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もやもやアンインストール-思い種3 楽しい失敗のススメ

先日の続編です!

わたしなりのもやもやアンインストール

主にコミュニケーション上での緊張や不安についてお悩みを伺うことが結構あります、ということを書きましたが、ではどうやってわたし自身は”もやもや”と付き合ってきたのか、ということを書いてみたいと思います。

それはずばり。

もやもやを無理に”退治”してはいけない。

ということ。
えー!!と複数の方々からも驚かれたのですが💦

どういうことかというと、脳って「~しないように」(失敗しないように、緊張しないようになど)と思えば思うほど逆説的にそうなる、というメカニズムがあるらしいのです。

なんていうのかな、思いが強いこと=その人が強く望んでること、って脳は自動的に判断して、プラスの出来事であっても負の出来事であっても思いの強さに応じて引き起こすらしいのです。
(これはわたしが学生時代に脳の発達心理学を学んでたとき先生が教えてくれましたが、量子力学と心理学を掛け合わせて今でもあれこれ探究され続けている学問の模様です。)

当時は正直マユツバな話で「うそ~~」と信じていなかったのですが、19歳の時初めて一人でオーストラリアを旅したとき、間違えないように・・・と何度も英語で準備すればするほど単純な自己紹介でさえ上手く表現できず相手にポカーン( ゚д゚)とされ続け、かえってコミュニケーション恐怖症になったことがありました。

すると、その時バスで一緒だった(英語がよく話せないくせに多国籍の参加者とともに3泊4日エアーズロックのふもとでキャンプするというバスツアーに参加していたわたし。笑)マージというおばあちゃんが、わたしにひとこと言ったのです。

マージ・マジック


マージ「あなたの名前はなんていうの?」

me「・・・ミ、ミキです。」

マージ「そう、わかった!あなたはミキ。なのね?あなたは日本から来ている学生で、英語はあまり話せません、とかさっき言ってたけど」

me「はい・・そ、そうです。」

マージ「でもね。あなたは自分の名前を伝えた。それで十分じゃない?
英語を話せるかとかどうとか言う必要ないの。あなたがどんな人なのかは一緒に過ごしてわかること。わたしが感じること。あなたが自分であれこれ言う必要なんてまったくない。」(と言っていたように記憶している・・・)

me「 え?! 」とただただ固まるワタシ。
(そうなの?!自己紹介って自分のことアピールしてなんぼでは???)

マージ「さあ!旅を楽しみましょう!大事なのは楽しむこと。そうでしょ?あ、わたしはマージ。マージと呼んで。」

me「は、はい・・・マージ。」

ーと、穏やかでにこやかなマージが、そのちょっとしたやり取りの中で何十年たっても忘れることのできない大事なことを教えてくれたのでした。

・わたしはただわたし。として存在している。(所属や年齢などは”ガワ”の話。大事なのは、目の前の”そのひと”)
・わたしはこういう人間であーだこーだ、と自ら聞かれてもないのに(まして英語で)伝える必要なんて全くない。
・なぜなら、その人のふるまいや考え方など勝手に自然と周囲に伝わること。
・だから、ただその場の時間を楽しんで!
・「あなたらしさ」はそこににじみ出るものなのだから。

誰かに受け入れられる前に自分で自分にOKを

そういうわけで、冒頭の話にちょっと戻りますが、モヤモヤはあっていいのです。
フォーカスするのは、「失敗してはいけない」「ちゃんとしなければいけない」〇〇はいけない星人になることではなく、自分が本当にこうありたい、と望む方向。

わたしの話でいうと、マージが「楽しみましょう!」とシンプルに声をかけてくれたことで、そうだ、自己嫌悪に陥るために来たんじゃない。楽しむためにここにいるんだった、と、気持ちが切り替わり、超ブロークンな英語でもなんだか皆が親切にしてくれているように思え(実際はそうでなくとも、あくまで自分にどう映るかが大事。笑)「わたしはわたしでいいんだ」と強く思えた瞬間が何度も訪れたことを思い出します。

それほどまでにマージの「あなたはミキという人。それが全てじゃない?」という一言が放つ、”わたしはそのままでいい感”(その時は単語をしらなかったけど、self-esteem、自己肯定感ってやつです)の安堵感のパワーは全身をめぐりました。

そう、わたしに足りなかったのは語学力でもコミュニケーション力でもなくそれ以前に、自分で自分を大事にしていない。どうせわたしなんて。って拗ねて、大したことない、って扱ってたこと。それこそが問題の根っこだったんです。

失敗万歳!

というわけで。
もちろん、この1度のエピソードだけで魔法が効いたわけではないのですが、このときを契機にその後さまざまな気落ちする出来事に遭遇しても物事の見方がずいぶん変わったことは確か。

とはいえーなんかもう毎日モヤモヤしちゃってるのよーというあなた。

こうしたモヤモヤさんたちにおすすめしたいある1冊の処方箋がこちらです。

ダメ女、とストレートすぎるところが大好き(笑)

料理に苦手意識を持っているせいで自信を持てなくなってしまった10人の女性が登場。

その女性たちに包丁の持ち方、野菜の刻み方ー(どのくらいひどいか、というと塩ひとつまみがわからない人もいたりするの💦)

といった料理の基礎から教える著者。

ひとつづつ、できることが増えるにつれて女性たちは自身を取り戻し、ひとりひとりのライフスタイルや考え方にまで変化が現れて・・・というノンフィクションです。

この本を読んだときーああ・・・似ているなあ、わたしがありたい方向性と!!と思いました。

登場人物たちはたくさーん失敗します。笑
でも、なんか全部愛おしいの。

失敗って悪いこと?

ダメなこと?

いやーー。

シンプルに人がチャレンジする姿って

美しい。

だから、わたしは個人的に「たのしい失敗」を繰り返そう。とお伝えするようにしようとこの本を読んで決めました。

何もしないで留まることよりずっとすてき。

だから、失敗、というとなんかネガティブに響くから、「たのしい」をつけてみる。笑

というわけで、失敗も失敗でよし。モヤモヤはモヤモヤとしてあっていい。
無理に追いやる必要もない。

なぜならむしろモヤモヤと上手く付き合うことで実は人生は豊かに耕されるから。

失敗も美しさへと昇華できるから。

もちろんカンペキに生きたい人はそれはそれでいい。
それもひとつの選択。生き方。思い方。

ただ、わたしはモヤモヤ共生組として人生ゆるっと過ごしていけたらな、って思ってるのです。

そんな人たちがもしいたらーいろいろゆるやかにつながって出来事や思いをシェアしてもいいかな、って考えています。。。ある形で・・・。
また近くアップしますね。

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