2種類のgiver

giverとtakerの話は、聞いたことがある方も多いのではないかと思います。

giver(与える人)、taker(奪う人)

今日はこのgiverに焦点をあてて、一見すると真逆の経営者とホームレスを例にあげてまとめてみます。

●それぞれの特徴

giver…能動的で、相手にどんな恵みを与えられるかを考える人

taker…受動的に相手から何がもらえるか(相手がどんなメリットを与えてくれるか)をただ待っている、またはそれらを搾取しようという考えをベースに持っている人

●世の中にあてはめると…

世間におけるこのgiverとtakerの層は、実は3層に分かれているそうです。

①成功者といわれる人

②一般的な階層

③ホームレスなどの貧困層


①の成功していると言われる方たちは、圧倒的にこのgiverが多いです。もちろん経営者などに限ったことではなく、経済面はそこそこでも家庭面などの日常において満足度の高い人という意味も含みます。

これはとてもシンプルで、彼らは相手を喜ばせることが一種の喜びやパワーになるので、相手の満足度を上げるにはどうすればいいかという考えが浮かびやすく、利益を与える範囲を広げることができるということです。


②の一般的な階層は、ターゲットが広いうえに程度の違いがありますが、①と対比して言うならば、お金や対人に関しての満足度が低い人たちということになります。制度や環境に対して文句は言うわりに、自分の行動や思考の癖にはどんな課題があるのかを見つけるのは苦手というパターンです。これは周囲の人に対しても同じで、彼らは相手の光る部分よりも、落ち度に目をつける傾向があるようです。

そうなるともちろんお互いの力を活かし合うことは難しく、物事をスムーズに(彼らの思い通りに)は進められなくなるので、収入も充実感も少ないままに人生を重ねてゆくことになります。

①のgiverが集まれば、お互いに喜びや利益を与え合う関係になり、両者の良さを褒め合う関係が生まれ、その縁は心地よい距離で続くといわれます。また、同じような人を集めるとも。

もうお分かりのとおり、②のtakerが集まった場合、両者が与えられるのをまっていたり、行動や人格の善し悪しについて難癖をつけるような関係が生まれます。人間関係のいざこざは、余裕のなさから生まれるものでもありますね…。

ではここで最後③ホームレスなどの貧困層の方たちは、どちらにあたるのでしょうか。

結論からお伝えすると、giverです。

●2種類のgiver

お分かりのとおり、タイトルにある2種類のgiverとは、極端に言えばこの成功者とホームレスを示しています。(もちろん例外あり)

全く異なるように思える経済力をもったこの両者は、お互いに「相手に喜びを与えたい」という奉仕の精神を共通して持っていることが多いと。

③の方たちの生き方を否定する気は全くありませんが、できれば①の方でありたいと考えます。

①と③の違いを考えたとき、いくつかの項目に分けて説明することができます。

●両者における違い

・騙されやすいかどうか

・自分の分まで与えているかどうか

・理性と感情どちらを優先しているか

③の経済的に弱い立場にある方は、多くの場合、上記②のtakerから奪われた方であることが多いです。

例えばお金に関する上手い話を持ちかけられて詐欺にあったとか、甲斐性のない男性とご縁を持って貢いでしまったとか、根本的には根っからの素直さからくるものや、善人だからこその希望的観測を持ってしまったがゆえのエピソードを持っていることが多いです。

つまり逆に言うといわゆる成功者は、もちろんgiveの精神をベースに持ってはいますが、自分の分はしっかりと確保したうえで与えるし、どちらかといえば物事を疑ってかかるくらいにメリット・デメリットを現実的に判断しているし、可哀想だから・見捨てられないからという理由で情にほだされただけでは決定しないということになります。

●今後

日本での貧富の格差は今よりもっと広がると言われています。年金や税金の話題はきっとこれからまた増えていくし、いくら世界的に調和を大切にすると見られている日本人だって、余裕がなければお互い周囲を気づかう風潮も減っていくのだろうな…とも思います。

でも身近なところでいえば、将来は自分+周囲の大切な人も守れるくらいの経済的・心理的な余裕を持ちたいと考える人がほとんどだと思います。

歳を重ねたり、社会情勢に左右されたりして無意識にtakerになるのではなく、

冷静であること・能動的に愛情をもつことを備えたgiverになることは、今後の乗り越え方のひとつでもあると考えます。


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#次の記事#ぜったいに

#おふざけ になると思います




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