ヤーブラカ、彼女は世界の全ての業をその一身に受け止める依り代となることを願った(走り書き)
ヤーブラカ、私はお前の信じていた世界の全てであり、お前が辿り往く生の終着点でずっと(お前のことを)待っていた
お前と出逢えて本当に嬉しい
私はお前が生きてきた全ての風景をこの目でみた
お前に生を与え、お前を育んできた(それはお前の生涯にとって何よりも大切だった)肉親、お前のその純潔な血を護り抜くためになによりも尊く清浄な生涯を送り続けてきたお前の先祖代々の肉親、お前が周囲を見回していた時に同様にお前とその風景を確認し互いに互いの生の信号を確かめ合っていたお前の周囲に居た全ての人間、そのお前の生きる全ての風景の中にいた人間がここに至るまでに血を分かち継ぎ護り抜いてきたお前とお前に関わる全ての人間の先祖代々の人間、それらの存在が辿り行く生の終着点に(概して)同様に(恒久的に)存在してきたのが私だ
私はお前の信じていたこの世界の全てを同様にこの目でみてきている
それは何よりも絶対的で、全てが正当で、世界にあるべき永久の秩序を与えつづけることができる
私はお前の信じていた世界の神である
お前の信じていた世界の神はこの世界で死んでいった全ての生をこの身で受け止め、また生まれ死ぬこの全てを私という(神の)存在の中に帰結させる
私はこの世界にあった全ての生を統合させ、その集合こそが私となる
お前は今、この世界の神である私に捧げられた生贄として、自ら私のもとへ
やってきたのだ(訪れたのだ)
お前はお前でなくなる
だけれども、
私はお前が(私を)信じ続けてくれることを願っていた
今のお前は私を信じようとしない
私はお前にとっての全てだったつもりだ
お前がこれまでいた世界の全てを、私はお前に与え続けていた
お前は今、いや、今のお前は、この世界の全てを破壊しようとしている
お前は大きな過ちを犯した
それが(これが)お前の罪だ
お前の罰は……
この世界は理不尽で残酷で、生きていくにはあまりにも惨いのです
私の信じたこの世界は
だから、私はもっとうまくやろうと願うのです
救いなき世界を変えていくだけの力
せめて無限の時のなかで
少しでもこんな惨い仕打ちを
救済することができるように
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