劇的マーダーミステリー「アク~星降る島に花束を~」をネタバレなしで語る!

そもそも「劇的マーダーミステリー」ってなぁに?

急にマダミスについて書くなんてどうしたの?

マーダーミステリーという世界がある(ロー〇ス島戦記に)
通称「マダミス」と呼ばれるこの体験を広げようと、「マダミス広報部」なるものが存在しています。今は第二期生までいるんですが、そのリーダーに君臨しているのが、相互フォロワーさんの探偵キャンプ代表LEOMAXさん。
そのLEOMAXさんのお誘いを(半ば強引に)受けて、先日体験してきたのが表題のものになります。第三期があるなら立候補するー!ということで、勝手に書いているのがこれになります。

じゃあ「マダミス」って何なのさ

ここから先はあえて「マダミス」と表記します。理由はまだミーティングのアーカイブを見てくださいお願いします。お金を支払う価値がある良い会でしたので。ではそのマダミスとは何なのか、知らない方のためにさらっと説明いたします。
Murder Mistery。直訳するなら殺人の謎。そう、あなたは殺人事件の容疑者となって、目の前の事件に挑まなければなりません。サスペンスドラマを思い浮かべるとわかりやすいかもしれませんが、そこに刑事はいません。いやいる場合もあるけど(GMウォーロック誌のナリユキ刑事シリーズとか)、刑事が容疑者だったりする話もあるのです。
もしかしたらあなたは容疑者ではなく、犯人である場合もあるかもしれません。犯人であったら逃げ切ること、犯人でなかったら犯人を拘束すること(大多数がそうですがそうでない場合もあります)が勝利条件ですが、容疑者たるもの、隠し持つ裏ミッションがある場合も多々あります。うまく状況を駆使しながら、自分の与えられた役を、使命を、そして事件を楽しむ。それがマダミスです。
もちろん一度遊んだらその作品について語るとネタバレになってしまうので、「体験したー、面白かったー」と抽象的な感想しか書けないのですが、まぁ世の中にはフセッターとかあるのでね、プレイ済みの作品についての感想はいろいろと書きようがあるのですよ。

それに「劇的」がつくとどうなるの?

大丈夫、商標問題には引っかからないよ(
新宿五丁目にある「シンジュクジンチ」を中心に、いろいろなマダミスを提供しているのが「ロストプロダクト」という会社です。そこでメインに活躍しているマダミス作家が、なんと昔ペ・ヨンジ〇ンのモノマネで一世を風靡した「ぺよん潤」さんです。芸人からマダミス作家への転身。それには謎解きも通過しているのですが、それはまた置いといて。そのロストプロダクトが提供しているのが「劇的」シリーズなのです。
これには「劇的デスゲーム」と「劇的マーダーミステリー」の2種があるのですが、共通している点がいくつかあるのであえて「シリーズ」と記載します。それは、
①一作品の為だけにワンフロア改装
②荷物を置いたら即目隠しで会場入り
③LINEを使用して情報を得る
④カードによる情報ではなく、実際に「実物」が置いてあって調べることができる
の4つ。①については大阪のNAGAKUTSUさんがやってたり、③についても他の作品でやってたり、④については知ってる人からすれば「LARPやないかい!」ってツッコミが来そうですが幸田幸さんの作品でもやってるし、ってところはあるんですが、4つすべてを兼ね備えているのは「劇的」だけでしょう。
劇的デスゲームは牢屋に入れられたのですが、今回の劇的マーダーミステリー(以下、アクと表記)については巨大な島の地図がフロアにドンとあったり、そのほかにもいろいろギミックがあるのですが、それは実際に遊んでみてのお楽しみということで。

じゃあ「アク」ってどんな作品なの?

ネタバレにならない程度のあらすじ

気が付くと、あなたたちは見知らぬ白い部屋にいます。そこに既に居た人物いわく「君たちは漂流していたところを偶然この島に流れ着いた」とのこと。確かに船に乗っていたところまでは覚えてはいますが…記憶が途切れている部分が多く、なぜ漂流したのかも覚えてはいません。あなたたちは記憶を取り戻すためにこの島を散策します。その島の名前は、「星降島」…。

マーダー起きてないじゃん!嘘つき!

まぁまぁ。最近のマダミスは、死体発見から物語が始まる、というわけではないことも多々あります。サスペンスドラマでもそうでしょう、開始0分で殺人はそうそう起きません。…いや起きないわけではないけれど。
では、この作品について少し補足を。この作品は、3人1組×3組、合計9人のプレイヤーが必要となります。進行役となるGMは2名。この日はゆうへいさんと月雫さんでした。
会場に設けられた白いカーテンはスクリーンとなり、いろいろな画像を映し出します。途中で3人1組となるプレイヤーたちは、ミニゲームを挟みながら、作品を五感で体感します。…いやごめん、嗅覚と味覚はないわ。
作品中に起こる様々な事件。そして交錯する想い。次第に明かされる、知らなかった事実。これは他のマダミスでも同じことが言えますが、劇的だからこそ、没入感はより高まるのです。

「アク」の何がすごいの?

まぁ大きな声では言えないですがギミックですね。劇的だからこそできる、体感できるギミック。さながらアトラクションのようなそれは、否が応でも世界への没入感をより強くさせてくれます。
そしてゲームデザイナーがすごい。先述した、「東のぺよん潤、西のイバラユーギ」と言われる…まぁ俺が今さっき勝手につけたんだけど…「日本一マダミスを作っている人間」ぺよん潤さんと、「パンドラの箱の再開」や「シュレーディンガーの密室」など数多くの大人気作を生み出した白岩ぱんださんの、夢のコラボレーションです。なんとそこに、都内で3店舗を構えるマダミス店舗「クインズワルツ」の代表取締役えいきちさんが入ってきます。
TRPGで例えるなら…そうだなぁ、友野先生ときくたけさんのコラボで河嶋局長が入ってくるような…うーん、例えが微妙。とりあえず、関東のマダミス界隈を賑わせている著名な作家さんたちが集まって作られた作品なのです。

結局、何が言いたいの?

劇的マーダーミステリー最高!ひゃっほう!

うわぁ頭が悪いセリフ。マダミスを説明しながら劇的マダミスを説明するのはなかなか難しいものですが、それでもなんとか理解しようとしてくれて、最後まで読んでいただいた方に御礼を。
まずはマダミスを遊びましょう。そして少しずつ沼にハマっていきながら、劇的マーダーミステリーにたどり着きましょう。この沼にどっぷりハマっていった人たちは、作品の登場人物になりきるため衣装合わせをして貸し切りでマダミスを遊ぶのです。或ル胡蝶ノ夢とかね!(えなみさんが読んでないとは限らないので一応宣伝を)
実際にモノに触れる、調べられる、体感できるということは、物語への没入感を最高に高められます。これは、TRPGでは味わえない、オンラインでは味わえない、オフラインならではの楽しみ方です。あなたも是非、マダミスを遊んでみましょう。
どんな作品を遊べばいいのかわからないって?そんな時はこう叫びましょう。
「Heyマダコー、私が楽しめるマダミスを教えて!」

ごりっごりのすり寄りで終わらせていただきます。

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