマドリッドにして

チケットが取れたパンプロナは弾丸でギター公演を聞きに行くことにした


という理由で弾丸なので当日飛行機でパンプロナ入り


牛追い祭りのルートだけ聞いて

牛になった気分で辿ってみる(笑)


そうして遊んでいるうちに夜になったので会場に向かう


とても暑い日で

日中はほとんど人が出歩いていなかったけど

街のメーンホールと思しき会場は

結構人が集まっていた


会場はセビリアのマエストランサ劇場クラスで

様子を見ているとやっぱり南とは若干熱量が違うと感じた
(やっぱり南の人は賑やかなんだなと思った)


私はこのギタリスタさんは初めて聞く人だった

前情報としては

それなりに大きな息子さんがいて、同じくギターをやっているということくらい


今回の公演は

ゲストの歌い手さんが2名とパルメロ&コーラスが2名、サポートギターと

あとピラーニャという有名なパーカッショニスタさん


最初こそ静かな入りで

ほぼ歌と一緒にやる感じの進行だったけど


途中に入ったギターソロの、多分ブレリアだったと記憶してるけど

その完璧なコンパスとギターの強弱、音色が


凝ったテクニックを使うわけではないけど

それでいてすっと耳に入ってくる感じで


たぶんこれはこのギタリストさんの性格なんだろうなと思った


ピラーニャのパーカッションと良く合っていて

ものすごく素晴らしかったです


会場のお客さんも惜しみない拍手を送ってました。
(拍手が全く鳴り止まないってのも久しぶりに見た)


後日、街のメイン広場で行われたこのトマティートのイベントに

大勢の人が詰め掛けていたのを広報が出していたので


きっとあの公演が

街にフラメンコが認められる転換点だったんじゃないかなって思った

やっぱり街に受け入れられるって大事なことだよね

フラメンコ・オン・ファイアは今回10回目だったそうだけど

北の地へのフラメンコ進出のいいきっかけになるといいなと思いました


そんなこんなで翌日

夜はファルキートのマドリッド公演があるので

間に合うようにまた飛行機でとんぼ返り

😓

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