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今、幸せを感じる10のこと。

ここのところ、感情がぐわんぐわんと波立つのに疲れてしまったので、いったん幸せなことを考えてみる。

『HAPPINESS IS… 幸せを感じる500のこと』というアメリカのイラストレーター夫妻が描いた本がある。明るい黄色が印象的で、分厚くて、手に取るだけで元気が出るような装丁だ。

2年ほど前に地元のコワーキングスペースの本棚で見つけて以来、その本がお気に入りになった。当時好きなシーンを撮らせてもらった写真が出てきたので貼ってみる。

「愛する人の隣で目覚めるとき」
ハッと目が覚めて、隣にいるのを再確認したときの安心感はすさまじい。相手が先に起きていた場合は恥ずかしいので毛布にもぐる。

「なんとなく聞いていた歌詞の意味が急にわかったとき」
個人的にすごくしっくりきたやつ。昔は聴き流していたフレーズが、いろんな感情を経験して急に刺さる瞬間ってあるよね。

「実家の自分の部屋」
そうそう!このぬいぐるみとかよく分かんないポスターとかに囲まれて、自分だけの秘密基地って感じがしあわせなのだ。あの頃にタイムスリップしたような気持ちになる。

他にも、「思い通りにかかったパーマ」とか「誰かに早く見せたいものがあるとき」とか「ふわふわのタオル」とか、とにかくちっぽけだけど大きな幸せで溢れていて思わずふふっとしてしまう。その緩みを自分自身で感じて、疲弊してかちかちになっていた心にちょっと余裕ができるような気がするのだ。

ここ最近、わたしは何に幸せを感じたんだろうか。

幸せだな、と思うことは日々たくさんあるはずなのに、その瞬間瞬間で通り過ぎて薄れていってしまうのってあまりに悲しい。できれば忘れたくないし、今感じる幸せをちゃんと大切にしたい。

だから、現時点での幸せの記録として書き出してみた。

今、わたしが幸せを感じる10のこと(2019年3月版)

1.1本80円のやきとんと、280円のレモンサワー
2.対等に議論できる友だちとの時間
3.書いた文章に感想をもらえたとき
4.空腹で食べるあったかい手料理
5.好きな人からのハグ
6.時間を気にせずにだらだらとできる休日
7.ひたむきなエネルギーを目の当たりにしたとき
8.ぽかぽかでふわふわな銭湯の帰り道
9.好みドンズバの雑誌と本と映画に出くわす
10.浮かんだ言葉をとりあえず書き連ねたメモ

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1.1本80円のやきとんと、280円のレモンサワー

正確にいうと、大学時代の我らが聖地・かぶら屋のやきとんとレモンサワーだ。友だちと100回近く通ったような気がする。ここで出会ったおじさんから1年くらい猛烈アピールされたり、別のおじさんと飲み友達になったり、てきとうなザ・大衆居酒屋感がたまらなく落ち着く。 

いつでも好きに食べて飲んで、たらふくやって2000円代。この気兼ねなさが大好きだ。ちなみに毎回ひとりで、ハラミ2本・ハツ3本・レバー2本はマストで食べる。 あともつ煮。

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2.対等に議論できる友だちとの時間

これはわたしにとってめちゃくちゃ貴重で重要。もちろんくだらないことや下世話なことをぺらぺらと話すのも大好きなのだけど、同じくらい真面目な話を真面目に議論しあえる友だちが大好きだし、その時間はとっても尊い。高揚する。

内容は様々で、社会の倫理観とか関係性の枠組みとか、愛するとは何かとかね。価値観がちがっても面白がれるのが幸せ。ちなみに長野県民は議論好きが多いらしい、 納得。

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3. 書いた文章に感想をもらえたとき

昔から書いた小説や作文が褒められることはあったけれど、Facebookで投稿するようになったあたりから、わたしの書く文章が好きだと言ってくれる人が一人、また一人と現れた。最近では会社で記事を書いたり、こうしてnoteで投稿を続けていると、わざわざLINEやインスタのDMやメッセンジャーで感想を送ってくれる人が結構いて、なんだか本当に胸がいっぱいになる。

幸せだなあ、この人が読んでくれている限りは、何が何でも頑張ろう。そう思える。いつも読んでくださってるみなさん、本当にありがとうございます。大好きです。

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4.空腹で食べるあったかい手料理

大学進学とともに上京し、ひとり暮らしももうすぐ6年目。6年たっても相変わらず恋しいのは、誰かが作ってくれるあったかい手料理なんだって最近気づいた。

ぼちぼち自炊もするけど、それよりもやっぱり誰かがわたしのために作ってくれたご飯はたまらなくおいしいし、愛おしい。ありがとう。

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5.好きな人からのハグ

もう言うまでもなく、しあわせ。
ハグは回復の呪文である。

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6.時間を気にせずにだらだらとできる休日

社会人になってからはやっぱり土日が待ち遠しいし、金曜日の夜は楽しく夜更かしをして、土曜日は時間を気にせずに昼まで寝て、おなかがすいたらUber Eatsで届けてもらったお昼を食べて、外が晴れていたら少し近所を散歩して…みたいな日常がすごく幸せだったりする。

この感情は大学生の頃にはなかったかもね。とはいえ、真面目だからだらだらしすぎると「もったいない!」ってなっちゃって何かしら始めちゃうのだけど。

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7.ひたむきなエネルギーを目の当たりにしたとき

これはいろいろあって、例えば、実現したいことのために努力している人の話とか、熱量いっぱい詰まった演劇とか、映画祭のスピーチで垣間見える俳優のこれまでの苦悩とか、めちゃくちゃ真摯に何かと向き合って生きている人やもののエネルギーを目の当たりにしたとき、胸が詰まるような思いがして泣いてしまう。

そのひたむきさに心を打たれて、世界はまだまだ捨てたもんじゃないと思える幸せ。わたしも誰かにとってそんなふうな存在になりたい。

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8.ぽかぽかでふわふわな銭湯の帰り道

東京に来て、よく銭湯に行くようになった。行き始めた理由は、一人暮らしで湯舟に浸かる習慣が全くなくなったことに危機感を覚えたのと、ガスが止まってどうしようもなかったから。(たぶん後者が先)

ここ数年はいろんな街の銭湯に行っているが、銭湯の幸福感はその帰り道にあることに気づいた。もちろんお湯に浸かっている最中もあたたかくて幸せなのだが、本番は身体が芯までぽかぽか温まった状態で家まで帰るあの浮遊感たっぷりの帰り道。片手に缶ビールとかあるもんなら、もう幸せすぎて笑っちゃう。

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9.好みドンズバの雑誌と本と映画に出くわす

自分の好みは自分でだいたい分かっているつもりだけど、たまにその範疇を超えてドンズバで心を刺してくるものがある。湧き上がる感動と「こんなものを今まで知らなかったなんて…」という悔しい気持ちとがはんぶんこで、そのときのわたしはだいたい泣きそうな顔をしていると思う。

最近でいうと…ちょっと前だけどアタシ社の『たたみかた』かな。ドンズバすぎて苦しいくらいだった。

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10.浮かんだ言葉をとりあえず書き連ねたメモ

道を歩いていて目にしていたものや、誰かとの会話をきっかけに、急にふっと言葉が浮かぶことがある。スマホのメモにためているのだけど、あとで見返すと断片的すぎて意味わからないものも多い。

終電間際で最寄りに着き、歩き出した帰り道。知らないお姉さんが上を向いて写真を撮っていた。後ろを歩く人たちも、わたしも、つられて上を向いた。
月がとても綺麗だった。そうか、今夜は空がやけに明るいと思ったらそういうことか。

というポエミーだけどまあ一応文章になっているものもあれば、

縄文は生 生きている
弥生は静 死んでいる
共生と共死

意味わからない。一時期縄文のことばかり考えてたからな。でも、こういうのが楽しい。自分がそのとき何を感じていたのかを残していくことは大事な気がするから続けようと思う。

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んー、もっともっと出そうと思えばきっと100個だって200個だって出せるし、これらがスタメンかも正直分からないけれど、今のわたしには、この10個があったらとりあえずよしゃー頑張るかーとなるな。たぶん。 

この先生きていくなかでこの10個のラインナップは確実に変わっていくと思うし、それを自分で定点観測してみるのもおもしろいかもなあと思った。

日常にありふれた小さな幸せを、うおお幸せだーと思って生きたい。思ったときに口に出して言いたい。幸せに対して鈍感にも怠惰にもなりたくない。 

このご時世、明日の朝急に死んでしまうかもしれないし、日々の幸せをきちんと噛み締めていこうと思った夜であった。

(おしまい)

#エッセイ #日記 #コラム #note #つぶやき #幸せ

いつも読んでくださってありがとうございます。大好きです。 サポートいただけたら、とてもうれしいです^^ どうか、穏やかで優しい日々が続きますように。