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[かけた時間×教材数=英語力]。 学習時間分を英語力に還元する、音読哲学。[連載 vol 7]

こんにちは、語学の裏設定のゆうです。連載vol 7の今日は、学習にかけた時間をそのまま英語力へと還元させる、音読哲学についてです。

巷でよく言われている、精読という方法です。

躊躇せずいきなり結論から出します。下の画像のような式に沿って音読を続けていけば、学習した分だけ英語力が上がっていきます。

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この式が教えてくれることが3つあります。

・1つの教材を徹底的に研究する
・1つの教材を徹底的に繰り返す
・そのような教材数を増やす

そして、この式に沿って英語を学習すれば、語学学校いらずで、1年で中学レベルの会話力から実用レベルに上がります。事実、私自身も、中学レベルの会話力からTOEFL96点まで独学で引き上げたのはこの方法でした。

いわゆる"日常会話レベル"で英語を話せるようになりたい人や、英語が嫌いだけど必要だから勉強している人は、英語学習はこれで完結します。

言語が大好きな人は口を揃えて「英語学習には終わりがない」というかもしれません。もちろんそれは事実です。

しかし、中にはさっさと英語学習を終わらせたいという人が居ることも事実です。この精読という方法を使うと、

・英語学習が「終わる」ようになります。
・しかも「お金をかけず」終われます。

「終わる」とは、目標の英語力に早く到達するから、「終わる」という意味です。(もちろん本記事は英語や語学が大好きな人向けではないです。)

そうすることによって英語以外に貴重な時間を割けるようになり、もっと自分のしたいことをして、生きることができます。本記事を読むことで、英語をさっさと終わらせたい人が、1抜け、2抜けできることを願って書きました。

スピーディーに読めるように、今日の記事はいつもの半分くらいの長さにしました。

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1. 1つの教材を徹底的に研究する

教材を徹底的に研究する、とはどのようなことでしょうか?3つポイントがあります。

・使われている単語を全て理解する
・使われている文法を全て理解する
・音源の発音を完全に真似られるレベルで研究する

このように、理解の精度を上げるから、「精読」と言われるのです。

さて、最初の2つに関しては、辞書を引くことで完結します。

発音の研究とは、リズム音の抑揚のことです。どこで上がったり下がったりするか書き込みましょう。こうすることで、より英語らしい発音で話すことができるようになります。

最初から1冊研究しきる気でいると挫折するので、まず本文がある1ページを徹底的に研究していってください。そうしたら次のステップ「繰り返す」に移ります。

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2. 1つの教材を徹底的に繰り返す

先程のステップで、完璧に教材を、または1ページを理解したとします。

それを10回、20回、30回、、、100回と暗唱できるまで繰り返してください。回数に目安はありません。暗唱できるまでです。

もう一度言います、何も見ないで暗唱できるまで次の教材に移ってはいけません。

教材は恋人です。

いま恋愛中の相手(教材)を捨てて次の相手(教材)に目移りしてはいけません。ぐっとこらえて、目の前の相手だけに集中するのです。

言い換えたら、浮気は禁止です。

ここで浮気せずに、1冊なり1ページを征服した人が語学学習の勝者となる、と心得てください。

ちなみに、教材の繰り返し方がVol4に書いた、シャドウイング・オーバーラッピング・リピーティングとなります。

(恥ずかしい話、私は試行錯誤の段階で何回か浮気をしたので、その間はつねに英語力が中途半端でした。)

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3. そのような教材数を増やす

このようにして、1冊の教材・1ページを完全掌握したら、次の1冊・1ページに進みます。

これは浮気でしょうか?

その通りです。しかし、ここに秘訣があります。

・1つの浮気を徹底的にやりきるまでは、別の浮気はしない。
・1つの浮気をやりきったら、別の難易度の高い浮気をする。

この繰り返しによって、英語力はかけた時間の分だけ成長していきます。

このことだけをおさえておけば、

・とりあえず"日常会話レベル"まで英語力が上がったらいい人
・英語が嫌いだけど英語学習をひとまず終わらせないといけない人

にとって英語学習は完結します。

英語は単なるツールだけではない、と考えている一部の言語好きの皆さんにとっては、語学の深さを紹介する次のVol.8の方をよりお楽しみ頂けると思います。

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ちなみに、私が運営するオンライン英語塾ではこの方法をベースにして英語の授業をさせていただいております。興味がある方はこちらから詳細をうかがい知ることができます。


まとめ

更に理解を深められるように、別の表現を使って表すと、英語学習攻略の3ステップはこのようになります。

・繰り返す用の台本を作って
・完璧に吸収できるまで繰り返し
・台本の数を増やす

必要に迫られて英語系の試験を受けないといけない人でも、この方法だけで善戦できます。TOEICも、TOEFLも、IETLSもこれだけで乗り切りれますし、私はこの中で一番むずかしいと言われているTOEFLを、この方法で1年で突破できました。

(2023年加筆→IETLSのSpeaking 8.5もこの方法で取得できました)

このように見れば、語学学習というのは非常に単純で機械的なのです。

留学いらず、日本に居ながらにして英語をマスターする芸当もできてしまいます。

本記事が皆さんの英語学習の糧になったことを祈って、

それではまた!

PS

次回Vol.8もお楽しみに!

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1言語1人格。語学だけで終わらない語学の学習を始めとして、留学・海外生活について投稿しています。フォローしていただくと、語学の勉強が楽しくなります。