見出し画像

周りを見渡すと嫉妬心が薄れていく

技術者として働いているとどうしても生まれる、
「なんで自分はあの人みたいに凄くないんだ」
ってきもち。

最近はほとんどなくなったなーという話を書こうかなと思ったんですが、その前にドラマーとして経験してたのでそっちを先に振り返ってみます。

世界を見るほど理想で自分を攻撃したくなる

小学校のときにドラムをはじめて中学高校でいろんなドラマーの教則ビデオ/DVDやライブ動画を見漁る時期に入ったころ。
当時は MR.BIG や Helloween、Slipknot に Cryptopsy あたりを追いかけていた自分は、そんなプロたちとの力量との差に絶望してはドラムが嫌いになることが何度もありました。

いやーなんと高慢なんだろう自分。
今だから思えるけど、比べて一体何になるんだろうか。
でも没頭してる時って何故か「かくあるべき」状態になってて、誰からもその稚拙さを攻撃されてるわけではないのに自分で自分をぶん殴ってはっ倒すようなことばかりしてました。
あと、早くにドラムをはじめて周りの人より少しだけ上手く叩けるからという自負もこの自傷行為に拍車をかけていたと思います。

俯きつづけて自分に籠もると、敵の自分しかいないので。

周りを見るほど現実に集中できる

そんな自分に転機が訪れたのが大学のころ。
しばらく続けていたバンドがなくなって別メンバーで新たにコピバンをはじめることになりました。
コピー曲の特性上、意図的に小音で叩いて抑揚を生むことやスローテンポでもお客さんを前のめりにするドライブ感を求められるようになりました。
どちらかというとそれまでは癖のあるフレースや速度重視の奏法を求められていたので、はじめてだらけでのことでした。

ただ、習得を目指してバンド練習を続けていくうちに気づいてきました。
これまでのスキルセットはあくまでソロドラマーとして映えるための要素が強かったのに対して、今回の抑揚やテンポ感の話はバンドサウンドをより魅力的にするための一要素なんだなーと。

抑揚は何かを引き立たせて聞いてる側の心を動かしやすくするための一種の装置で、引き立たせたいのがサビだったり他のパートの音だったりします。
ドラムだけが抑揚を作ってもだめで、他のパートとのバランスではじめて成り立つものだと思ってます。

「個人としてのスキルセットはもちろんあったほうがよいけど、現状のスキルセットを何と・誰と組み合わせて何を生み出すかを考えるほうが、自分の精神安定としても実際に届けるものとしてもよいなー」

このモチベーションになってからステージ演奏時の視線も変わってきました。
叩いているスネアを見続けるだけの状態からメンバーの顔・ベーシストやギタリストの手元・お客さんの顔を見るように。
落ち着いてくると一番うしろの PA さんまで見るようになってきて、「あー今大ぶりにしなかったから照明切り替えにくかったんだろうなー」とか思うように至りました。

個の力追求もやる でも全体としての機動力重視

だからってドラマーとして下手でもいいなんて一切思ってないです。
好きでずーっと続けているので上手くなり続けたい。

けどそれは、誰と組んでも最高のパフォーマンス出せていいライブにできるようにしたいって気持ちが大きいかも。
過去に並7-9バンドくらい掛け持ちしたときもこの曲にはこのテイストでやりたいなーとかこだわりはいっぱいあったし。

* * *

以上、プログラマーとしても同じように挫折したり嫉妬心で狂ったり、でもひとりじゃいいもの作れないし、作れても誰かに届けて使い続けてもらうってことはひとりだけだと大変だし、自分がやりたいことと求められていることとのバランス見ながら動いていくぞ、でも負けたい気持ちなんてさらさらないからずっと技術追求していくぞー、別に劣等感に対するコンプレックスはそこまでないけどね、というポエムを書こうとして書いた前置きポエムでした。

読んでいただきありがとうございますー よろしければシェアもおねがいします🙏