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「メタメタバースの年に」 ありたい私であるために、今できることを続けたい-今年の抱負

 明けましておめでとうございます。蘭茶みすみです。昨年は体調の悪化でお仕事を辞めたりと大変でしたが、おかげさまでメタバースアイドル活動を続けています。

 今年は「メタメタバースの年」にしたいと思います。メタバースが新しい概念だった2022年に対し、2023年は「メタバースが既にあることを前提として、どのようにこれからの世界を創りあげていくか?」が問われるような気がします。

 発達障がいや性別違和を抱え、アイデンティティを解放する手段としてメタバースを活用する蘭茶みすみ個人としては、今年は「生きづらさ」と「自己の解放」に向き合い、当事者だからこそできる活動を進めていきたいと思っています。

 現在のメタバースとバーチャルアイデンティティの分野では、ある程度の経済活動が進んでいるものの、それ以外の社会活動においてはまだまだ未知数の状況です。そこで蘭茶みすみは、バーチャルアイデンティティやメタバースを活用して、より幅広い分野での当事者だからこそできる活動を進めていきたいと考えております。

 蘭茶みすみは2018年に活動を始めてから一貫して、ありたい自己の解放、ありたい世界の創造を目的に進めてきました。当初は少々過激な表現でコンセプトを打ち出したものの、現在は一歩一歩着実に現実と向き合って創りたい世界を創っていく方針で、今後も変わることはありません。

 今年の具体的な目標は三つあります。一つは現実の障がい者や性的少数者、幅広く当事者運動に「蘭茶みすみ」として関わること。二つ目はオピニオン空間としてのメタバースの振興。三つ目は「肉体廃止論」を発表することです。

 当事者運動に蘭茶みすみが関わることで、本来の人間のありかたは、肉体や環境によらずに、ありのままに自由であることを共有していきます。私と同じように苦しんでいる方々へ、「こんなあり方もあるよ!」というメッセージを発信し、楽になってもらいたいことが一つ目の願いです。二つ目は社会全体に対しても「こんなありかたがあったのか!」と自由なメッセージを発信し、さまざまなバックグラウンドをもつ人もまた自己を解放して、解放できたからこそ、お互いに他者を尊重できるような世界を創っていきたいです。

 オピニオン空間としてのメタバースの活用は、世界全体とつながれ、日本国内でもさまざまなバックグラウンドをもつ人とつながれるからこそ、それぞれの背景を共有できる性質に意義があると感じているからです。2022年秋に参加したイギリスのRAINDANCE IMMERSIVE映画祭では、ウクライナ反戦など社会的メッセージの強いイベントもありました。また、香港などの友人は積極的に現在の民主主義について議論しています。私の「他者の属性で自己表現」も良い反響で、今年は「女性とメタバース」「障がい者とメタバース」など、より深い議論を進めて相互に尊重できる活用を考えています。

 「肉体廃止論」の発表も大きな宿題です。蘭茶みすみのテーマである肉体からの解放というメッセージをいかにまとまったテキストにして発信するかという点は長年の課題でした。「メタバース」として肉体からアイデンティティが解放できる空間が現実のものとなった現況を踏まえて、今後のテクノロジーと個人の権利と自由のありかたの方向性を問いかける肉体廃止論を書く必要を感じています。

 アイドルとしての蘭茶みすみは今年で二年目になりました。「クリプトアイドルメタバース」としてメタバースを発信しつつ、「みすみん」としてありかたの自由を象徴するアイドルになれたらと思います。アイドルは象徴でもありますから、私のテーマである「ありたい自己の解放」「ありたい世界の創造」を象徴できる存在でありたいと思っています。

 今年の蘭茶みすみはメタバースから飛び出して、さまざまな方々に私自身のありかたを届けていきたいと思っています。VTuberとしての活動により力を入れ、新聞記者の経験も生かし、当事者として聞き、議論し、伝えることを進めていきます。

 何よりアイドルとして応援してくれるみんなの力になりたい。私たちひとりひとりの笑顔がメタバースです。一緒に笑っていきましょう。ぜひぜひ、今年もよろしくお願いいたします!



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