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なぜGoogle+は廃れたのか

Google+(通称ぐぐたす)は、先月2019年4月に幕を閉じました。私も一時は使っていたんですが、いつの間にかほとんど使わなくなっていました。タイトルは、「なぜGoogle+は廃れたのか」と書いてますが、サービス終了が事実で、廃れたというのはあくまで私の主観です。

フリーランス向けのSNS(https://lancepod.com/)について、今更ながらどうにかしようといろいろと構想を練っていました。ただちょっと個人的にいろいろとありすぎて、去年の10月頃から気付けば半年冬眠してしまっていたようです。冬眠から開けるとTwitter界隈の人の様相がほんと変わっていて、びっくり(結婚してたり起業してたり転職してたり)人は半年もあれば変わるんですね

自作のWebサービス、Lancepodでいえば、俯瞰してみるとwordpressでも制作できるような内容になっていて、それじゃ意味がないよなとようやく気付き始めた次第です。「頑張らなくてもフリーランス間がゆるいつながりを作る」ためにはどうすればいいか。

いろいろと考えていくうちに、一般的にSNSと言われるもの(プロフィールがかけ、タイムラインがあり、フォローができる)と同じ仕組みだと意味がない(既にあるので)と思うようになりました

そんな感じで自分の中でプチSNS研究を始めました。以下、データとして根拠がなくほぼ、私の単なる主観と考察です。

SNSってなに

余談ですが、SNSって言葉は使うけどその定義がそもそもなんのか、自分の中でふんわりしている事に気付いたんですね。

いまは「リアル(ソーシャル)の関係をオンラインに反映したもの」が狭義のSNSだと思っているんですが、LINEなどのメッセージツールをSNSとして紹介している記事とかもあって、広義でいえばオンラインでコミュニケーションがとれたらSNSになってしまうのかなと思います。

Google+が廃れた理由

いいSNSとは何か、を知るためにかつて御三家と言われた(と勝手に思っている)Facebook/twitter/Google+について比較してみました。大ざっぱに言えば、投稿する、それを見た人がリアクションする、フォロー(とか友達申請)してつながりを作る点について、3者とも共通な作りで俯瞰するとどれも似通ったものになってしまいますが、私がそれぞれのサービスから受ける印象は全く違います。

その違いはコンセプト(私の主観)
Facebook
あくまでソーシャル(現実世界で既に関係性がある知人)のつながりを強化(深く)する
Twitter
「今を知る、今を発信する」ためのサービス(匿名性があり、実世界で認識のない人とのつながりも促進)
Google+
「あなたの好きな事」を基軸に情報を共有するサービス

言い換えると、Facebookは人との繋がり、Twitterは即時性のある情報、Google+はトピック(趣味とか人とか好きの対象)、を中心に据えたSNSじゃないかと思います。その中で何故Google+だけがサービス終了してしまったのか、というと

「何をやるかよりも、何をやらないかということが重要」とか、ある有名な彫刻家が像を掘るのは簡単で像らしくないところを全部削ると像になる?とか何かの本で見た気がするのですが、

Facebookには「実名制」という制限が(一応)あり、Twitterには「140文字」という投稿の文字数制限が(一応)あります。それらの制約がFacebookがFacebookらしくTwitterがTwitterらしく感じる事ができる理由なのだと思いますが、Google+にはそれといった制約がないようで、逆にそれが代替サービスがいくらでもあるように思えてしまいます。

Google+がサービス終了した理由は、GDPRに代表される個人情報管理への厳格化や高コスト化や、GoogleのビジネスにGoogle+が合わなくなってきた事が理由じゃないかと思うのですが

Google+が自分の中で廃れたと感じるのは、一言でいえば、ユーザーからみて際立った特色がなかったからなのかなと思います。FacebookやTwitterが創業者の想い・コンセプトを起点にしているのに対し、Google+はGoogleのビジネス上の戦略から生まれたはずなので、コンセプトを希薄に感じるのは仕方がないのかもしれませんが

SNS2.0

Webは死語になりませんが、SNSは既に死語になりつつある(と思っている)ので、SNS2.0なんて言葉が登場する事はないと思います。

これからWebサービス上のコミュニティを立ち上げようとしている奇特な人(自分)が、それでも成り立つものにしていくためには、Facebook/Twitter/Instagramとは明らかに差別化できないと、それを使う理由が生じない気がします。タイムラインとフォローの延長線上に需要はない(あるけど入り込む余地がない)。コンセプトを横軸、何を提供するか(しないか)を縦軸に考えていく必要がありそうですね

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