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tripleSのお金はどこから?事務所、MODHAUSが他とは違う理由。

tripleSの事務所、「MODHAUS(モードハウス)」は、まだ新しい会社ですが、tripleSの活動を見ても、結構お金が掛かっていると感じることが多々あります。そのお金は一体どこから来るのか?今回はそんなお話です。

「MODHAUS(モードハウス)」は、かつてLOONA(今月の少女)のクリエイティブ・ディレクターだった、チョン・ビョンギさんが立ち上げた会社で、ビョンギさんが新しいエンタメの産業構造を考えていた時に、韓国のブロックチェーン(仮想通貨)の投資会社「HASHED(ハッシュド)」と出会い、創業を決意したと言います。

新しいエンターテイメントの産業構造を考えていた時に「HASHED(ハッシュド)」に出会い、創業を決心したというのが彼の説明だった。
彼は「ハッシュドの系列会社である「UNOPND(アンオープンド)」と手を握れば、既存のエンターテイメントとは根本的に異なるファンフレンドリーな構造を作ることができると思った。

出典:CoinDesk Korea

インタビューで語っている「UNOPND(アンオープンド)」は、NFTやメタバースなどに特化した「HASHED(ハッシュド)」の子会社で、MODHAUSはその彼らと手を組んだのです。
そして、今年2月にその「UNOPND」から「シードラウンド」と言われる投資を受けています。その相場は一般的には500〜5,000万円とのことで、実際の金額は分かりませんが、まずここで資金調達を成功しています。

また「UNOPND(アンオープンド)」のCSO(最高戦略責任者)でもある、キム・ホジンさんが、MODHAUSの理事として経営陣にも加わっており、この3社がとても近い関係である事が分かります。

ちなみに、キム・ホジンさんは、前回「ソヨンちゃんが突然アイドルになった理由を考える➁」でも考察した、あのKAIST出身の方で、実はUNOPNDから来られていたんですね。


そしてMODHAUSは、上記の2月に続き、今年5月には「Pre-Aラウンド」と呼ばれる次の投資を受けており、その相場は、5,000万円~1億円が相場とのこと。

投資をした会社には、LINEの親会社でV LIVEでも有名な「NAVER」の系列会社や、プデュやガルプラなどのサバ番からMnet、KCONでもお馴染みの「CJグループ」の系列会社など、かなり大手が参加しています。

一般的な芸能企画会社との違いは、このようにMODHAUSは大きな投資も受けながら走っているベンチャー企業と言うことです。投資家からは、「急速な成長を見せている」と言うことが評価をされています。

そして、投資家がベンチャー企業に投資をする時に、その事業の進み具合によって呼び名があるのですが、それが以下の表です。
その中で言うと、MODHAUSが5月で受けた投資、「Pre-Aラウンド(表ではプレシリーズAと記載)」は、
「プロダクトの検証中」の状態、つまり「Cosmoアプリの検証中の段階」と言えます。

出典:StartupList (https://www.startuplist.jp/alliance_posts/54)

★特徴:プロダクト検証中 ⇒「Cosmoアプリの検証中」
★調達額:5,000万円~1億円:正確な金額は不明
★チーム有無:〇 ⇒ 「MODHAUS運営チームあり」
★プロダクト:α / β ローンチ ⇒ 「Cosmoリリース」
★トラクション:発生 ⇒ 「トラクションは発生」
   ※トラクションは「成長の兆し」の意味。

そしてこの「プレシリーズA(Pre-Aラウンド)」は、「このラウンドを乗り越えられるか?が事業の存続にかかっている」と言われており、MODHAUSも勝負所と言うことになります。

この後「シリーズA」「シリーズB」~と進んでいく段階では、数億円~数十億円の資金を調達して行く。と言うのがベンチャー企業の投資の世界と考えると、一般的な芸能企画会社がグループをデビューさせるケースとは全然違った話である事ことが分かります。


先日、MODHAUSが「損益分岐点を超えなくても、収益の一部をアイドルに直接支給する」と言ったことが話題になりました。

一般的に韓国国内のアイドルメンバーは、デビュー後に芸能活動を通じて売上が発生しても、初期投資金と進行費を回収する前には何の収益も受け取れません。しかし、モードハウスは損益分岐点を超えなくても、収益の一部をアイドルに直接支給する方式の新たな収益配分体系を披露するといいます。

出典:2022/08/02 All About GIRLS' K-POP

これも、先ほどの事業の投資の規模感を見ても、メンバーへの支給くらいの金額は予算に折り込み済みでも、おかしくなさそうです。

また、いきなりニューヨークに行ったり、HAUSが1st、2nd、・・・と言った、tripleSの活動の費用も、すべて事業計画として組み込まれているはずなので、「売れなければメンバーへの支給ができない」と言うレベルの心配もする必要はないように思います。


ちなみにMODHAUSが手を組んでいる「UNOPND(アンオープンド)」と、親会社である「HASHED(ハッシュド)」ですが、この2社の名前は、「SIGNAL 220810」でも出ていました。

この時、メンバーたちもよくわからずに出席していたと思いますが、
このイベント「KOREA BLOCKCHAIN WEEK 2022」は、その「HASHED(ハッシュド)」も共催するアジア最大の仮想通貨とブロックチェーンのイベントです。

MODHAUSの成長を業界が評価し、投資を誘致しているわけですから、tripleSのメンバーが実際に出て、そのプロジェクトが前に進んでいる事をアピールすることは、とても大切です。
ですので、メンバーたちは、ただ短い挨拶をしただけに見えますが、実際そのイベントで彼女たちは大きな役目を果たしたと思います。

以上、見てきたように、MODHAUSは現在の急成長を評価されて投資を受け、今まさに走っている最中です。
今後も投資を獲得していくかは分かりませんが、よくある「売れなければ資金難に陥る」と言うのとは違うビジネスモデルなのです。


※実は上の記事は8月に書いたもので、多少タイムラグがあります(難しすぎると思って公開してませんでした(汗)。ですので、ここからは10月末での追記です。

最近では、スペシャルなオブジェクトを集めるイベントなどや、ファンサイン会など、さまざまなイベントが行われて、急に販売活動も多くなったように感じるかも知れません。
でもこれは資金回収ではなく、オブジェクトやCOSMOを実際に使って、どういう事ができるのか?ビジネスとしての実例を示すこと、ファンに新しいサービスを体験してもらうこと、その反応をリサーチして改善すること。そして大事なことは、プロジェクトの成長を投資家にも見せること。なのだと思います。
ただベンチャー企業はとにかく展開スピードの速さが大事です。それがそのままイベントなど、いろんな事が矢継ぎ早に行われるスケジュール感にも出てしまうのかも知れませんね。


MODHAUSは「使ったコストを販売で回収しなけれないけない」と言う状況とは全然違います。
「新たなサービスの可能性を示して投資も受け、さらにそれを発展させる」、分かりやすく言うと、「お金を生み出す仕組み」を作ろうとしているのです。

これまでの芸能事務所の仕組みでは、CDなど売り続けなければ成り立たないため、そのためにアイドルが倒れるくらい働くことも珍しくありません。
ですがマネタイズがそこに頼らずに生み出せるのなら、アイドルはもっと健康的に活動できるはずです。そうあって欲しいと言う期待も込めてMODHAUS、tripleSを引き続き、応援して行きたいですね!


◎追記:2024年5月
この記事を公開した時から、もう1年半が経ちましたが、その後、どうなったのか?の追加です。
その後、事務所であるMODHAUSはこの記事内でも説明した「シリーズA」の調達を2022年11月に成功しました。その金額は800万米ドル、日本円換算で1ドル150円とするとなんと約120億円です。(1ドル140円としても約112億円)
またその際に、これまでの調達額も明らかになり、それが400万米ドル、つまり累計で1200万米ドルと言う、とんでもない資金を調達しているのです。(日本円換算で1ドル150円とすると約180億円、140円としても約168億円)

ここからも分かるように、MODHAUSは目先の利益ではなく、アイドルたちが特に金銭面で報われることの厳しい世界、K-POPに対して本気でパラダイムシフトを起こそうとしているのです。アイドルたちに対するそんな想いが、MODHAUSと言う事務所、代表のビョンギさんの根底にある事を、ぜひ多くの人に知ってもらいたいと心から願っています。



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