御神木の幹に手を当て、静かに目を閉じる。
誰かがやっていたのを真似てみた。
心の奥底にふつふつと湧いた邪気、弱気、無気力など悪い気を吸い取ってくれそうな気がする。

何百年も前から、この御神木の前をどれだけの人が行き来したのだろう。

喜怒哀楽、みんな必死に生きていたに違いない。
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