作品解説　

”ここから先に入らないで下さい”　”長時間のご利用はご遠慮下さい”など街は注意書きで溢れている。世の中マナーが良い人間ばかりでは無いので、注意書きが必要な理由は十分に理解できるが、人に指図される事が嫌いな僕はこの手の注意書きが好きでは無い。

　TechShopで働いていた時、不要になった木材を整理するための収納ケースを作ることになった。当時の廃材置き場は木材が雑然と置かれていて、スタッフが定期的に同じような形の木材を選り分けて整理していた。
なんとか利用者に廃材の整理を自主的に促す必要があったが「不要になった材料は〜」なんて長ったらしい注意書きを貼り付けるなんて死んでもやりたく無い。

そこで思いついたのが、ポテトケース型の角材収納箱だ。
マクドナルドのポテトを食べている時に、ポテトと角材の形が似ている事に気が付いて、このアイディアを思いついた。マクドナルドは世界中誰でも知っているから、日本語が読めない利用者でも理解出来る。
これが、ユニバーサルデザインってことなんだろう。多分。

どのように作ったか

　先ず、マクドナルドでポテトを注文して完食する。
次に空のポテトケースを分解しスキャナーでコピー。ケースの展開図をトレースしたら、大判プリンタで展開図を印刷する。展開図を切り抜いたら合板をカットして、ポテトケースに合うよう組み立てて行く。最後に合板で組み立てたケースの上からポテトケースを貼り付ければ完成。